ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

イタリア・ベネチア2 「ゴンドラ」

2010-07-31 23:48:26 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「ゴンドラ」油彩画  4号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「ゴンドラ」


ベネチアに来て17枚目の作品



ゴンドラを漕いでるゴンドラ漕ぎの人のことを
イタリアではゴンドリエーレと言います。
はっきりとした免許制職業で、人数も法律で決められていているし
欠員が出ないと入れません。

安くて楽しい大運河の渡し舟ゴンドーラは、
3箇所でしたか?ありましたが、
その漕ぎ手もゴンドリエーレで、
持ち回りの交代制で運営されていました。

レース用ゴンドラ意外はどれも黒色ですが、
昔、派手なカラーを競い合い、エスカレートした為に、
法律で黒に規制されてしまったそうです。

規制されているのかどうかは知りませんが、
ゴンドリエーレの服も、皆同じ横縞シャツと黒パンでした。

たまに干し物全部が横縞シャツの風景を見ることがありますが、
間違いなくゴンドリエーレのお家です。



滑るように走るゴンドラのイメージを
シンプル~に描きたくて、
絵肌のギャップによってのみ
存在感を与え
描き込みを抑えています。


大事なオールも省略したけど・・・・
器用に

まるで、有るかのように


グイィ グイィ グィィ~






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イタリア・ベネチア2 「しげみの向こうは大運河」

2010-07-30 22:55:29 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「しげみの向こうは大運河」油彩画  6号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「しげみの向こうは大運河」


ベネチアに来て16枚目の作品



ベネチアの散歩道で好きなコースの一つは、
アカデミア橋からサルーテ教会に向かって行って、
昔の税関の建物の先っちょで折り返す道です。

先っちょは、船の先端のように尖がっていて、
サン・ジョルジョ教会の正面が見えますし
静かでのんびりできますので、考え事をするのにいいですよ♪

この絵を描いた場所は、
その道の途中にある、屋敷の庭の緑が大きく茂っている所で、
ボサボサ頭みたいにほったらかしの茂みでした。

建物の敷地の中に木があると「ホっ」といたします。
横とか近くにあってもいいのですが、
敷地内だと、よそよそしさがないぶん可愛らしいので好きです。

建物と庭木の関係は、
メイン料理のお肉のお皿に一緒に添えられたお野菜みたいで、
見た目もいいし
お肉のソースに絡めて食べたり
代わりべんたんで食べてもいいし
お肉と一緒にフォークで捕まえて
お口の中に仲良く入ってもらうのもいい

と、
いいこと尽くし♪


余談ですが・・・・

昔読んだ小学生用漢字の本によりますと、
「困る」のコマルは、屋敷(□)の中で木(木)が大きく茂りすぎて、
こまってしまった意味だそうです。


料理も庭木も・・・・

バランスが大事っす♪




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イタリア・ベネチア2 「サン・ジョルジョ」

2010-07-29 14:45:27 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「サン・ジョルジョ」油彩画  4号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア



思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「サン・ジョルジョ」


ベネチアに来て15枚目の作品



サン・ジョルジョは、かわいらしい小さな島で、
ベネチアの表玄関の海岸ぞいからなら
どこからでも視界に入ってきます。


サン・ジョルジョ教会を眺め
お付き合いしてもらった時間は相当なものなんですが、
どこかで気持ちが固まって、いざ描いてみると・・・・

思いのほか軽目に描き切り

「ポっ」 としたエッセンスを優先して、

シンプルな作品に仕上がりました。
手を抜いた訳ではありませんよ♪



大きな大人のベネチアと
小さな子供のサン・ジョルジョ

どこか親子みたいで
ほほえましく
お互いに支えあい
見守っているような位置関係が
美しさを増しているのかもしれません。

爽やかな関係でいられる距離
じっくり向き合っても挫折しない距離
自然な努力と自然な関係

考えてみると水に隔てられていて
触れることの出来ない切なく悲しい辛さがありますが、
そこからしか生まれない
しなやかな強さを身に付け

ちょと傾いて


立っているよう・・・・です。







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イタリア・ベネチア2 「黄色い屋敷と青い杭」

2010-07-28 00:50:49 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「黄色い屋敷と青い杭」油彩画  8号F  1998年 イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア2

