地図が読めない女のハイキング日記

山と温泉と季節の草花と

長野・奥穂高岳(2)  15.09.19  

2015-11-08 20:40:43 | 甲信越
奥穂高2日めは、憧れのザイテングラートを通って、
涸沢、そして、上高地へ。



前日の疲れで、夜はぐっすり。
睡眠不足も解消し、すっきりとした朝でございます。
噴煙が立ち上っているのは浅間山でしょうか。



昨日スルーした前穂高もくっきり。
きょうも山日和ですね~。



朝6時、宿を出発し、下りはじめると、山荘はあっという間に見えなくなる。
下りは早いなぁ。



涸沢方面に目をやると、美しい山並み。
屏風ノ頭、その後ろは、蝶ケ岳~常念岳かな。



朝日をあびて、慎重に下っていきます。
5年前、涸沢から見上げていた、
あのザイテングラートを下るんだなぁと思うと、感慨深いわぁ。



ザイテングラートって、龍の背骨という意味らしいのですが、
ここから見ると、ほんとに背骨のようですね。



さくっと下っていきましょう。
シルバーウィーク2日めのこの日、涸沢から登ってくるひとが多くて、
早く降りてしまわないと、難所でたいへんなことになりそう。



涸沢のテント、この朝はまだ余裕があるみたいですけど、
この日の夜はたいへんな混雑で、涸沢に1800人ものひとが滞在したそう。
トイレとか、想像しただけでも、たいへんそうですね。



ことしは紅葉が早いみたい。
すこしですが、紅葉がはじまっていました。







あまりの眺望のよさに、テンションがあがる、我ら。
次はあそこだー。って、どこだー?







涸沢ヒュッテで、小休止。
あまりの美しさに、写真を撮る手が止まりませんわ。



涸沢から、横尾、上高地への下山では、ものすごい数の人とすれ違う。
ここ本谷橋も、休憩する人でごった返し。
わたしたちは、きょう下山するからいいけれど、
これから山に入る人たちは、混み混みでたいへんだったろうなぁ。
シルバーウィーク、恐るべし。



上高地に戻ってきました~。
ほんとに神が降りてきそうな美しさ。
まさに、神降地ですね~~。



わたしには、一生、無縁と思っていた奥穂高。
ご一緒いただいた皆さまのおかげで、なんとか無事登って、降りてくることができました。
ここをクリアできたんだから、たいがいのことは大丈夫なんだろうな、
な~んて、へんな自信がついてしまったのは困りものだけど(笑)。
槍ヶ岳とかも、ぜんぜん行けそうな気がしてきました。
来年以降、北アルプスもがんがんいっちゃいましょう。
ご一緒いただいた皆さま、どうもありがとうございました!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!!!


⚫️コース概要
穂高岳山荘6:00ー涸沢8:30(休憩)ー本谷橋(休憩)ー横尾12:00ー沢で水遊びー徳沢(休憩)14:00ー上高地16:00


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長野・奥穂高岳(1)   15.09.18

2015-11-08 11:07:25 | 甲信越
山好きなのに、高所は苦手なので、
剣岳や槍ヶ岳、奥穂高岳にも登ることはないと思っていた。
ところが、ここ1年の間に知り合ったお友だちは、
剣、槍はもちろん、ジャンダルムや大キレットにもがんがん登っている。



そんな様子を見るにつけ、なんだか、私にも登れそうな気がしてきた。
ちょっと怖そうだけど、行ったらきっと登れるんだろうなとも思っていた。
そんな折、私にとっては理想的な日程で、奥穂高に登る企画が舞い込んできた。
これに乗らなければ、行く機会はまたしばらくないかもしれない。
しかし、コースは上高地~涸沢~奥穂の往復ではなく、
より難易度の高い岳沢コース~奥穂~涸沢コースだとのこと。むむむ。



迷いに迷ったあげく、参加することにした。
ところが、出発する数時間前に、ちょいと体調が悪くなるアクシデントがあり、
またまた心は揺れ動く。
しかし、こんな機会、なかなかないし。ええい! 行ってしまえ!!



