終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

風をあつめて

2011-02-12 21:50:45 | CUEタレント出演ドラマ
昨日放送された、NHK特集ドラマ「風をあつめて」


録画して何度も見ました。


ドラマの内容については割愛しますが、こういうドラマにありがちな、お涙ちょうだい的な演出や、主人公を聖人君子的前向きな人物に祭り上げようとする部分が少なくて、家族の生活にどうしても起こってしまう歪みだったり、なかなか言葉に出して言うことが憚られるような内容に関しても、比較的リアルに描かれていました。


1時間ではちょっと物足りなかった気もしますが・・・


それにしても。


最近、顕さんは、ドラマの中で泣く演技が非常に多いですよね。


私個人的には、彼の泣きの演技は天下一品だと思っているのですが、やっぱり私だけでなく世間一般的にもそういう認識があるのか、最近は、ちょっと神経質で、何かを抱えていて、ドラマの中で2回程度は泣く・・・というキャスティングがむちゃくちゃ多いです。


それはそれで全然OKなんですけど、私としては、「スマートモテリーマン講座」のような突き抜けたキャラだったり、もう純粋な二枚目だったり、そういう役もドラマやってくれると嬉しいと思います。


あ、そうそう。


今回のドラマ、妻役の中越典子さんが、役柄上、非常にナチュラルメイクというか、パッと見ほぼノーメイクなんですが、メイクしてなくても実にお綺麗でした。


化粧っけがなくてもビンボーくさくなくて、華やかさがある女の人ってうらやましい・・・


なんか、支離滅裂な内容になっちゃいましたので、このへんで。


別れの曲

2011-01-22 22:55:58 | CUEタレント出演ドラマ
二時間ドラマの帝王、船越英一郎氏が出演される今クールの連ドラ


ホンボシ。


木曜日は、外交官・黒田康作を見るつもりだったので、ホンボシは予定外だったんだけど、初回だけは顕さんが出演するので、見ることにした。


で。


録画して6回くらい見たかなあ・・・


それにしても、顕さんはすごいなあ。


もともと、コミカルな役からちょっと影のある役まで、振り幅の広い俳優ではあったけど(超上から目線発言)、最近はなんというか、贖罪意識とか、何かを背負ってる役をやったときの演技が本当にすごいと思う。


SPECの時もそうだったけど、表面張力ギリギリのラインの普通の人が、ちょっとしたきっかけでグラスから一滴こぼれてしまって、狂気に走ってしまうような、そのギリギリのところの演技が、本当に上手だなあ・・・と思う。


嗚呼。


やっぱり顕さんはステキなのである。←こんな私も表面張力ギリギリ普通の人のつもりですが・・・?


で。


コレ見た後に、スマートモテリーマン講座を見たら、さらに何とも言えないステキな気分になった。


いやあ・・・


ホント、あの振り幅がたまらなくステキ。





SPEC

2010-11-28 22:02:44 | CUEタレント出演ドラマ
今期の連ドラも佳境に入り。

最近すっかり連ドラ離れしている私ですが、とりあえずSPECと黄金の豚、そしてなぜか途中からQ10など見ています。

SPEC、ドラマとしてはどちらかというと私のニガテなタイプのドラマなんだけど、顕さん見たさに毎週見てます。

顕さん、年齢とともにどんどんステキさを増してると思う。


黄金の豚は、ストーリー展開的にいろいろムチャな部分はあれど、私は個人的にああいう水戸黄門的展開が大好きなので、けっこうハマって見てます。

正しいことが通らない不条理さを前面に出したドラマより、最終的には闇の部分が暴かれて終わるっていうの、けっこうストレス解消になるし。


で、Q10。

佐藤健くん見たさに見てます。

ああいうイケメンの息子が欲しい。

と、髪形だけはQ10と同じなおばはんは切実に思います。


なんか、なんの脈絡もなく最近見てるテレビのことなどいろいろ書いてみました。


ホタルノヒカリ

2010-09-18 10:52:07 | CUEタレント出演ドラマ
ホタルノヒカリ最終回。

今回は、私の妄想力を刺激しまくる回でした・・・



顕さんが山田姐さんにネックレスをかけてあげるシーン。

で・・・できるの???