ベネチアに来て13枚目の作品は以前に紹介いたしました。

13枚目の作品「3つの玄関」
夢の中と現実の中の絵。
運河の水と
背景の建物と
橋によって分けられていますが、
一つの世界を共有している仲良しさん。
仲良く溶けあってもらって、
のめり込んでる思いを表現しています。

で、
昔のベネチアでは、玄関は運河の方にあって、
路地のドアは裏口だったそうで、
今は使っていない運河の玄関の方が豪華でした。



今日はベネチアに来て14枚目の作品。

「黄色い屋敷と青い杭」

この絵も背景の共有をテーマに模索しています。
運河と空と、遠くの建物に仲良しさんになってもらって、
杭と影に気持ちを込めました。

幸運にも大好きな人をじっと見つめることが出来たとき
きっと背景は一つの世界に溶けてしまって、
ただドキドキとだけ、幸せのリズムを刻んでいく・・・・

風景に恋をしてもまた同じで、その思いを絵にするときは
目を瞑って何度でも思い返し、心の中のあのシーンを思い出すんです。
釘付けになってしまった風景の何気ない仕草と
一つに溶けて共有されてしまったその背景の
ただドキドキとした幸せの鼓動・・・・

人の恋と風景の恋の違うところは、
どちらがメインで、どちらが脇役なのかが、
実際のところ描いてみても分からないところですね。



どっちなんだ・・・・



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イタリア・ベネチア2 「赤いホテルと運河と杭と」

2010-07-27 10:19:26 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「赤いホテルと運河と杭と」油彩画  10号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア



思い出の絵
イタリア・ベネチア2

ベネチアに来て10、11枚目の作品は以前に紹介いたしました。

10枚目の作品「ナポレオンのファザード」
絵の左側でチラッと覗いている大運河沿いの黄色い建物は、
昔、ナポレオン軍に占領されたときに
ナポレオンが船のパレードを見学するのに使った屋敷だそうです。

この絵から、スケッチをもとに
アトリエのみで制作しています。
心の描写のエッセンスをより求めての模索。

11枚目の作品「アカデミア橋」
アカデミア橋は大運河に架かる大きくしなやかなアーチ型木製橋です。
遠くから橋を眺めて見るのもかっこよかったし
橋の上から見る大運河の景色も最高でした。

朝方、ベネチアに
明るく真っ直ぐな日が射して
あっというまに街が目覚める・・・・
心が見た夢。



今日は
ベネチアに来て12枚目の作品。

「赤いホテルと運河と杭と」

赤いホテルは、真ん中あたりの窓の描いてある黄色く塗りつぶされた建物で、
実際は赤いのですが、黄色になってもらいました。

心の中で、水がたくさん静かにうねっていて、
建物は光を浴び金色に輝いています。
杭とゴンドラがベネチアの象徴で、
ゆっくりと聞こえてくる運河の流れを、
素直に現実に絡ませ、絵にした作品です。

この絵の左側に見えるオレンジ色の建物のさらに向こう側のリド島まで行くと
小さめの美味しいアサリが取れまして、そのアサリでパスタを作ると
楽しく忘れられない思い出になってくれますよ♪

で、
パスタを茹で、同時にソースを作りもって絡ませる瞬間は、
慌てず、素早く、美しく!
これもやっぱり頭のイメージと現実の状況把握が
素直に絡み合えて出来る


美味しい芸術品♪






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イタリア・ベネチア2 「サルーテと杭」

2010-07-26 00:48:49 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「サルーテと杭」油彩画  6号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア2

ベネチアに来て8枚目の作品は以前に紹介いたしました。

8枚目の作品 「行きは左、帰りは右」
絵を描きに行くときは左側に見えて、
絵を描き終えて、家に帰るときは右側に見える
ホンダメンタ・ノーベの家の近くの風景です。

毎日見ていると
愛着が出てきて好きになってしまう。
私の身近なもの惚れっぽい病は、どんな地域にいっても
発症いたしまして、絵に描くほどだと重症です。
その景色を一秒見たさに
わざわざ寄り道いたしますから~♪



