まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第161号:白骨温泉 小梨の湯笹屋へ行く。

2008年02月28日 | ■旅行・温泉/長野県


もう一ヵ月も前のことですが白骨温泉の小梨の湯笹屋へ行ってきました。といっても一番の目的は乗鞍でスノーボードです。年末年始の旅行では荒天で殆ど滑れなかったため、今回は滑り倒してやろうと気合いを入れて出発しました。ちなみに坊は留守番。



乗鞍に到着した8時の時点で気温はマイナス13℃。スキー場の発表によると実際はマイナス16℃だっそうです。とにかく寒い。リフト稼動後もあまりの寒さにしばらく車で待機。出発時の気合いはどこへやら最近はスキー場に到着したことだけで満足してしまいます。



2時間もすべるともう充実感いっぱい。少し早いけど昼飯へ。一旦スキー場を降り番所にある蕎麦屋「中之屋」へ。



最近うまい蕎麦をよく食べるせいか昔ほどの感動はなかった。残念。



そんでもって前から行きたかった笹屋へお湯をいただきに行く。人気の宿で過去に宿泊を試みたもののいつでも満室。立寄りも何度も挑戦したがここにくるといつも大雪にみまわれ林道が通行止めになったり。車がスタックしてしまったりで営業時間中にたどりつけないなかなかの因縁深い場所でありました。



温泉へのアプローチ。いい雰囲気。



掃除も隅々まで行き届き気持ちがいい。



でーん!白骨温泉の名前の由来とおり、浴槽は析出物でまさに「白舟」状態。



湯口には湯の華がびっしり付着。飲泉してみると薄たまご味。乗鞍の温泉のようなエグさは無く品の良さを感じる。



湯舟の縁は析出物ですごいことになっている。白濁の温泉は久しぶりでなんともいえない気持ちよさ。



スキー場に戻ってまたひとすべり。午後になっても晴天は続きます。結局リフト終了まで滑る。



次なる目的の温泉までお土産を買ったり、せせらぎの湯を見に行ったりで時間をつぶす。せせらぎの湯は深い雪の中。ミニ湯畑もフタがされてました。



夜のとばりが降りるころ、やってきたのは「山水館信濃」です。この時間まで待ったのは、宿泊のお客さんが食事時間になるのを待っていたため。その時間にいくと貸しきり状態で温泉に入れるからです。「山水館信濃」は、乗鞍のなかでは大型の旅館で白濁の乗鞍温泉の他にわさび沢温泉も引湯していて2種類の温泉が楽しめます。日帰り入浴にも寛大で日帰りでスノボに来る時は必ず寄っていく旅館です。



内湯は源泉が乗鞍温泉。このむせ返るような硫黄臭がたまらない。



露天はすずらん温泉。特に個性は感じられないけど空を見上げると流れ星が幾つも見られます。久しぶりのスノボ+はしご湯で結構ハードでしたがこのセットはやっぱりやめられない。

小梨の湯笹屋
住所:長野県南安曇郡安曇村白骨温泉
電話:0263-93-2132
料金:600円
営業:日帰り入浴営業時間 11:00~14:30
泉質:含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉

山水館信濃
住所:長野県南安曇郡安曇村4298-6
電話:0263-93-2301
料金:520円
営業:日帰り入浴営業時間 11:30~20:00
泉質:酸性硫化水素泉(内湯)炭酸水素塩鉱泉(露天)

訪問:08.1月下旬


第160号:TRIPP TRAPP(トリップトラップ)を買う。

2008年02月27日 | お出かけ。静岡県内
最近の坊は寝る時以外、あっちへ行ったりこっちへいったり、いつでもどこでも歩きまわっている。背の低い幼児用の椅子に座らなくなって半年近くたつだろうか、食事時も歩きまわる坊をお皿を持ったワイフが追い掛けながら食べさせる状態が続き、困ったもんだと思っていた。そんなある日、無印で食事した時に、こども用として置いてあった椅子がとてもカッコよく、お坊を座らせても全くくずらなかったので、店員さんに聞くとSTOKKEというノルウェーの家具メーカーがつくる「TRIPP TRAPP(トリップトラップ)」というもので、こども用の椅子としてかなり有名なものだということが分かった。家に帰ってさらに調べてみると静岡市内では丸子の「クラフトコンサート」という店においてあるらしいことが分かった。



ということで早速「クラフトコンサート」に行ってみた。その店は駿府匠宿の先、待月楼の少し手前にありました。とても北欧家具が置いてある雰囲気ではない純日本家屋のお店。ていうか始めはお店には見えないと思う。中にはいると暖炉に薪がくべられ、お目当ての椅子も置いてある。店内は意外に広く奥がショールームみたいになっている。トリップトラップは一旦おいといて、スリッパに履き替えて中を見学することに。



