LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

トライアンフ・ヘラルド(1)

2010年11月27日 10時59分50秒 | モデルカー製作記
ホビーフォーラムが終わって、もう一週間経っちゃいましたねえ。そろそろ惚けてないで、次のキットにとりかからねば。
今度は予告どおり、1/43のメタルキット。K&Rレプリカスのトライアンフ・ヘラルド13/60コンバーティブルです。

ヘラルドは1959年に登場したトライアンフのベーシック・カー。セパレートフレームのフロントに1リッター4気筒エンジンを縦置きし、後輪を駆動するオーソドックスなレイアウトです。4輪独立懸架のサスペンションを備え、ハンドリングと小回り性の良さ、それにミケロッティの手になる小洒落たスタイリングを売りにしていました。

13/60は1967年に登場した高性能版で、エンジンを1.3リッターに拡大しています。この時フロントまわりのデザインが変更され、それまでポカッと四角く口を開けたようなグリルだったのが、70年代的な横バーに変わりました。
ヘッドライトの上のパネルが吊り上がった形状になっているのは、6気筒エンジンを搭載した高性能版ヴィテスとフードを共用しているため。日本ではチャイニーズアイのヴィテスの方が有名ですが、あくまでこっちがオリジナルです。
googleで画像検索したら、沢山の実車の画像が出てきました。アチラじゃかなり人気のあるクルマみたいです。

このキットは今から15年くらい前に、横浜の某ショップで買ったものですが、メーカーのウェブサイトを見ると、今だにカタログに載っています。
K&Rレプリカスは英国の老舗メタルキット・メーカーで、エッチングをほとんど使わない、70年代的な手法を頑なに守っています。実車に例えるならモーガンあたりでしょうか。
こういうメーカーが生き残っていける英国って、ホント凄い国だなぁ、と思いますね。



ここのキットはアタリハズレが凄く激しくて、ダメな奴はもう全然ダメダメなんですが、ヘラルドは凄く良いです。
モールドは素晴らしくシャープだし、プロポーションも良好、パーツの合わせも良さげ。



内外装の小さなパーツもすべてメタル鋳造です。とてもキレイに抜けているので、ロストワックスかもしれません。しかも、なかなか上質なメッキがかかっています。こういうキットをみると、エッチングってなんだかケーハクなように思えてきます。
ヘッドライトのレンズまでメタルなのは、どーなのよって感じですが、これを透明パーツに替えたりするのは、かえって無粋な気もするな。



とりあえず大きなパーツのバリを取ってみたところです。
ズッシリした重量と、ヒンヤリした触感。やっぱメタルキットってイイよねぇ。
プラとレジンとメタル、どれも好きですけど、ひとつだけ選べって言われたら、昔はレジンって答えていましたが、最近はメタルという気分です。なぜか。

ってことで、トライアンフ・ヘラルドの巻、はじまりはじまり~。




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2 コメント

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ヘラルド! (ミゾロギ)
2010-11-27 15:34:09
これは渋いキットですねえ。ツートーンカラーや薄いクリーム色などの似合うクルマですね。
わたしもエアフィックスの32を作ろうかしら。
K&Rはカニ目やミジェットを作りましたが、どちらも他にない名作ですね。大好きなメーカーです。

今日は神宮外苑のトヨタ博物館のフェスティバルに行ってきました。出来上がったばかりのキングコブラもトヨタのKさんに見てもらいましたよ。

渋いですねぇ~ (ばーちぃ)
2010-11-27 21:54:03
これまた、渋いところをついてきましたねぇ~。
ヘラルドって名前を聞いたところではいまいちピンとこなくて、キットの写真と、ちょっとネットで調べたところで「お~これのことか!なんか頭の片隅にうっすらと覚えがあるぞ!!」と合点いきました(笑)。
当たりか地雷かよくわかりませんが、K&RのROVERのキットが手元にストックされていることもあり、どんな感じに仕上がっていくのか楽しみに拝見させていただきます。

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