今日は
ベネチアに来て9枚目の作品

「サルーテと杭」

絵の左側に丸くもっこりとした屋根が二つあるのが、
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。
昔、ベネチアでペストが大流行して苦しめられ
その後、収まってくれた感謝のしるしとして
1631年に建てられたそうで、
名前も率直にサルーテ(健康)。

で、
イタリアの乾杯の掛け声は、
チンチン~ または サルーテ~
なんですが、
サルーテの意味が健康なので、
健康への感謝の気持ちが日常的にも大きいみたいですね。

でも
飲む量は・・・・
不健康な人もいるかも知れません。


以前にもお話ししたかもしれませんが、
ワイン屋さんで、
量り売りの白ワインを2リッターのペットボトルに入れてもらって、
たぶん当時400円~800円で買えました。
品種も選べるし軽く爽やかなフレッシュ感がたまらなく美味しいので、
熟成した味のみを求めている方にはお勧めできませんが、
けっして安物というわけではないのでお勧めです!
でも赤ワインはちょっと物足らなかったな~。

ワインは20リッターぐらいの大瓶に入っていて、
開けたてだと風味豊かで当たり♪
なくなる寸前だと気が抜けていて
残念ながらハズレです。

で、
当たりであろうとハズレであろうと
ガブガブ飲んでしまうスピードは変わりません。
あまり置いておくと
香りが抜けて・・・・

残念なことになります。



美味しかったな~
当たりのシャルドネ♪



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イタリア・ベネチア2 「顔とカフェ」

2010-07-25 00:02:56 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「顔とカフェ」油彩画  4号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「顔とカフェ」



ベネチアに来て7枚目の作品

パラソルっていいですね!
日陰と開放感がセットになっていて好きです。
暑い日でも涼しい風が通ってくれて、
ひんやり♪

2007年のモロッコ・シャウエンでの色塗りは、
ホテルの屋上でテーブルと椅子とパラソルを使って描いていましたから
屋上の開放感と見渡す山の気持ちよさに日陰のセットが付いていて、
最高の贅沢を感じましたよ!
ただ、
風の強い日はダメです。

そんなパラソル日陰道楽を、
お茶しながら楽しんでいる人達。
毎日見ている顔の家さん
たぶん
日光浴が大好きなので、
何が楽しいんだかさっぱり分かりません。

ぽっかりお口があいたまんま
今日も楽しく日光浴。


で、
ベネチアのバールでは
だいたい
店の中に入っていって、
立ち飲みだと立ち飲み料金でリーズナブルですが、
同じ店の外にある、パラソル日陰道楽テーブルやパラソルなしテーブルに座って、
景色を楽しみながらお茶しようものなら
当然値段は3倍ぐらいになって、
知らないと・・・・

ひんやりいたします。


ひんやり♪






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イタリア・ベネチア2 「運河沿いのレストラン」

2010-07-24 01:13:16 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「運河沿いのレストラン」油彩画  8号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア2


ベネチアに来て5枚目の作品は以前に紹介いたしました。

5枚目の作品 「白い教会」
黄色い塗り壁とじっくり向き合って、
何を聞き、何を喋ったのかは覚えていませんが、
その後、なんとなく気持ちの整理が出来たように思います。

あっ
このまま描いてもいいんだ~
(描くしかないし・・・・)

で、
さりげなく可愛くて、いつも気になっていた白壁の教会を描きました。
塔がなぜだか薄ピンク色で、これまた可愛らしいんです♪

あぁぁぁ

また描きてぇ~




今日は
ベネチアに来て6枚目の作品

 「運河沿いのレストラン」

開き直ったのかして気が楽になり、レストランを描きたくなりました。

大運河を見ながら友や恋人や家族らと語らい、美味しいワインと美味しいパスタ!
いいですね♪
食欲が進みますよ~
美しく奇跡的に残された栄光の歴史が、
現代と同席してくれてるんですから最高です。

で、
イタリアで食べたパスタソースの中で、
ジェノベーゼほど、ショッキングな美味さを思い知らされたことはありません。
もちろん市販品(日本で買う物より美味しいけど)ごときでなく、
ちっと有名なレストランの洒落た味付けでもなく!