中に入ると、あるはあるは椅子を中心に北欧家具が数多く展示されている。すごくいい雰囲気。全く素人で恐縮だが、なんでもハンスJ.ウェグナーという作家のものが多いらしい。聞いたことあるような無いような。これ系(椅子の名作)といえばグランコンフォール、ありんこチェア、バタフライスツールぐらいしか知らない自分が恥ずかしい。



こんな変わったカタチの椅子もなぜか和室にしっくりくるから不思議だ。いくつか本気で欲しい椅子もあったけどそれを買ったら家族を路頭に迷わせてしまいそうな価格です。ただ見るだけでも目の保養になること間違いなしです。本当に美しいものを目にするとなんだか心が豊かになった気分になります。見るだけでもまた行きたいお店です。



そしてトリップトラップが置いてある部屋へ戻ります。そんでもって試座。奥においてある椅子ほどではないけどトリップトラップも安くはない。ていうかかなり高い。いろいろ迷いましたが幼児期だけでなく一生使える椅子であること。つくりがシンプルであること。保証が長期におよぶこと。などなど鑑みて購入することに。



自宅にトリップトラップがやってきました。さっそく組み立て。



六角レンチでねじねじやって。



別売りのクッション(これまたオサレ)を付ければ、はい完成。坊もこの椅子がなかなか気にいったようで食事の間は、ぐずることなく座ってくれます。よかったよかった。

トリップトラップ

クラフトコンサート
住所:静岡市駿河区丸子泉ヶ谷331
電話:054-259‐5605
営業:10:00~18:00
定休:水曜

※別館もあります。


第159号:リバウェル井川スキー場に行く。

2008年02月10日 | お出かけ。静岡県内
静岡市内唯一のスキー場「リバウェル井川スキー場」へ行ってきました。



前日の冷たい雨は山では雪になって、道中見える冬でもめったに白くならない低い山も、この日は真っ白に雪化粧しています。



横沢便所を過ぎ、標高が400mをこえると道に雪が出てきます。途中追い抜いたトラックは荷台から融雪の塩カルをまいています。標高を上げるにつれ雪は増え、静岡市内とは思えない白銀の世界が広がります。



安倍奥の山も富士山もきれいに雪化粧。富士見峠を通過して。



そしてスキー場に到着。510円の駐車料金がかかります。



リバウェル井川スキー場は、滑走距離約300m、幅約130m、平均斜度8度、リフト1基の初心者向けの本当に小さなスキー場です。標高は1400mと結構高い場所にありますが、とはいっても静岡市内。暖冬の影響でオープンが一月中旬になってしまうこともある人工雪に頼る小さなスキー場です。昔はたぶん一生来ないだろうと思ってましたが、子どもを連れて行くにはちょうどいい場所でした。



まずはソリゲレンデを登っていきます。最近のスキー場のキッズゲレンデには動く歩道みたいのがありますが、そんなものはここにはありません。10kgになった坊さん結構重い。



坊を前に乗せてソリで滑ります。坊も楽しそうですが、それ以上にワイフが楽しそう。坊が生まれる前は、富士山の5合目まで行って半分アイスバーンの斜面を二人ソリに乗って滑ってスピード出過ぎで命の危険を感じたこともありました。初冬の立山では、みんなボードやスキー板をザックにつけているのに僕らはソリ。新雪のバーンを暴走し、ソリを割ってしまったこともありました。いろいろと思い出します。



ちなみに昼飯はこんな感じ。カレーライス650円、カレーうどん650円、デザートのソフトクリーム300円。ゲレ食にしては安い。天気もよくていい一日でした。

リバウェル井川スキー場
http://www.city.shizuoka.jp/deps/kanko/kankou_suki_riverwell2005.htm
住所:静岡市葵区井川2629-19 ※静岡市街から車で約90分
電話:054-260-2316
営業:8:30~16:00
料金:1日券2,540円、1回券150円、駐車代510円
訪問:08.2.10

