元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

あっしは、kippleってぇケチな野郎っす! 基本、自作小説と、Twitterまとめ投稿っす!

「煙草人間危機一発!」:kipple

2010-10-01 01:56:00 | kipple小説

「煙草人間危機一発!」


2010年10月1日。

夕暮男と夕暮女が夕暮れの町を歩いていた。

夕暮女が言った。

“ねぇ!タバコ切れたよー!ちょーだい!”

夕暮男が言った。

“うん!あれぇ?オレも切れたぜぇ!お!そこのコンビニで買おう!”

そして夕暮男と煙草女はコンビニに入った。

夕暮男が言った。

“マイルドセブン一個くれぇ!”

店員が言った。

“はい!410円です!”

同時に夕暮男と夕暮女は絶叫した!

“マジかよ!おい!俺たちゃ煙草人間だぁ!主食は煙草なんだよ!一日3箱吸わないと死んじゃうんだよ!マジでガチで許せねぇ!いつ誰が決めたんだよ!”

店員が言った。

“そ・そんな事を言われても、随分前から今日から値上げは決ってまして・・・”

夕暮女は言った。

“けっ!てやんでぇい!いいわよ!バカにしないでよ!煙草売ってるのはここだけじゃないってのよ!他で買うからオトトイ来やがれ!よ!”

と威勢よくコンビニを飛び出した2人だったが、どこのコンビニでも値上げされていて困った。

夕暮女が言った。

“ねぇ!あたしたちって都合の悪い事って頭に入ってこない性格だよね!”

夕暮男が言った。

“おおよ!俺たちゃ一心同体!絶対パートナー!絶対カップルよぉ!”

夕暮女が言った。

“ねぇねぇ、あたしら、一日千円生活だよね!朝昼晩と1箱ずつで一日3箱吸わないと死んじゃうよね!さっきまで300円だったから3箱で一日900円でしょ!100円余るじゃん!けっこう余裕だったよね!ねぇ!410円だと・・・え~と、3箱だから・・・”

夕暮男が言った。

“だからよ!3箱だろ?1かける3だ!ええと・・・410円かける3だ・・・ええと・・・1230円じゃねぇか!これじゃ生きていけねぇ!”

夕暮女が言った。

“えぇ~~!マジ~!どうしよー!どうしよー!あ、そうよ!こういう時は「レジスタンスKIPPLE」よ!”

夕暮女は「レジスタンスKIPPLE」に電話した。

“あ!繋がった!助けてー!あたしら、ピンチ!煙草が高くなって生きてけないのー!”

不気味な声が答えた。

“シャー!オレは「レジスタンスKIPPLE」だぁー!シャー!じゃ、日本を出るかー!密航の手配できるぜぇ!シャー!”

夕暮女が言った。

“密航?そっか他の国に行けば煙草いっぱい吸えるんだ!どこよどこよ!どこの国よ!あ!中国は、たばこ天国よね!じゃ、あたしら中国人になるわ!”

不気味な声が答えた。

“シャー!中国は来年から全面的に禁煙体制に入るぞ!シャー!”

夕暮女が言った。

“じゃぁ、どこよ!どこなの!”

不気味な声が答えた。

“・・・インドネシアだ・・・シャー!あそこなら、まだ思う存分に吸える。”

夕暮女が言った。

“インドネシア・・・?それって、どこ?インドの方?インドってどこにあるんだっけ?えぇ~わかんな~い!どこにあるの?”

不気味な声が答えた。

“遠くだ・・・。”

夕暮女が言った。

“遠く・・・なのね・・・”

不気味な声が言った。

“シャー!それより君らは密航費はあるのか?高いぞ。”

夕暮女が言った。

“げぇー!金取るわけぇ?あるわけないじゃん!あたしら死んじゃうよー!”

不気味な声が言った。

“・・・闇タバコがあるが・・・マイルドセブン1箱、100円だ!シャー!”