ごく一般的な家庭の味のジェノベーゼさんです♪

初めての出会いは前回のイタリアで、
キラさん製(先日登場の)手作りジェノベーゼを、ジャムのビンに詰めてもらって
ありがたく頂きました。
作るときのバジリコの量を見せてもらったのですが、
半端でなく大量のバジリコを使い、日本のバジリコ1パック換算で、
30パック以上に思います。
際限なく濃厚で、香り太く、刺激的なハーブのダンスを、
逃すことなく、オリーブオイルとニンニクと松の実のまったりとした
絡みつく支配力で封印された見事なまでのハーモニーです。


あぁぁぁ

また食べたい♪



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イタリア・ベネチア2 「せまる黄色」

2010-07-23 01:05:46 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「せまる黄色」油彩画  30号F  1998年 イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「せまる黄色」

ベネチアに来て4枚目の作品

今までの制作となんだか違う気がする。
自分とうまくお喋りが出来ていないような
絵との不思議な距離感
子育てで言う反抗期でしょうか・・・・

何がどう違うのか?
わからないから耳を澄まして聞いてみることにしました。

30号の大きめサイズで、
大好きな黄色い塗り壁さんと、橋の上で向き合い
アトリエですれ違っている心と向き合い

壁の気持ちと
私の気持ちと
心の気持ちと

こじれてしまった三角関係を
絵で模索。
絵しかないし・・・・

塗り壁は昔から大好きでした。
親父が左官屋さんだったので、
小学生のころからそのアルバイトに行き、
仕事を通してじっくり眺めてきましたから
幼なじみのように仲良しなんです。

何か教えてくれるかもしれない

もっとそばにいって聞いてみて
もっと向き合って見つめてみて
もっとあなたの手で描いてみて


意識したわけではありませんが、

歩み寄り作戦です

ね。






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イタリア・ベネチア2 「角の門」

2010-07-22 01:42:42 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「角の門」油彩画  10号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「角の門」

ベネチアに来て3枚目の作品

運河に面したコーナーに中庭があって、
みずみずしい木が茂っていました。
塀でかこまれていますから庭の様子は分からず、
船のための門越しに、少しだけ覗けます。
ここで読書をしたりコーヒーや紅茶を飲んだりして、
夕方にはビールかワインで一杯やって、
休日を過ごすなんて・・・・いいですね♪

絵を描きながら
自分の気持ちや心の状態を知っていくのですが、
2枚目、3枚目と
まるで分かりませんでした。
分かると良い絵が描けるのか?
とは思いませんが、
分からないと不安になってきますし
まるで靄の中を歩いているみたいです。

自分の中で、気に入ってしまった絵が描けた後によくあることなんですけど、
気持ちだけが過去を追っかけていて、
今ひらった種は別物と気づかずに
無理やりその子に育てようと・・・・
頑張ってしまう。

一人の人間なのに
気持ちと心が張り合い始めたのかも知れません

ね。






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イタリア・ベネチア2 「三角の道」

2010-07-21 01:15:32 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「三角の道」油彩画  6号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「三角の道」

ベネチアに来て2枚目の作品

路地の奥、建物と建物の間に見える三角形のモニュメントは、
昔、向かい合わせの両家が、結婚したときの記念に飾られたものだそうです。
ベネチアの狭い路地だからこそ出来る家同士の思い出
今でも誇らしく頑張っていました。

前回のベネチアの最後の二枚の絵が気に入っていたので、
同じ描き方の

現場で感動と向き合い
アトリエで心と向き合う

今回もこの制作方法でいこうと描き始めました。

が、
さっぱり前回のような崩れ方をいたしません。
緊張して硬くなっていたのかも知れませんが、
もうすでに違う自分に変化していて、
こおなるとあの2枚の絵は過去になってしまい
シリーズ作品は出てきません。

あの続きを見たかったので、
正直驚きました。

「今違うところにいるんや~俺」

「どこにいてるんやろ~」

模索の中のスタート♪



この路地の反対側にスーパー・ベネチア、と言う小さなスーパーがありまして、
地元ではスーベと呼ばれていて、よく買い物をしてお世話になりました。
買い物は、パスタとパンと生ハムとチーズと野菜果物類。
生ハムとチーズは、店の奥に専門コーナーがあって、
店員さんにあれこれ注文しての量り売りです。
いつも混んでいますから順番チケットを取って、
自分の番号を呼んでもらってからの注文。
生声ですから・・・・
ここにいないと聞こえませんよ!

