藤原和往の句
「電車待つ列の中なる水仙花」
野の水仙がきれいなので、近世、近代の俳人の句から、水仙の句を探したのですが、あまり好きなものがありません。
思い出したのが、恩師の句です。
まだ若い頃に、先生の句を書いて、「二人展」という書展をしました。その折に提供していただいた句です。
ただ、その時には、この句の作はモノになりませんでしたので、気になっていた句なのですが、今日、頭の中からフッと出てきました。
電車待つ列の中から見える水仙でしょうか。それとも、列の中に水仙の花束を持った人がいたのでしょうか。
駅のホームの風景が目に浮かびます。
スッと立ち上がった茎に、白く清楚な姿です。
もしかすると、水仙の様な人が列の中にいたのかも。
と、そんなことを思いながら書きました。
(画仙紙はがき、墨)
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