とハラハラドキドキしたのは私だけではないはずだ。

そして・・・

あのさりげないほっぺにチュウがなんともいえません。



ぶちょおを押し倒してネクタイ緩めるシーンなんて、妄想しろといわんばかりではないですか。

いや~、いい最終回だった。



それにしても。

あのイザキとかいう男。

ああいう男が会社にいたらブチギレそうですわ。



そんなこんなで。

いや~、いいドラマでした。

楽しかったです。

久しぶりにテンション上がったかもしれません。




ホタルノヒカリ

2010-08-21 14:55:14 | CUEタレント出演ドラマ
録画するだけして、見れてなかった「ホタルノヒカリ」

今、見てるんだけど・・・

モリとオクラホマの河野さんが出てたんですね・・・

知らなかった・・・

最近、それ系の情報に疎くって。

以前のように、自分から積極的に探しに行かないからかしら。

けど、モリの役はなかなかハマってたわぁ~。

すんごい変身っぷりで、見た目にすぐにはわからなかったけど、あのしゃべり方と声ですぐわかった。



で、ホタルノヒカリ。

なんか、とっくの昔に忘れてしまったような純愛というか、胸がキュン♪となる感覚を思い起こさせてくれます。

また、瀬野役の向井理くんが、ホタルが部長の事を思うゆるぎない気持ちを知って、ホタルと部長の恋を応援したいと思いつつ、ホタルのことが好きでたまらないという、これまたキュン♪となる設定。

顕さんは顕さんで、仕事に夢中の山田さんを好きになったのに、その彼女が自分のために家庭に入ろうとしている姿を見て、自分との結婚で一人の人間の生き方を変えてしまっていいのかと悩み、その悩む顕さんを見て、なかなか腹を決めてくれないことにモヤモヤしつつもそれを表に出さない山田さん。

なんか、みんながそれぞれ一生懸命に恋愛してる感じが良いのです♪

ともかく・・・

私も

若くない男

とラブラブでいつつ

若い男

にも言い寄られてみたい

という妄想がフツフツと湧いてくるのでした←結局最後は妄想で締めくくる。


時代

2010-01-11 12:11:48 | CUEタレント出演ドラマ
ミエルヒ、見ました。

こっちでは、お正月に放送されたので、録画しておいたんですが、やっと昨日見ました。




  *あらすじは書きませんが、軽くネタバレしてます。






やっぱり、私は安田顕という俳優が好きだなあ・・・

と、改めて思ったドラマでした。

先が見えない絶望感から、父親や昔の友人とのかかわりを通じて何かをみつけていく過程を、うまく演じていたと思います。

泉谷しげるをはじめ、周りの俳優さんたちも、個性的で、いい演技をする人たちだったと思います。



私自身、生まれてから今までずっと、松山から出たことがありません。

大学進学の時には、人並みに、ちょっと外に出てみたいと思ったこともありますが、親とモメてまで出るほどの情熱はなく、特に不満や疑問もないまま、今こうしてここにいます。

それは、今ここがとりあえずまだ仕事もあって、田舎すぎず都会すぎず、そこそこ暮らしやすい街だからであって、同じ愛媛県内であっても、このドラマの背景と同じような状況になっている地域はあります。

このドラマで主人公が出した結論・・・というか、結論自体はっきり出してるわけではないんですが、少なくとも主人公の心の中で決めた何かが、今の若い人たちの支持を得られるものではないと思いますが、それがこのドラマのよさでもあるのかな・・・と思います。