「15番どこ~」

キョロキョロ?

「16番どこ~」

皆さんキョロキョロ?

「17番どこや!」


結構いない人が・・・・

多かったっす。









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イタリア・ベネチア2 「ベネチアの花」

2010-07-20 03:04:08 | 油彩画ベネチア2
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「ベネチアの花」油彩画  0号F  1998年(個人蔵) イタリア・ベネチア


ベネチアシリーズ第2弾
2回目のベネチア滞在は、以前に7作品紹介いたしましたが、
今日からその続きを描いた順番にご紹介いたします。


思い出の絵
イタリア・ベネチア2

「ベネチアの花」

ベネチアに来て1枚目の作品


舞台は1998年のベネチアで、6月から11月まで滞在。
島の北側ホンダメンタ・ノーベにアパートを借り
ベネチアの友人と再会を楽しみ、制作スタート!

話が前回のベネチアに戻りますが、
ベネチアで初めての友達は、ブックマークに紹介させていただいている
「水の都の流れ星」のキラさん(日本人女性)です。

その
キラさんの彼氏がイタリア人(ペアーさん)で、
彼は、前回のベネチアで1枚目の作品を描いているときに私を発見!
「日本人の絵描きがいるぞ!」とキラさんに話してくれていて、
キラさんは、2枚目の作品を描いているときに私を発見!
「こいつだな!」と現場で声をかけてくれて知り合い、
それ以来お二人とは仲良しで、数年後の結婚式にも呼んでいただき、
今でも仲良しです。

で、今回ベネチアでの再会を喜び
彼氏のペアーさんが船にのって島から取ってきてくれた花の絵なんです。
どんな花だったか忘れましたが、こんな花だったようです。

当時めったに花を描きません私が、花を描く!

再会の嬉しさ
花を摘んできてくれた気持ちへの感謝
ベネチアでまた絵が描けることへの喜びと感動
いろんな思いが重なり、作品へとつながっていきます。


また描いてみよっかな♪









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生駒ビルヂング

2010-07-19 15:39:00 | オーダー風景透明水彩画
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「生駒さん」 透明水彩画 (380×280) 2010年作 大阪(個人蔵)


「生駒さん」

この絵はオーダー作品です。


お題は
大阪の北浜にある昭和初期の近代建築 生駒ビルヂング と
現在のオーナーさんと歴代のオーナーさんを描いてくださいです。

生駒ビルヂングは、昭和5年(1930)に建設されたもので、
平成9年には文化庁の「登録有形文化財」に指定された貴重な街の財産です。
建物の表面は焼き物のテラコッタで装飾されており、
表情ゆたかなあたたかい印象と、昭和初期の大阪の香りを感じることができます。

右の真ん中にある「生」の下のデコレーションが、
ずらりとひっついているのですが、いったい何を表しているのか?
機械のようにも見えましたが、はっきりしたことは分からないそうで、
ちょっぴりミステリー!
何かを思い表現しようと、素朴に形にする気持ちが愛らしいです。

代々時計屋さんの生駒ビルヂングの看板は、屋上階にある大きな時計で、
時計を持っていない私には有り難い存在でした。
午前から日暮れまで描いていて、夕方ふと時計に目をやると
白丸の中に、かわいらしい数字が浮かび上がっていて、

「お疲れさ~ん 夜だよ!気をつけてお帰り♪」

なんて優しい声をかけてもらえたような嬉しい演出でした。

生駒さんのお父さん、お爺さん、曾お爺さんと写真を使い、
生駒さんは実際にモデルになっていただいて描き入れさせていただき、
一つの流れがさりげなく物語になったようで、
描いていて、とても楽しかったです。


