終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

筋肉少女帯公式セルフカバーアルバム 4半世紀

2013-05-31 19:36:31 | 音楽



1.中二病の神ドロシー
2.妖精対弓道部
3.日本印度化計画
4.躍るダメ人間
5.釈迦
6.香菜、頭をよくしてあげよう
7.機械
8.再殺部隊
9.蜘蛛の糸
10.キノコパワー
11.パノラマ島へ帰る
12.くるくる少女
13.孤島の鬼


新曲2曲および、筋肉少女帯がメジャーデビューしてから今年までの25年間の曲の中から厳選された曲をセルフカバーしたアルバムです。


まずは全体的な感想をざっくりと。


カバーアルバムって、セルフにしろトリビュートにしろ、たまに原曲の片鱗も残ってないようなアレンジになってしまう場合があったりしますよね。

好きな曲が、ん?・・・なアレンジになってることもあれば、先にカバーを聴いて気に入って、いざ原曲聴くと、ん?・・・だったりすることも。


しかし、このアルバムは原曲を姿かたちもなく変えてしまっているようなアレンジはしていません。

細かい部分はいろいろアレンジ(というか、リリース当時にこれが最高だと思ってリリースしたののハードルが上がったから自然に変わっていったような)されてますが、たとえば印象的なギターソロだったり、ボーカルの根幹になる歌メロの大々的な変更はないですね。

再結成後に昔の曲を再録してアルバムに入れてたりする曲もありますが、そういうのも基本的にそんなに大きく変えてきてなかったから、まあ今回もそうきたな。という感じはあります。

ファンとしては、もうちょっと新しいテイストを入れてくれてもいいのかな?と思う部分もありますが、逆に25年もやってるバンドだけに、最近ファンになった人たちに昔の曲とか、筋少の25年間を知ってもらうには最適なアルバムと言えるかもしれません。

 

全体通して聴いた印象としては

すごく抽象的な表現になりますが、キラキラした派手さから取捨選択された差し色への変化

とでも言うのが、私の中のイメージとして一番しっくりくる表現だと思います。

 

月光蟲から後、とにかく音を重ねて重ねて作りこんでいく手法を使っていた時期が長く続いていたと思います。(一時期のすかんちなんかもそうなんじゃないかしら)

ギター1本だけでも、そうとうなチャンネル数で録音して重ねていくアレです。

大げさの美学。

とでも言いましょうか。

当時はあの折り重なったギターの音が作り上げるお城の豪華さ、美しさに、オーケンのあの歌が重なるというカオス状態がたまらなかったわけです。

 

それが、今回のアルバムでは、そういう派手さが少し取り払われて、よりライブ感が出ているように思います。

テクノロジーの部分は当時より進化しているわけですから、当然、作り込んでいる事に変わりはないんだけど、いかにも!な表現は軽減されているように思います。

その分、よりライブに近い印象ですね。

あと、これはミックスの部分になるかもしれないけど、今までみたいに個々の音の輪郭をシャープに出してなくて、ドラム、ベース、ギターのリフがほどよく混ざってる感じ。

そこに、要所要所で輪郭のはっきりしたギターソロとかピアノとかが乗ってくるのがいいんですよね。

特に、機械からくるくる少女までは、原曲のキラキラ感を抑えて、音色の種類を絞り込んできてる印象です。

すみません、意味わからんですよね。

私も書いててわからなくなってきました。


原曲と比較的大きく変わってるのが、パノラマ島へ帰る と 孤島の鬼 です。

特に孤島の鬼は、橘高氏が入ってどんなふうになるんだろうとものすごく期待してましたが、期待以上ですね。

より重く、より混沌。

そんな感じです。

 

さて。

ここまで脱落せずに読んでくださっている方がはたしてどのくらいおられるか微妙ですが。

ひとまずは、このへんで。

後日アップ予定の

筋肉少女帯公式セルフカバーベスト 4半世紀★変態の感想編

へと続きます。

 


 


最新の画像もっと見る

post a comment