※今シーズンは3/9(日)までの営業

第158号:高峰温泉→鹿沢温泉、温泉旅行【3日目】

2008年02月02日 | ■旅行・温泉/山梨県
157号からの続き。



朝食は元旦らしく正月料理。実はこういう料理は苦手なのだけど。。雑煮以外はワイフに食べてもらう。



雪も止んだのでちょっとソリで遊ぶことに。坊くんソリはあまり好きじゃないみたい。



昨日ほどではないがまたもや雪がこんもり。雪かきを済ませ静岡に向け出発。





途中、山梨は須玉の「おいしい学校」内にある「ぼのボ~ノ」で昼飯。初めて入る店でしたが結構おいしい。久々の洋食でよけいおいしく感じる。

夕方、家に着き坊に夕飯を食べさせ風呂に入れてすぐ寝かせる。よっぽど疲れたようで大きな寝息をたててすぐに寝てしまった。

1歳2ヵ月の坊にとって冬の2泊3日の旅行は少々ハードだったかもしれないが風邪もひかずに何ごとも無く帰ってこれて一安心でした。


第157号:高峰温泉→鹿沢温泉、温泉旅行【2日目】

2008年02月01日 | ■旅行・温泉/群馬県
156号からの続き。



高峰高原の朝は、前日からの大雪がまだ続いています。



昨夜の夕飯時よりはだいぶいい子にしててくれたお坊。朝食はこんな感じ。シンプルだけど美味しくいただけます。



外は極寒+吹雪きでしたが高峰に来てから一度も外に出していない坊を一瞬外へ連れ出してみました。部屋の中から見る雪には興奮気味の坊でしたが、外へ出るとさすがに厳しい表情。この過酷な状況を理解できない様子。完全防備でもさすがに寒い・・・。1~2分の間に10枚ほど写真を撮って、館内へ避難。天気が良ければスノシューで出かけることも考えていたけどこの天候ではさすがに無理。昼までここに滞在することにしました。



昼ご飯は蕎麦とおむすびを頼みました。ここの蕎麦は何度も食べていておいしいのは承知していたけど、初めて食べたおむすびがこれまた凄くおいしい。山下清画伯が食べそうなゲンコツみたいな大きなおむすびでした。高峰はここでさよなら。相変わらずいい宿でした。



雪上車でアサマ2000の駐車場まで降りると車が・・・。埋もれてました。雪が軽くてブラシでハラハラと落ちるので雪かきは以外と楽でした。



車内においてあったペットボトルはカチンコチン。



ここから群馬の鹿沢温泉紅葉館に向かいます。チェリーパークラインは相変わらずの大雪。高峰から直線では5.6kmしか離れていない鹿沢温泉ですが湯の丸林道が使えない積雪期はいったん小諸まで下って湯の丸方面へまだ登っていきます。



県境の地蔵峠を越え群馬県に入り暫く行くと紅葉館へ到着。左写真の左側が本館で右側が新館です。今回は右写真の本館に泊まりました。本館は良く言えば風情がある。悪く言えばボロいです。鹿沢温泉は大正時代に大火にあい今は湯元の紅葉館を残すのみとなりました。数軒あった他の宿は麓へ移り現在は“新”鹿沢温泉と呼ばれています。



玄関の温度計はマイナス7℃。さぶい。



思わず唸ってしまう渋さ。写真の休憩所のマッサージ機は現役で料金20円。



その昔、荒天で新鹿沢温泉に足止めを余儀無くされた京大山岳部のメンバーがアメリカ民謡「いとしのクレメンタイン」に詩を付けたものが雪山賛歌です。雪山賛歌誕生の地として記念碑なんかもあります。また、地蔵峠を越えてやってくる湯治客の信仰の対象となった百体観音の100番目の観音様も宿のすぐ横に鎮座しています。



とおされた部屋は37番。このドアから4畳半風呂ナシアパートが連想されますが扉を開けると10畳ほどの畳敷きに2畳ほどの縁側がついた部屋でした。建物が古く立て付けが悪いためか窓が完全には閉まらず5mmほどの隙間があいておりそこから雪が吹き込み、窓の縁にはうっすら雪が積もっています。ヒーターを最高にしても全く暖かくならずここで一晩過ごすのことに不安をおぼえる・・・。



茶菓子もこたつのスイッチも良くも悪くも昭和のにおい。



トイレがまた凄かった!多少古くても、ボットンでも平気だけど、これはかなりきつかった。ちなみに男女共用。少し遠いけど風呂の横にある新しめのトイレを使っていました。



温泉は自噴のため半地下にあります。



薄暗い浴室の男女を隔てる壁面には印象的なレリーフが施されていてます。



温泉は加水も加温も無い、自噴温泉。飲泉もでき口に含むと薄昆布茶味。打たせ湯が一本あり体をあらえるのはそこだけ。湯治場の雰囲気を残す非常にいい温泉でした。



食事は食堂でいただきます。これまた凄く寒い。私たちのテーブルだけなぜがパイプ椅子。



はじめはあっちを見たりこっちを見たりしていた坊も慣れるとなぜがふてぶてしい態度に(写真右)。高峰温泉の夕食時ほどでは無かったが食事時になると暴れん坊将軍に変身する坊。二人とも疲労困憊。




食事はご覧のとおり。ここは家か?と一瞬考えてしまうほど家庭的な内様。



この日は大晦日、紅白でも見たいところだけどテレビがほとんど映らない。ということで8時半には寝てしまいました。がしかし、部屋が寒くてなかなか寝れない。おまけに坊の夜泣きも激しく過酷な年明けとなりました。

158号へ続く。

鹿沢温泉 紅葉館
http://www3.ocn.ne.jp/~koyokan/home1/
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村田代681
電話:0279-98-0421
料金:1泊2食(たしか)10,000円くらい
泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉
訪問:07.12月下旬