このところ、CUEさん関連やNACSさん関連に対する情熱が急速に下がっていましたが、そういうのを全て離れたところで、やっぱり安田顕という俳優は好きです。

今まではNACSの・・・とか、大泉洋の・・・というのが良くも悪くも付きまとい、それは顕さんに限らずNACSのみんなそうだったと思うのですが、これからはそういう○○の・・・というのを抜きにして、俳優としての実力が評価されるようになるのかな・・・と思ったりもします。



いいわけ

2009-07-12 15:35:21 | CUEタレント出演ドラマ
コールセンターの恋人 

   ~第2話~



初回、2回目と視聴して、なんとなーく見えてきた。

このドラマって、テレビショッピングのクレーム処理担当センターの話でありつつ、一般的なクレームとは、ちと違う種類のクレームを解決していくっていう話なわけですね。

ごくありがちな、商品に関するクレームとか、対応に関するクレームとかじゃなくて、ちょっと特殊な事情を持つ方の、言わば言いがかり的なクレームを、その人の心情をとことん掘り下げていって処理していく過程=主人公の小泉純一郎くん(役名おぼえてない)の成長の過程・・・となるんでしょうか。


そんなわけで、まあ、お話の内容がトッピすぎて、ちょっと見てるのがしんどくなりつつありますが、たぶん、最終回まで見るには見るでしょう。


願わくは、顕さんが、最終回までに一度でいいから、あのイカサナイ格好じゃなく、ぱりっとした格好で登場してくれることを希望します。



そんなわけで、今のところ妄想部屋は現れそうにありません。



しかし・・・

CUEモバにスタッフさんがアップされてた、宮城野のパンフレットだかフライヤーだかの写真にむちゃくちゃ妄想させていただいたことを、ここにご報告しておきます。




WARRIOR OF ICE

2009-07-05 14:47:36 | CUEタレント出演ドラマ
コールセンターの恋人 

    ~第1話~



久々の顕さん出演連ドラ。

話の内容自体は、ハケンの品格みたいな感じなのかな?




テレビショッピングの会社のコールセンターの中でも、クレーム処理担当部署がこのドラマの舞台のようです。

コールセンターは、都心からうんと離れた、交通の便もよくないところにあって・・・

このあたり、コールセンター誘致によって雇用を確保するという現在の地方都市の自治体の実態に則している設定なのかも。



それはそうと。



クレーム処理という相手の顔が見えない、電話での仕事っていうのが、その人の心情の深くまで察することで相手の不満を解消していく・・・という設定らしいのですが、第1話を見る限り、かなり現実離れした内容になりそうな気もします。

社会人になって1●年・・・

毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日いろんな人のいろんなクレームに接し続けている私にとって、なかなか気の休まらないドラマにはなりそうです。



ところで。



顕さんですが・・・



このドラマの中の顕さんが、あまりにもステキでないというか・・・ステキさのカケラもない見た目に仕上がっているので、はたしてドコで妄想すればいいのか・・・

そこが今後の課題です。

どうか最終回までにせめて1回くらい、思わず目がハートになる(って、表現古すぎ。)くらいステキな顕さんを拝見したいと思います。

どうかよろしくお願いします。







森のくまさん

2009-03-14 00:26:58 | CUEタレント出演ドラマ
今週、ついに最終回をむかえた歌のおにいさん


しかしながら、こちらの地域では昨日は第7回目だったので、最終回は来週です。



最初は、シゲちゃん演じる氷室王子見たさから見始めたドラマで、氷室王子が出なけりゃ見ないだろ~な~・・・って感じだったのですが・・・

なんでしょう。

いつしか、ドラマそのものにハマっておりました。

最初のうちは、矢野健太のイヤそーな顔が、ちょっとなんだかなあ・・・って感じで、ストーリー的にも、なんとなく先の展開が見えてたので、そんなにハマるとは思ってなかったのですが、自分でもなんでここまでハマったのかわからないくらいハマってます。

