世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

チリ。たまにはこんな沈没も。

2007年06月01日 05時28分11秒 | 南北アメリカ

すっかり更新をご無沙汰してしまいました。すいません。
チリですっかり沈没しています。(”沈没”というのは旅人用語で、長期旅行者が一つの場所から動かずに長期間過ごすことをさします。)
なんとここチリのビーニャ・デル・マールという町で11泊もしてしまいました。見所の多い南米にあっては、この町は観光という意味ではほとんど立ち寄る意味は無いでしょう。ケープタウンでも2週間くらい滞在したのですが、あの時は飛行機待ちという理由があったので何の罪悪感も無く過ごしていましたが、今回はスケジュールがただでさえ押している中での長期滞在なので罪悪感は尋常ではありません。(このせいで行く予定だったいくつかの町は訪問取りやめになりました)
それなのに、なぜこの町に立ち寄り、このように長期滞在したかというと、ここには「汐見荘」という有名な老舗日本人宿があるからなのです。ここで情報収集を行い、未だに迷っている南米旅行ルートの概略決定地にしようと思って立ち寄ったのです。しかし、ここには旅人を引き留める大きな罠が待っていました。


一つは、新鮮な魚介類です。
近くの魚市場で安い魚介類を買ってきて宿で簡単な料理をして食べるのですが、これが本当においしい。素晴らしいのです。鮭、あさり、ホタテ、タラを食べたのですが、どれもこれも新鮮で、ちょっと料理をするだけで感動してしまうくらいの旨さを発揮してくれるのです。特に鮭の刺身とあさりのスパゲティは絶品でした。
↓刺身とあさりご飯とあら汁です。(あら汁はMさん作)

↓あさりスパゲティ。味付けなしでも、すごい出汁が出ておいししです。


ご存知のとおり(でもないでしょうけど)僕は学生時代以来10年以上も料理をせずに過ごしてきました。しかし、ここで少し料理に目覚めてしまいました。この旅行中もシェア飯を少し手伝うくらい(せいぜい米を炊く、野菜の皮をむく、食器を洗う、程度)しかしなかったけど、初めて自分で自分のためだけに料理をしたのです。普段から料理をしている人にとっては「は?」という感じなのでしょうが、僕にとってはこれは一大転機となりました。

二つ目が、読書です。この汐見荘の蔵書量はかなりすごいです。しかも、面白そうな本がずらりと並んでいます。

せっかくの機会なので「沈黙の艦隊」全32巻と「竜馬がゆく」全8巻を読破しました。どちらも、読み応えがずっしりとある作品でした。特に「竜馬がゆく」作中の坂本竜馬の行動や考え方というのは、色々と参考になるところが多いです。
余談だが、筆者(しんいち)の初めての一人旅は23歳のときの四国旅行で、その時に高知県の桂浜で坂本龍馬像を見た。当時、この人物が何を為した人物なのかさしたる知識は無かったが、たいそう格好が良い、と感じ入った記憶がある。(司馬遼太郎風に)
この小説に出てくる高杉晋作の辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく みなすものは心なりけり」というのも、いいですよねえ。

最後の三つ目が、部屋で無料で無線LANが使えるということです。なんて素晴らしい宿なんでしょう!ついダラダラと日本のニュースを見たり、ウィキペディアで幕末史を調べたりしてしまいました。

ビーニャの海岸通。

ビーニャは一応チリ屈指のリゾート地ということらしいです。でも、季節外れです。常に肌寒いです。

汐見荘の猫。

「いつまでおるねん。はよでていけや」みたいな感じですが、こんなに人懐っこい猫は初めてで、近づくとゴロンとなって「なでてなでて」、夜寝ていたら体の上に乗ってきて「なでてなでて」、とかなりの甘えん坊でした。


ビーニャに来る前に寄ったチリの首都サンチアゴの話も忘れずに書いておきます。

サンチアゴは想像以上に都会でした。ブエノスアイレスよりは、さすがに規模が小さいですが、電化製品の品揃えはブエノスやケープタウンを超えていました。清潔で便利な地下鉄が走っているし、交通マナーはみんなきちんと守るし、道行く人はほとんどが白人だし、接客態度はきちんとしているし、まるでヨーロッパです。ここでは南米を旅しているという実感がなかなか沸きません。

警官が来たという合図があるとすかさず風呂敷に商品をつつんで隠す露天商の方々。


警官が立ち去るとすぐに元の場所に商品を広げる露天商の方々。

1時間の間に3、4回はこれが行われてました。みんなたくましいです。



長い汐見荘滞在になりましたが、明日ついに重い腰を上げて、ボリビアに向けて旅立ちます。マチュピチュと並び南米の最大のハイライトの一つといわれるウユニ塩湖を目指します。

それにしても、南米上陸後にウシュアイア、カラファテ、ビーニャと1ヶ月間で3ヶ所の日本人宿でゆっくりしてしまいました。南米の旅のテーマが「日本人宿でゆっくり」になりつつありますね。でも、いいのです。出発前の旅の目標の一つが「どこか居心地の良い日本人宿で1回くらいは意味も無く沈没する」だったので。
この先、クスコまでは急ぎます。クスコで大きいお祭りがあるそうなので、そこで再度ゆっくりするかもです。。。

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3 コメント

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Unknown (ひろ)
2007-06-03 11:52:41
あさりスパゲティおいしそうー。私も大好きです。
ビーニャはチリ屈指のリゾート地・・・写真からだけでは・・・うーん、ちょっとそういう風には見えませんね。そりゃそうか、今現地は冬ですもんね。
露天商の話は香港でも同じでしたよ。たくましい商人は世界中どこにでもいるんですねー。
ウユニ塩湖のレポート、楽しみに待ってまーす!
南米 (jun-jun)
2007-06-06 11:13:28
無事に南米にいるじゃーん。ごはんおいしいだけで幸せだよね?沈没したくなる理由がわかりやす。今、サルサ習ってるんだけど、南米では流行ってない?私、いつか南米でサルサ踊りたいよ。ではでは
Unknown (しんいち)
2007-06-09 10:23:25
ひろさん

ビーニャがなぜリゾートなのかは僕も未だにわかりません。季節が良かったらリゾートっぽくなるのかなあ。ウユニ塩湖のリポートアップしました。いかがですか?

junjun
最近は観光よりも食に興味が行きがちですなあ。今もボリビアのラパスで日本食を堪能中!
サルサやらタンゴやらと南米ではよく耳にするで。実際に見たことはないけど。見るよりも自分で踊る方が楽しそうやね!南米でサルサなりタンゴを習う旅行者も結構いるみたいやで。じゅんじゅんもどうですか?

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