コオオハナインコモドキ(Tanygnathus lucionensis salvadorii) Blue-naped Parrot
リカスを離れ、ここタンジュン・アル・ビーチへ着いた頃にはもう16:20をまわっていた。
しかし私は素晴らしい辺りの光景に、タクシーが停まる前から大興奮だった。
このビーチ沿いにある公園は開けた芝生地帯に巨木が点々と並ぶ開けた環境で、海側にはマツやヤナギが茂り、陸側にはシグナル・ヒルにかけて森が比較的多い。
朝夕にはこのシグナルヒルから採餌に来た森林棲の鳥と、もともと居る市街地の鳥、海岸林棲の鳥が混ざって賑やかになるという仕組みになっている。
タクシーを降りて1歩踏み出した時には既に、視界には5種ほどの鳥が入っていた。
まずはこのビーチ名物のインコ、コオオハナインコモドキだ。タクシーの中からでも飛翔形ですぐにわかったこの鳥は嬉しい初見の1種。回りくどい和名で、小さいのか大きいのか、インコなのかそうでないのか何が言いたいのかつかみどころが無い。
辺りを相当数が飛び回っていて、上空を通過する際にいかにもインコらしい鳴き声が聞こえた。
枝を歩く動作がまたインコらしくて良い。
ここタンジュンアル・ビーチには海沿いにレストランや露店が立ち並び、店の辺りは観光客で1日中賑わう。
日没が迫る中、一旦私はレストランに立ち寄った。鳥熱と熱帯の暑さででオーバーヒートしそうな頭と体を冷えたマンゴージュースでクールダウンするためだ。
ブッポウソウ(Eurystomus orientalis orientalis) Dollarbird
背の高い立ち枯れの木などあれば、何かしらの鳥がとまっていることが多い。
この国で、このようなシチュエーションで一番パーチしていそうな鳥は、やはりブッポウソウ。
相変わらず立ち枯れの木が似合う。
モリツバメ(Artamus leucorynchus leucorynchus) White-breasted Woodswallow
可愛いモリツバメは1羽が枝にとまると、仲間が「わーい」と飛んできて同じ枝にとまり寄り添う。
するとそれを見た別の数羽がまた集まり寄り添い、10羽以上がもっふりと団子になった時もあった。
そのまま塒入りするのかと思ったら、1羽、また1羽と飛び立ち、せっかく寄り集まっていた枝が閑散としてしまった。
【Kota Kinabaru, Borneo(ボルネオ), Malaysia/29th Dec, 2012】
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