湯河原町は、相模湾を東に望み、三方を箱根外輪山や伊豆・熱海の山々に囲まれ、一年を通じ温暖で風光明媚なこの地は、万葉の時代から万病に効く良質な温泉地として知られていました。
特に明治時代中頃からは、秘湯の趣きと閑雅な風情をもとめて文人墨客が数多く訪れ、この地を舞台とした作品を遺しています。雄大な自然の景観と豊かな山海の幸に恵まれ、行楽・静養に最適の地として多くの人々に親しまれてきた町並みを散策していると、そこかしこに偉大な文士たちの足跡と歴史の残り香を感じます。
また、湯河原温泉は、昭和30年代から町による温泉事業が開始され、その後、集中管理による温泉事業を実施されています。タンク施設の制御は、遠隔操作で管理されています。町の温泉課の方たちは、事故や災害等で温泉が止まることも予想されるため、常に緊張感を持って仕事をされていました。
町のシンボルとも言える足湯施設「独歩の湯」は、四季折々の自然を観賞しながら、川のせせらぎを楽しむことができます。抜群の環境の中、服を着たまま、温泉が楽しめるとあって、利用者も多く町民や観光客の癒しの場となっています。
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