いま何時かな・・・・



山中清隆のオーダー風景透明水彩画のご案内はこちら




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イタリア・ベネチア 「左が学校 右が緑」

2010-07-18 00:08:18 | 油彩画ベネチア
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「左が学校 右が緑」油彩画  10号F  1997年(個人蔵) イタリア・ベネチア


思い出の絵
イタリア・ベネチア

ベネチアに来て19枚目、20枚目の作品は以前に紹介しています。

19枚目の作品 「風の通り道」
以前にお話ししたかもしれませんが、
洗濯物は建物の両サイドに駒を付けて、
自転車のチェーンみたいな感じで、紐を渡して干し物を付けて干します。

で、
鳥好きの私が、引っ越す前から気になっていた聞きなれない鳥の声がありまして、
「ギーィ ギーィギーィ」と朝と夕方、姿は見えませんが大きな声で鳴きます。

鳴き声の大きさから、とんでもないぐらいデカイ鳥だと思っていました。

が、
引っ越してから何気に朝、中庭で歯をみがいていたら、
おばさんが洗濯物を干そおと紐を引っ張って、
「ギーィ ギーィギーィ」

この絵を見ると思い出します。


20枚目の作品 「歩きながらの赤い橋」
歩きながら横を眺めていると、風景の動いているエネルギーが気持ちよく
「あ~気になる橋が見えなくなる!」的緊張感もあって、
非常にテンションが上がります。
橋が見えなくなる瞬間なんか、呼吸を忘れるぐらいのシーンで迫ってきますから
今流行の3Dテレビ並みかもしれません。

ぼかしながら描いたのは、横見の気持ちいい流動間が欲しかったからで、
さらに現場では出せない心の要素をアトリエで加えて、
この絵から現場とアトリエの両方活用制作に変えてみました。

ただ、
横見は気持ちいいのですが、
「ふにゃ」っとしてしまうこともありますので、
足元には注意です。


今日は最終回の21枚目の作品。

「左が学校 右が緑」

20枚目の作品が気に入ったので、現場とアトリエ(部屋)の両方活用制作を続行。
現場だけで描いていると、不必要なものまで描いてしまうのと
現場の強さに引っ張られ過ぎてしまうのと
もうすこし心の描写が欲しいと思い始めていたので、
これらの要素を満たすための対策として試してみました。

現場で感動と向き合い
アトリエで心と向き合う


あれこれ アレコレ
試行錯誤は

たぶん
ずっと・・・・

続きます♪


この絵を描き終わって、お世話になったベネチアの友達とお別れパーティー
ベネチアを舞台にいろんなことがありましたが、今でも大切な楽しい思い出です。


おわり




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イタリア・ベネチア 「歩いてみれば」

2010-07-17 00:50:15 | 油彩画ベネチア
Copyright2008-2010 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 「歩いてみれば」油彩画  6号P  1997年(個人蔵) イタリア・ベネチア

思い出の絵
イタリア・ベネチア

「歩いてみれば」

ベネチアに来て18枚目に描いた作品。

かなり狭いカーブがかった路地で、
このまま歩いていくと大運河で行き止まりですが、
先まで行くと、光と空と開放感に包まれた大運河越しに
向こう岸がパッと見えて気持ちよかったです。
この絵の上部に通路なのか部屋なのか分かりませんが、
建物向かい同士、3階あたりで一部くっついていました。
建物と家同士結婚されているのかも?

ベネチアの路地は真っ直ぐ走っていませんから
先が見えず、知らないところだと迷子になります。

特に本通りから脇道に入っていくと楽しく迷います。

島の中心は逆S字の大運河で大きく二つに分かれていまして、
見えるといい目印になりますが、たいがい続きの道がなくて、
来た道を引き返してから
新しく前進。

先に何があるのか分からないから面白いし
どんな景色がまっているのか
いつもワクワクしながら路地探索していました。
気に入った道はどうしても通りたいけどワンパターンになりますので、
そんなときは人に付いて行くと、いつもと違う景色で面白かったです。


いきなりパッと見えるんだよな~

で、道はなしぃ♪



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