小さな町の片隅で会計コンサルタントとして働いているクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)。
数字にとても強く、コンサルタントとして優秀な頭脳の持ち主。
その能力が見込まれて会計監査を引き受けた大会社で不正を見抜きます。
しかし責任者が自殺したことで不正はなかったことに。
それで事態は収束するかと思われたが、なぜかウルフが命を狙われます。
しかしそれでやられる男ではありませんでした。
なぜならウルフは一流の殺し屋としての裏の顔を持っていたから。
ふたたび会計不正について調べたウルフが気づいた真相は-
自分好みのとてもおもしろい映画でした。
会計コンサルタントとして見せる顔と、殺し屋として見せる顔のギャップがいろいろな意味で激しかったです。
天才的な頭脳の持ち主
数学の才能に長けているウルフ。
会計コンサルタントとしてその頭脳をいかんなく発揮します。
この能力はどこから来ているのか。
ウルフは高機能自閉症と診断されていて、その特性の1つとされています。
なので、これは映画だけの話ではありません。
以前に『ぼくには数字が風景に見える』という本を読んだことがあるのですが、サヴァン症候群である著者は数字に関して驚くべき能力を有しています。
人は誰でも、得意なことがあれば苦手なこともあります。
そのことは常に意識しておきたいです。
強すぎる殺し屋
殺し屋としてのウルフはとても強かったです。
こういう映画の主人公は得てして強すぎるものですが、ウルフの鮮やかさもまた恐ろしいほどでした。
ためらいなく、的確に。
すごかったです。
まとめ
映画の序盤はコンサルタントとしての場面が多く、どちらかというと静かな進み方。
後半に進むにつれ殺し屋としての場面が増え、動きが大きくなってきました。
そのコントラストが良かったですし、人間関係の要素に考えさせられるところもありました。
ただ単に乱暴な映画というわけではなかったです。