なんだか、見ててすごく楽しい。

終わっちゃうのがこんなに淋しいと感じるドラマは久しぶりです。

よその地域の方々は、既に最終回を迎えてしまったんですよね・・・

なんか、そう思うだけで悲しくなってしまいます。



おそらく、こういうタイプのドラマだから、後味の悪い終わり方はしないだろうし、きっとみんながスッキリする終わり方をしてくれるんだろうと思いつつ、やっぱりなんだか淋しいなあ・・・



歌のおにいさんになったばかりの頃は、一番やる気もなくて、番組に対する愛情も薄かった矢野健太が、不思議とみんなから人気が出て、不思議な魅力を醸し出していたわけですが。



私もすっかり、歌のおにいさんの不思議な魅力にやられてしまっているようです。

大きな栗の木の下で

2009-02-15 15:43:02 | CUEタレント出演ドラマ
歌のおにいさん

     ~第3話~


途中で1週休みがあったりして、既に他地域ではどこまで放送されているのかわからなくなってきましたが、こっちでは第3話が放送されたところです。



 *この先、ドラマの内容にふれる記述があります。





















前回、みんなでうたお! パピプペポンの公開生放送で起こったハプニングを回避するため健太(大野智)が苦肉の策で歌った場面が視聴者からは好評で、瞬間最高視聴率を出してしましました。

そのせいで、テレビ夕日の専務(鶴田忍)からこれまで番組の権力者として君臨していた氷室王子(戸次重幸)はもう用なしと判断され、「君はもうトシだから・・・」と、あっさり番組を降ろされてしまいます・・・



そして、いっこうに番組に対するヤル気を見せない健太がレギュラー出演することになり・・・




しかしながら、健太は相変わらずブスッとした顔での収録を続け、それを見かねた歌のおねえさんのうらら(片瀬奈々)にも厳しくダメ出しをされます。



降板させられたものの、番組への執着心の強い氷室王子は、スタジオの隅からコッソリ収録風景をチェックしては番組への復帰を虎視眈々と狙っているわけで・・・

そんな王子は、健太のあまりのやる気のなさに、「番組に対する愛情がないキミよりも、番組に対する愛情が深い自分のほうが出演するべきだ。やる気がないならやめてしまえ!」と言います。



たしかにねえ・・・

あんな態度で収録に参加するくらいなら、自分からやめてしまえばいいのに・・・と思いますよね。



でも、結果的にはいろいろあって、少しは健太にも前向きな気持ちが芽生え始めるのですが。。。



今週の氷室王子。

降板させられてしまったので出番は少なかったですが、陰からコッソリ復帰を狙う姿といい、健太を呼び出したときの相変わらずのナルシストぶりといい・・・

やっぱりシゲちゃん、いいわぁ~。

もしかすると、私は今週の王子が一番スキかも。

自分ではイケてるつもりなのに、実はダメダメで、周りから見ると滑稽で・・・

そんな演技がウマすぎです。

やはり、ドラバラ仕込みの大きな演技が光っていますね。



それにしても。

健太もやる気を出しつつあるようだし、もしかするとシゲちゃんの出番は今回で終わりなのかしら。

う~ん・・・・

それは困るなあ・・・



何らかの形で、王子の復帰を望みます。

どんぐりころころ

2009-02-01 17:04:54 | CUEタレント出演ドラマ
歌のおにいさん ~第2話~

1週遅れで放送される当地。

今回は2話目のレビューです。


 *この先、ドラマの内容に関する記述がありますのでご注意ください。

















いや~、今回も氷室王子全開ですね~。

なんというか、見てて腹立つくらいの名演技(?!)