前夜、新宿を23時に出発し、沢渡駐車場に3時ごろ到着。
軽く仮眠し、4時半にタクシーで上高地へ。
上高地には、予定どおり5時すぎに到着。
人が多いような気がしたけれど、シルバーウィーク初日だから、まだいいほうなんでしょう。
さ、眠っているカラダを起こしながら、歩きましょう。



上高地から岳沢小屋まで、コースタイム2時間半。
この2時間半がつらかった(涙)。
寝不足のカラダはなかなか起きてくれず、樹林帯で大汗をかき、ギブアップ寸前。
岳沢小屋についたときには、もうここが私の頂上でもいいとさえ思った。



コーヒーをいただいて、一服するも、朝ごはんはあまり食べられず。
大丈夫なのか、あたし。。
と思ったが、ここまで来て、やめるのはもっといや!
大丈夫! ゆっくり一歩一歩登っていこう!!



岳沢小屋を出発しても、しばらくはペースがあがらなかったんだけど、
20分ほど歩いたら、急にカラダが軽くなった。
おっ! いつもの調子が戻ってきたよ。
高度もだいぶあがってきました。上高地が眼下に見えます~。



噂のはしごが登場!
長いけど、ゆっくり登っていけば、問題なさそう。
そう思って一段一段登っていったけど、けっこう長かったなぁ。
しかし、重太郎新道の難所は、こんなもんじゃなくて。
次々にはしごやら、クサリやら、トラバースやら出てきて、
歩き方を教えてくれるタクゾーさんがいなかったら、ちょっと厳しかったな。



岳沢小屋から出発して、約3時間。
紀美子平に到着です~。遠かった~~。
紀美子平って、名前はかわいいけど、かなりえげつないとこにありますね。
直前のクサリが長くて、ついたときにはちょっとクラクラしました(笑)。



たっぷり1時間、昼休憩。前穂はガスっているのでパスすることに。
(あたしは、もともと、パスするつもりでしたけど 笑)
奥穂は3回目というタクゾーさんによると、
ここから先の吊尾根は、そんなに怖くないよ、とのこと。



ところが、えっと、えっと、えっと‥‥(汗)
いきなり、こんなだったり、あんなだったり。
足の置き方を教えていただきつつ、なんとかクリアできましたけど、
けっこうな感じです。



ここですれ違うのは怖いなぁと思っていたのですが、
シルバーウィーク初日だったのが功を奏して、ほとんどすれ違いもなく。
長~いクサリに心折れそうになりながら、あとすこし、あとすこしと言い聞かせ。。



奥穂高岳、山頂とうちゃーく!
標高3190m、日本第3位の高峰です~。
残念ながら、ガスってしまったけど、うれしい!!



ジャンダルムが、時折、姿を見れてくれて。
うわー、やっぱりすごいわ。



山頂でコーヒーをいただいたら、さぁ、穂高岳山荘へ向かいましょう。
北アルプスの山容は、ゴツゴツで、本当に厳しいですね。
かっこいいけど、たぶん、私は東北のような山のほうが好きなんだろうな。



そして、そして、ついにこの山いちばんの難所、登場!
穂高岳山荘へ向かう、このはしごが垂直で、かなーり怖い。
足をおろすところが見えないので、タクゾーさんに足の置き場を教えてもらう。
これがなかったら、わたし、降りられなかったな。



落ち着いて、落ち着いて、一歩一歩。
無事、穂高岳山荘まで下山してまいりました~。
お疲れさま~~!!



荷物を降ろし、部屋で一息ついていたら、ブロッケンが出てるよ~」との声。
慌てて外に出てみたけど、時すでに遅し。消えてしまっていました。
残念~~。



いったん部屋に戻って、あったかく着込んで、再び小屋の外へ。
雲海にぽっかり浮かんでいるのは、笠ヶ岳かしら。



夕食のころには、美しい夕日が見えました。
明日も晴れるかな。



赤く染まった空がまた美しくて。
がんばった充実感とともに、深く胸に刻まれたのでした~。


⚫️コース概要
上高地5:15ー岳沢小屋7:10(休憩7:30)ー紀美子平12:30(休憩13:15)ー奥穂高山頂15:00ー穂高岳山荘16:15


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