共同プロジェクト/序章

2004-03-21 00:00:00 | 
「メリークリスマス」


クリスマスという時を刻むことだけは平等に。
秒針が進む方向へと私達は導かれるまま。

相異なる時間で、同じ夢を見れるよう私は願う。
結末を知る者はどうやら私だけらしい。

現実主義者は夢見ずに眠りにつく。
せめて、彼らは星を見ながら。

世界が一回りして巡ってきた今宵は
たった一人の少女に意味を与えたい。

限られた時間にガラスの靴は必要ない。
この物語は12時で終わらないのだから。

この物語の書き手は孤独でなく。
だが、次は私が手掛ける夢。

だた、固めた世界に火を灯して。
素敵な夢でありますように。

『貴方は何歳までサンタクロースを信じていましたか?』

その答えは個々で違うのは必然で。
私達は世界という集合体に属しながら、別々の人間なのだから。
これは羽音というたった一人の少女の過ごしたクリスマスイブ

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