自分の新曲「失恋ひとり旅」を子ども番組の生放送で歌わせろ!とゴネるあたりの演技は、もしかしてリアル芸能界にもこーゆー人がいるのかしら・・・と思わせるようなリアリティがありました。

でも、そんな大物芸能人が現実にいて、その人たちの意見ありきで作られてるテレビ番組があるとしたら、ちょっと怖いですねえ・・・



しかし、実際には氷室王子がスネてステージに出なかったところで、番組は成り立ってしまったわけで・・・

この先の王子の出方が気になるところです。



それにしても、嵐の大野君のファンにとって、シゲちゃんはすーっかりイヤなヤツとして刷り込まれてしまったでしょうねえ。

だって、シゲちゃんファンが見ても、あの王子には腹立ちますから。



この先の展開が気になるところですが、来週はもしかして放送お休みらしいですね。



王子の逆襲を早く見たいような、見たらまた腹立つような・・・

でも、シゲちゃんの大きなお芝居、名演技はやっぱり早く見たいなあ。

2009-01-24 12:56:52 | CUEタレント出演ドラマ
寒いです。

晴れてはいるのですが、こっちではめずらしく、今にも雪が降りだしそうな鉛色の空です。



まあ、それはそうと。



こっちでは1週遅れで放送される歌のおにいさん



いろんな方のブログとか、シゲちゃん自身の日記などから、だいたいの想像はついていましたが。。

あまりに想像通りで笑えました。

最初のシーンで、まるで後藤利喜男かと思うような毛皮のロングコート来て、年齢層の幅広いオネエサマ方にあやしいウィンクを振りまくあたり、インパクト強すぎです。

子ども番組の某おにいさんが、子どもというよりお母さん方に大人気で、ファミリーコンサートのチケットなんかもお母さんのほうがムキになってチケット取りに奔走する・・・

そんな数年前の現実社会での出来事がオーバーラップします。



それにしても。

絵にかいたようなヤなキャラですね~、氷室王子。

ヤな役だからこそ、今後の主人公の戦いを視聴者がより応援したくなるのでしょう。



・・・まあ、ココの読者でいらっしゃる方々のほとんどは、ヤな王子が去ることなく、最後まで君臨することを願っていらっしゃるとは思いますが・・・



そんなヤな役を、視聴者がキーーーーーッとなるツボを見事におさえた大きな演技で、見事に演じきってるシゲちゃん。

本気で楽しんで演じてることが、画面からも伝わってきて、見てて楽しいです。

初回の週は、どうしてもストーリーの流れ上、主人公のイヤそーな顔とか、常におもしろくなさそうなムスッとした顔が多かった中で、氷室王子の突き抜けたキャラがドンヨリ感を払しょくしてくれてたように思います。



それにしても。



先日の「妄想姉妹」の華道の先生のエロエロなシーンに、歌のおにいさんの氷室王子に・・・

俳優・戸次重幸の幅の広さを改めて感じたのでありました。

大団円

2008-09-27 21:39:13 | CUEタレント出演ドラマ
瞳が最終回を迎えました。



顕さんの出演が決まってから、ドラマが始まる日を心待ちにし、HDDを空け、DVDに焼いて永久保存できるようにDVDディスクを買いこみ、万全の準備をして挑んだ3月。










結局・・・










HDDに録画したものは、見たら即消し、DVDには一枚も焼くことなく最終回を迎えました。



CUEダイアリーなどから、顕さんの瞳に対する真摯な思いや、いろんな努力が伝わってきて、もう、ほんとに、こんな気持ちでしかドラマを見られない自分がもどかしくて、つらくて。



人それぞれ思いはあるだろうし、100人いたら100人のものの見方があるので、こういう私のような思いの人がいるのも、ある意味仕方のないことだと思います。

残念ながら、瞳は私の心には響きませんでした。

顕さんや、ベテラン脇役勢、子役のみんなの熱演は素晴らしかったし、家族というテーマも良かったと思うのですが、亡くなったおばあちゃんの扱いとか、主人公と対極の立場にある人のあんまりな描かれ方とか、随所に出てくる気持ちを萎えさせるセリフなんかが、とうとう最終回まで私の心には響きませんでした。

