まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第2号:湯川源泉を行く!

2006年05月23日 | ■旅行・温泉/長野県



※湯川源泉は現在立ち入り禁止です。
※他サイトの情報によれば湯溜りも数年前には消失したようです。

乗鞍高原は、私がもっとも好きな場所の一つです。白骨温泉や上高地など全国的に有名な観光地に隣接していながらいまいちマイナーであか抜けない雰囲気がいいのでしょうか?自分でもよくわかりませんがなぜか何度も足を運んでしまいます。

乗鞍の温泉は、すずらん温泉やわさび沢温泉、休暇村が独自に掘削した温泉などいろいろありますがやはり代表格は湯けむり館などでもおなじみの白く濁った湯川源泉を引湯した温泉です。

十数キロ引湯されているにもかかわらず超tastyな湯川源泉とはいったいどんなものなのか!いつの日か湯川源泉に探索に行ってやる!そう心に決め、仕事そっちのけで夜な夜な調査を進めていきました。

そしてとうとう行ってきました湯川源泉!と言っても実際行ったのは4,5年前なので記憶を辿って書くことにします。

行程は林道歩き2時間+山歩き2時間の片道計4時間(休憩時間含む)。長いですかなり。アプローチは白骨温泉街近くの林道からはじまります。しばらく歩いていくと前日の初冠雪の乗鞍の山並がキレイに見えてきます。

道すがら出会った治山工事?のおじさんいわくこの辺は熊がしょっちゅう出るとのこと。昨日も車で林道を走っていたら熊が突然飛び出してきたとのこと。聞かなきゃよかったと思いながらも先を急ぎます。

長い林道歩きも終わり山道に入ると道は下がったり登ったり、まさに山あり谷あり、朽ちかけた丸太橋を渡ったり、崖道(腐りかけのロープが一応有り)をトラバースしたりしながらも歩を進めていくと突然開けた場所に出てます。



どうやらそこが源泉地帯のようです。辺りは紅葉と初雪のコントラストが美しく沢の上流には滝も見えます。まるでそこだけが別世界のような風景です。

肝心の湯川源泉は、草津のようにふつふつと湧き出ているわけではなく1本のパイプからわっさわっさと源泉が湧き出ています。推測ですが源泉地帯に覆土しパイプをつっこんだかのように見えました。

すぐにでも源泉の湯溜まりに飛び込みたいところでしたが前述のおじさんに源泉には入ってはいけない旨言われていたこと、そして上空には治山用と思われるヘリがパタパタと飛んでいたので素っ裸になるわけにもいかず泣く泣く手浴だけを堪能しました。

沸き出す源泉は乗鞍の温泉宿で入るものとはさすがに鮮度が違い白く濁らずに細かい湯の花が舞っているもののほぼ透明なものでした。

カップ麺を食べつつ双眼鏡ですぐ横を流れる沢の上流に目をやると遥か上の稜線付近にガードレールが見えるではありませんか!乗鞍スカイラインと思われますがそれなりの装備+経験があれば稜線からもアタックできそうです。(と言っても現在は立ち入り禁止です)。昼食のあとしばし辺りを探索し帰路につきましたが、道を間違え5時間ほどかかりました。。

かつて冬の間、乗鞍で山篭りをしていました。ある日引湯用のパイプが雪崩で流され、居候先の旅館の温泉供給がストップするという事態に遭遇したことがあります。自然の脅威にたまげたと同時にその時から湯川源泉を意識していたように思います。念願叶って辿り着いた先は桃源郷のような場所でしたがもう二度と行くことがないと思うと残念に思います。。なにはともあれ思い出に残る一浴(手浴ですが)となったことは間違いありません。

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1 コメント

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Unknown (pu-pu-pu-)
2006-06-22 00:51:26
ステキなお写真を見て、ウワ~行ってみたい!

また、文章読ませていただき、気持ちがわくわくしてしまいました。あなたの表現力がすばらしくて引き込まれます。毎回、楽しみにしております。色んな、私達が知らないこと教えてください。よろしくお願いします。
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