12月3日(土)、茨城県南部の代表的な中世城郭である真壁城(桜川市)、小田城(つくば市)の発掘調査現地説明会が行われる、とのことで、少し遠出をして行ってきました。
先ず午前中は真壁城の説明会へ。同城は以前から整備のための調査が行われており、今年度は主に庭園の一部とそれにつながる水路、土塁跡の調査をしていました。庭園跡からはおびただしい数のかわらけが出土しており、宴会を盛んにやっていたことが想像できました。園池跡に前日に降った雨水がたまっており、水面には逆さになった筑波山が映っていました。
午後は小田城の説明会に行きました。同城は最近史跡整備がほぼ完了し、整備のための大規模な発掘調査はこれが最後だということでした。今回の調査では深さや規模の異なる障子堀が出土しており、その変遷の状況も非常に興味深いものでした。また調査とは直接関係ありませんが、ちょうど紅葉がきれいな時期で、「涼み台」の真っ赤な紅葉が見事でした。
茨城県では最近この両城に代表されるように中世城郭の整備が進められており、最先端の技術を用いながら城跡の整備・復元を行っている自治体の姿勢は、大いに参考にすべきものがあると思います。