夕暮女が言った。

“マジ?何よ!それを早く言ってよ~♪で、どうすればいいの?”

不気味な声が答えた。

“とある場所で売っている。しかし覚悟はいいのか!この事は絶対にバレてはならない。もし君ら経由でバレたならば仕事人が殺しにいくぞ!シャー!”

夕暮女が言った。

“し・仕事人が・・・。いいわ!もう命懸けよ!絶対に誰にも言わない!教えて!場所と合言葉!”

不気味な声が答えた。

“よし!秘密厳守だ!シャー!闇たばこは、青梅街道沿いにある○○の○○のところのコインロッカーで取り引きしている、そこで合言葉を言えばコインロッカーの中にいる我らの同志が売る。合言葉は、「最後の希望!」だ!ロッカーの前で小声で囁け!シャー!”

夕暮女が言った。

“でも大丈夫よね!品質とか!闇なんでしょ?闇で作ってるんでしょう?”

不気味な声が答えた。

“シャー!大丈夫だ!今、まさに某国の闇たばこ製造工場にいる!そこでチェックしている!品質は保証する!日本のマイルドセブンと全く同じだ!”

夕暮女が言った。

“うん!分かった!ごめんね!「レジスタンスKIPPLE」を疑ったりして!アリガト!そこ行ってみる!”

そして、夕暮れ女は電話を切った。

夕暮男が言った。

「どうだった?」

夕暮女が言った。

「超OK!オール・オッケーよ!闇タバコ、100円で売ってくれるってさぁ!でも、絶対にバレちゃダメよ!あたしら仕事人に殺されるから!」

夕暮男が言った。

「マジ?怖ぇ~なぁ!あ、そういえば、お前のケータイから威勢のいい雄叫びがずっと聞こえてたけど、あれ何だ?「レジスタンスKIPPLE」は、どこにいるんだ?」

夕暮女が言った。

「ああ、あれ。なんだろ~?でも、ちゃんと耳に残ってるわよ!こうよ!
“キム・ジョンイル~万世~!キム・ジョンイル~万世~!”
って、ずっと繰り返しよ!どっかの外国で闇たばこ作ってるんだって!その国の言葉でしょ!」

夕暮男が言った。

「ふ~ん。どっか他の国の言葉だろ。ま、俺たちゃ都合の悪い事はオツムに入らねぇーからよ!気にしない気にしないっとなぁ!ぶぎゃははは!”」

かくして、2人は早速、青梅街道沿いの○○まで歩いてゆき、合言葉を言い闇たばこをGETし、生き延びた。


そして、時が過ぎ、2011年7月24日正午。

夕暮男と夕暮女が暗闇の中で観てたTV放送が突然、切れた。

夕暮男が言った。

「あれぇ?何だぁ?TVが壊れたのかぁ?」

夕暮女が言った。

「そう言えば、さっき何か言ってたよ。地上波デジタルがどうのこうので、何かしないと、TVが観れなくなるとかさ。」

夕暮男が言った。

「あ!オレ、聞いた事あるぜぇ!地デジになるってやつだろ?そーか、地デジって地デジ買わないと観れないんだよ!たぶん!」

夕暮女が言った。

「どーする?お金なんか無いよ!TV観れないじゃん!」

夕暮れ男が言った。

「ふふふ、困った時は、「レジスタンスKIPPLE」!」

そして、早速、夕暮れ男は、「レジスタンスKIPPLE」に電話した。

「シャー!」と声が聞こえた。

夕暮れ男が言った。

「あのぅ、地デジって知ってます?何だか急に俺たちのTV、見れなくなっちまって。俺たちのTV、アナログなんすよね。どうにかなんないすかね?」

電話の向うで不気味な声が言った。
 

「・・・あるぜ・・・闇電波・・・・」





                  おわり。

シャー!って何だ?「レジスタンスkipple」の正体は!?続くのか?????


This novel was written by kipple
(これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。)



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