黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『こめぐら 倉知淳作品集』倉知淳(東京創元社)

2010-11-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
某劇画の主人公そっくりの外見だと自他ともに認める会社員・東堂雄一郎。そんな彼には、ブラジャーをつけるという密かな趣味がある。
そんな彼の楽しみは、同じ趣味を持つ男たちと、身も心も解放し、自分の姿を見せ合うオフ会。
いつものメンバーに、新たに青年・岸田が参加した会で、杏野がお披露目した特別製の金属のブラジャーの鍵が行方不明になってしまう……『Aカップの男たち』、
荒川の河川敷で若い男・権田原良夫の死体が発見された。刑事は彼が住んでいたアパートに聞き込みに行き、証言を集める。そこから導き出される真相は?…というミステリ問題で、ラジオの犯人当て懸賞の解答を、聴取者に募ろうというのだが……『「真犯人を探せ(仮題)」』、
秋槻藩江戸詰側年寄・香坂頼母が辻斬りに殺害された。その近くで蕎麦屋の親爺が店を開いていたが、下手人らしき姿は見ていないという。秋槻藩江戸詰お留守居役・片平清十郎らは下手人探しに奔走することに……という内容の“さむらい探偵血風録 というタイトルのビデオを、たまたまレンタル店で借りてみた僕。ツッコミを入れつつも、犯人を推理しながら観続けるが……『さむらい探偵血風録』、
没落した旧家に生まれた俺。格式や家柄にこだわる母や、自分をバカにする周囲の人々に苛立つ日々。
家には、不死の呪術が記されているという古文書が伝わっていた。やがて、あるきっかけから俺の鬱屈は噴出し……『遍在』、
のどかなどうぶつ達の暮らす森で殺人(獣?)事件が発生。
殺されたのは、うそつきキツネ。記者ウサギくんは、森のみんなに話を話を聞いて回るが……『どうぶつの森殺人(獣?)事件』、
写真家・溝呂木大河の日本フォトギャラクシー賞受賞を祝うパーティーで、乾杯直後に溝呂木が亡くなった。
招かれていた原嶋は、猫丸という小男の存在が気にかかり……『毒と饗宴の殺人』の6編収録。

作品集・その2。こちらはどちらかというとユーモアミステリ寄りなセレクト……というか若干バカミス(笑)。
基本はノンシリーズですが、最後のだけ猫丸先輩が登場するので、ボーナストラック的な感じ?

<10/11/28>




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