とうにクリスマスを過ぎて

クリスマスがもう終わった〜っと思った瞬間に思いついたタイトルです。
他意はありません。年末にはタイトル変更か?

むらさきのあやめの記憶

2017-06-12 18:35:10 | 日記
夜の暗渠みづおと涼しむらさきのあやめの記憶ある水の行く

高野公彦『水行』

ブラタモリのおかげで、暗渠がいかなるものか容易に想像できるようになった。
蓋をされた水路のこと。
足元から涼しげな水音が聞こえる、というからちょうど今頃の季節の歌だろう。

むらさきのあやめの記憶は、この水路に蓋がされる以前の蛍が舞っていただろう昔の記憶か。
あるいは暗渠にたどり着くまでの、どこかの池に菖蒲が咲いていたのか。
蓋がされた水路には、不確かな「記憶」だけが流れている。