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放射性廃棄物10年近く放置 昨年も不適切な仮置き発覚

2010年03月11日 | 六ヶ所再処理工場・日本原燃の杜撰さ

放射性廃棄物10年近く放置 日本原燃の再処理工場

 日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村、試運転中)で、放射性廃棄物が袋詰めのまま10年近く不適切に建物内に仮置きされていることが10日、分かった。同日開かれた経済産業省の会議で原燃が報告した。

 原燃は、放射線をさえぎる機能があり施錠管理する部屋に置いており、安全上は問題ないとしているが「早急に対応策を考える」としている。

 廃棄物は、使用済み核燃料の計測装置の点検などに使った機器や紙ぞうきんなど。数百袋で、200リットル入りドラム缶数十本相当。表面の放射線量は、最高で1時間当たり数十ミリシーベルトと比較的高い。

 本来なら、密閉し廃棄物貯蔵建屋に保管するべきだが、2001年ごろから使用済み燃料受け入れ・貯蔵施設の空き部屋に仮置きを続けていた。

 経産省原子力安全・保安院が今月1日から実施している保安検査で判明した。

 再処理工場では昨年も、ドラム缶約8100本分の放射性廃棄物の不適切な仮置きが発覚している。

2010/03/10 13:36   【共同通信】<転載ここまで>

ロシアやイタリアで、放射性廃棄物が杜撰に放置や処分されている報道はあったが、まさか日本でもこれほど杜撰に扱われ、しかも10年近くも放置されていたとは言語道断である。

日本原燃は、放射性廃棄物を法令どおりに保管することすらできないのに、なぜ再処理工場の操業を許可されているのだろう。当局の経産省自体もそれほどいい加減なのだろう。

約10年ぶりにこのような杜撰な状況がわかったことは、政権交代の効果なのだろうか。ともあれ、安全管理を以前よりも厳しくすることはおおいに歓迎したい。