もし主人公が里子や、家族間で問題を抱えている友人と接するエピソード上で、主人公に父親がいないことをきちんと踏まえた上で、主人公の心の揺れを描いてたりしたなら、ラストスパートである父親登場エピソードなんかがもっと生きたろうし、また、亡くなったおばあちゃんのことを、遺影という小道具としてしか扱わないのでなく、生前の人となりとか、里子との生活を本当の家族のように築いてきた努力なんかを思わせる描き方をされていたなら、最終週はもっと感動的になったと思うので、そのへんの人物の描き方の浅さが残念でなりませんでした。



しかし、もちろん良かった点もあります。

ローズさんの役作りの素晴らしさとか、小池栄子さんの思わぬ名演、前田吟さんと顕さんが、あたかも本当の親子であるかのようにしゃべり方や表情を似せているところなど、書ききれないくらいの良いところもありました。



今日の最終回は、顕さんにとっても感慨深いものとなったのでしょうね。



私には朝ドラを見る習慣はもともとなかったのですが、これから先、もしかするとこのままの流れで、朝ドラを見てから出勤・・・なんて日々が続くかもしれません。

時代

2008-09-17 20:30:47 | CUEタレント出演ドラマ
放送から10日経って、やっと見ました。

歓喜の歌



良いお話でした。

大泉さん、良い俳優さんだなあ・・・と思いました。

また、制作陣が大泉さんのこと熟知してるだけに、彼の魅力を存分に引き出せる演出だったように思います。



私も、年齢的なものや立場的なものが、今回のドラマの中心として描かれている女性コーラスの皆さんに共感できる立場になってきたせいか、お話の中にすんなりと入っていっていました。

子育てを終えて一段落して、さあこれからやっと自分の好きなことができる・・・と思った頃には、身体の不調が何かと出てくる時期だったり、親の介護が必要になる時期だったり・・・

そんな感じで、きっと一生を誰かのために費やすであろう女性たちの、歌に賭ける情熱とかそんなのが、激しすぎず淡々と描かれていて、うるさすぎないじんわりとした感動がありました。



ただ、時間的な問題で、大泉さんがコーラスの女性たちのそれぞれの事情を知っていく過程とか、大泉さんの気持ちの変化する展開が早くて、欲をいえばあと1時間くらい時間があればと思ったのでした。



先日のカウラといい、今回の歓喜の歌といい、録画を保存しておいて何度も見たい作品に大泉さんが出演されていることを嬉しく思うのでした。

世界に花束を

2008-07-27 17:12:04 | CUEタレント出演ドラマ
あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった 
  ~カウラ捕虜収容所からの大脱走~



このドラマは、私にとっては一人で見なければならない系のドラマだと思ったので、放送日からほぼ3週間がたって、やっと見ることができました。



何をどう書いても、このドラマの言わんとすることが私の文章では伝わらないと思うので、あまり多くは書きません。

しかし、この時代、死にたくない、生き続けたいという人として当たり前の本能を口にすることが非常に勇気が要ることだったのでしょう。

死ぬことが国のためであるとか、生きて祖国に帰ることが恥ずかしいことだとされていたこの時代が、ほんの60年前に存在したんですね。



生きて家族のもとに帰りたいという手紙が、60年前には残された家族に渡すことさえ躊躇われた時代だったんだということに、胸が痛みます。



幾千もの想いをのせて、手紙は今日も世界中でしたためられる。
トロントで、サンフランシスコで、リバプールで。
配達された手紙。
配達されなかった手紙。
封に入れられることすらなかった手紙。
そのどれもに人の切なる願いが込められている。
悪意の篭った態度が人を不快にさせずにはおかないように、
慈愛に満ちた言葉もまた、その人を揺り動かさずにはおかないだろう。
一度転がり出してしまった戦争は、
巨大な破壊を以ってしか止めることはできない。
歴史が証明するように、それはひとつのきっかけが世界中を席巻していった、
悪夢のバタフライ効果だ。
しかしまた、一個の分子運動が全体に波及するというこの構造を信ずるならば、我々の書かなくてはならないのは、平和への願い、ただそれだけである。


      *引用 
        ~世界に花束を/人間椅子~