黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『キサトア』小路幸也(理論社)

2007-02-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
アーチは、病気で色がわからないが、物づくりの能力に秀で、世界的に有名なコンクールでの入賞経験も持つ少年。
彼には特殊な病にかかった双子の妹……日の出と共に目覚め、日の入りと共に眠りにつくキサと、日の入りと共に目覚め、日の出と共に眠りにつくトアがいた。
そんな彼らの父・フウガは“風のエキスパート”として知られる人物だったが、今は休職し、子供たちとともに海辺のこの町に5年前から住んでいた。
毎年、夏になると多大な被害をもたらしていた“夏向嵐”を“巨人の腕”と呼ばれる風車ををつくり町を助けた彼は、その後その管理人として働き、人々から感謝されていた。
ところが、海から漁獲量が減り、その理由が“巨人の腕”にあるのではないかという噂が漁師たちの間で広まり、彼らの立場も難しいものに。
その影響で、アーチの友人・アミともなかなか会えなくなってしまい……

双子の病は大変ですが、彼女たちを取り巻く環境がとても優しく、とても素敵なお話でした♪
個人的に彼女たち視点でのお話(後日譚でもよいのですが)もちょっと読んでみたいなぁなどと思ったり。

<07/2/5>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