LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

シボレー・カマロ・コンセプト(JADATOYS)

2008年05月10日 18時37分49秒 | キット入手
非常に面白いキットを手に入れました。まあくすホビーの通販で購入。送料込みで3000円チョイでした。つい最近ジェイダトイズがリリースした新製品です。

ジェイダトイズといやぁ、どデカホイールでディフォルメ風味のミニカーをどばどば出してるメーカーですが、そのスタンスのまんまプラモデルに新規参入してきました。
いきなり4車種もリリース! これ以外に、フォードGT40、マスタング・シェルビーGT500、コルベットZ06があります。

カマロ・コンセプトは06年の北米ショーのコンセプトカーですが、映画「トランスフォーマー」の主演(?)でもお馴染みさん。AMTとレベルもありますが、モデル・カーズ誌の記事によると、AMTはあちこちミスがあって難物っぽい。レベルはスナップでエンジンが無いのが物足りない。

ジェイダトイズは一応1/24を謳ってるけど、大径ホイールのカスタム仕様なんで、どうせボディもディフォルメ物だろ、とバカにしてたんですが…メーカーのサイトに行ってみたら、なかなか良さげなんであります。
早速注文しまして、今日届いたわけで…いやぁ、ハコ開けてみてヒックリ返りましたよ旦那。
すげぇイイですぜ、このキット。

パーツ数は全部で75ほど。多過ぎてイヤんなる程じゃなく適度に作りごたえありそう。でもってモールドはどえらくキレイ。シャープで彫りが深くピシッと清潔。全盛期のモノグラムっぽいイイモノ感、横溢。
立て付けは作ってみないと判らんけど、なんか「良いキット・オーラ」が漂ってる気がする。

ボディは、これが意外にもディフォルメ控えめで、ほぼリアルスケール。ホイールアーチがやや逞しいくらいで。もっとバリバリにチョップトップかと思ってたので、アレレッて感じです。
プロポーションはとても良いです。エッジやプレスラインがパキッと通ってるのがステキ。パーティングラインは目立ず、肉厚ガッチリ、ヒケほぼ皆無。プラモというより上等な家電製品みたい。

インテリアも細密なモールドでやる気満々。インパネの彫りは細かいし、ドアトリムも立体感あるし、フロアマットまでパーツ化されてます。
エンジンはレリーフではなく、ブロック腰下までちゃんとあり。シャシーは排気系や駆動系再現、ブレーキディスクのモールドなんか惚れ惚れしちゃいます。しかもどうやらホイールと一緒に回転しちゃうらしい。

で、問題のホイールです。
うわぁぁぁ!と叫びたくなるほど非現実的にデカい。直径フロント26ミリ、リア30ミリ。実車に換算すると前23/後27インチってとこか。しかも物凄いディープリムで、リアなんか1センチくらい引っ込んでます。あははははは。

ま、この時点で日本のカープラモ・ユーザーの8割はヒイちゃうんでしょうな。タイヤ/ホイールがデカいとか小さいとかってのは、新金型キットが出るたびに喧々諤々してる話題だし。そういうのをアタマから嘲笑うかのようなイキッぷり。

どうするかってぇと、もちろん私はこのまま作りますよ。このホイールに惚れたわけでして。
ほら、カーデザイナーが描いた初期のイメージスケッチって、たいていホイールって物凄くデカく描いてあるでしょ? あれが立体になった感じなんで、出来上がりは多分すげぇカッチョ良い筈なのです。
ああもうすぐにも作り始めたい。でもステルビオを終わらせないとね。我慢我慢。







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2 コメント

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コレ、いいですね (神谷)
2008-05-10 23:28:57
このブログを見て初めて存在を知りましたが、コレは私のハートをかなりキックしました(笑)。

そもそもプラモデルを作り出したのってホイールが飛び出ていたり、後輪がデカかったり、ウエストラインから上が伸びていたり…ディフォルメがキツイクルマばかりだったので、それらからすればカワイイものです(笑)。
今ではリアルなモデルしか見当たらないくらいの中にコレは一石を投じる存在かもしれませんね。

実寸に換算する北澤さん、ステキです(笑)。
アメリカの自動車文化 (kitazawa)
2008-05-11 00:53:26
ローダウンやチョップトップ、ナローデフ、大径ホイール…こういうのって、「自動車のカッコ良さ」の基本文法の1つなんですよね。ハミ出しタイヤとヒップアップなんてのもそう。
これってドラッグレーサーのスタイルが元になってるんだと思いますが、アメリカならではの自動車文化の奥深さを感じます。

おバカなほどの大径ホイールと半端じゃないシャコタンを、リアルなメカニズムの再現と両立させるセンス、なんとも楽しいですよね。
このキットのパーツを眺めていると、設計した人たちの楽しそうに仕事している表情まで想像出来る気がします。

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