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サマワ

2012-07-25 07:30:04 | Weblog
生きていればもう19歳。あの子は、どうしているだろうか。地一位のマイツシュさんは言っていた。「この子に将来はない」。イラク南部サマワ。自衛隊が復興支援していた町の病院で、11歳のボシュラさんに会ったのは、8年前のことだ。

父親と一緒に羊を追っていて、不思議なものを見つけた。黄色くてリボンがついていた。おもちゃかと拾った瞬間、手が吹き飛んだ。娘のベッドの傍らで、父は「娘はいつもお嫁さんになりたいと言っていた。夢はかなうのか」と、うめいていた。

少女の両手を奪ったのはクラスター爆弾子弾だ。クラスターは英語で花や実の房のこと。一つの大きな房のような爆弾から、何百もの爆弾の実が飛び散る。人間を一度にたくさん殺すのには、実に効果がいい武器。

今は、子どもまで無差別に殺傷する兵器として禁止する条約もできた。この爆弾を、シリア政府軍が使った疑いが出ている。亡命したアサド政権の幹部は、軍が反対勢力鎮圧のため、化学兵器を使う恐れがあるとも警告している。

シリアの内戦は、大量破壊兵器の使用を心配するところまで来てしまっている。最悪の軍とは、弱い軍隊ではなく、国民に銃口を向ける軍隊だ。チェチェンやチベットで国民に銃を向けていたロシアと中国が、国連安保理でシリア制裁をかたくなに拒んでいるのは、ただの偶然なのか。

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