視覚障害者きうっちの自立への道

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右クリック内にある『送る』コマンドを活用してみよう

2012-01-21 13:11:52 | その他
 Windows上でどこかのフォルダを開き、そのフォルダの中にあるファイルのどれかにカーソルを合わせてから
右クリック(アプリケーションキー)を押すと、その右クリックのコマンドリストの中に『送る』というコマンドがあることは、普段、ある程度PCを使っている人であれば知っていると思います。
ですがその『送る』というコマンドの使い方を知っている、という人は意外に少ないのではないかと自分は考えています。
そしてこの謎多き『送る』というコマンド、使い方をちゃんと知っていれば
実は結構役に立つコマンドだったりします。この記事では、その右クリック内にある『送る』というコマンドの使い方について解説していこうと思います。

■そもそも右クリック内にある『送る』とは一体何者なのか?
 では、そもそもこの『送る』コマンドとは一体どういうものなのでしょうか。
この『送る』コマンドは、一言でいうと『キーボードのみの操作でもマウスのドラッグ&ドロップのようなことができる』といった感じですね。
ただ、厳密にはやはりマウスのドラッグ&ドロップが自在にできる、というわけではなく
『送る』コマンドの主な使い方としては『AというアプリケーションをBというファイルを読み込ませた状態で起ち上げるようにできる』といった感じになります。

 でも正直、ここまで書いてきた説明では、言っていることが抽象的過ぎて何のことだかまだイマイチよく見えてこないという人も多いと思います。
そこで、ここから先の説明では以前このブログの記事で紹介したフリーソフト『Wave editor』を例にした記述を入れつつ
この『送る』コマンドを実際に使う方法を説明していこうと思います。

■実際に『送る』コマンドを使うための手順
 前項では、右クリック内にある『送る』コマンドが一体どういうものなのかということを説明しました。
では、実際にその『送る』コマンドは一体どのような方法で利用すればいいのか?
大まかな手順を示すと、以下のようになります。

1. システムドライブの中にある『SendTo』という名前のフォルダを開く
2. 使いたいアプリケーションのexeファイルのショートカットを作成する
3. 2で作成しておいたショートカットを1で開いておいた『SendTo』フォルダの中へコピーする
4. 3でコピーしたexeファイルのショートカットから開きたいファイルの上にカーソルを合わせてから右クリックを押し、『送る』コマンドを選択しEnterキー、もしくは十字キーの→を押す
5. 『送る』コマンドの中のリストに3でコピーしておいたexeファイルのショートカットがあるので、それを選択しEnterキーを押す

作業の全体の流としてはこのような感じになるわけなのですが、
たぶんこれだけだとちょっと分かりづらいと思うので、これから1つずつ詳細に説明していこうと思います。

■システムドライブの中にある『SendTo』というフォルダを開く
 まずシステムドライブの中にある『SendTo』という名前のフォルダを開いておきます。
ただし『SendTo』フォルダはシステムフォルダなので、Windowsの初期設定では表示されていません。
なのでエクスプローラ上の『フォルダオプション』で、『システムファイルを表示しない』のチェックを外しておく必要があります。

 また、システムドライヴはOSがWindowsの場合、大抵のPCは『Cドライブ』ということになります。
そのCドライブの中にある『SendTo』フォルダを見つけるてっとり早い方法としては
Windowsの機能の1つである『検索』機能を使って探すのが一番いいと思います。
ちなみにシステムドライブがCドライブにあると仮定した場合、『SendTo』フォルダというのはWindows7、Windows XPそれぞれ以下の場所にあります。

Windows XPの場合(恐らくXP以前のWindowsもこの場所にある可能性大)
c:\document and settings\VIP\

Windows7の場合(恐らくWindows Vistaもこの場所)
C:\Users\【ログインユーザー名】\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\

■使いたいアプリケーションのexeファイルのショートカットを作成
 次に、使いたいアプリケーションのexeファイルのショートカットを作成します。
また、この項では『Wave editor』を例にして説明していこうと思います。
ちなみに『Wave editor』のexeファイルは、システムドライブがCドライブにあると仮定すると

C:\Program Files (x86)\Wave Editor

の中にあります。ただし、これはWindows7(恐らくWindows Vistaでも)にだけ当てはまる場所。
Windows XPでは(同じようにシステムドライブがCドライブにあると仮定すると)恐らく

C:\Program Files\Wave Editor

にあるはずです。そのフォルダの中に
editor.exe
というアプリケーションを起動させるためのexeファイルがあるので、このファイルのショートカットを右クリックから作成しておき、
同時に作成したexeファイルのショートカットをコピー(Ctrl+c)、または切り取って(Ctrl+x)おきましょう。

 ちなみに、ここでは『Wave editor』というフリーソフトを例にして説明しましたが
他のソフト(アプリケーション)の場合、例えばMicrosoft OfficeのようなWindows(つまりはOS)にインストールして使用する、OSに依存するタイプのアプリケーションは
この記事の中で何度も挙げている『Wave editor』のように

Program Files\

の中にあります。一方、『Pazera_Free_Audio_Extractor』のように
アプリケーションをOSにインストールする必要がないものに関しては、
アプリケーションと同名のフォルダの中にexeファイルがあります。

■作成したexeファイルのショートカットを『SendTo』フォルダの中へ貼り付け
 次に前項で作成しておいたexeファイルのショートカットを、あらかじめ開いておいた『SendTo』フォルダの中へ貼り付けます。
前項でコピー、または切り取っておいたexeファイルのショートカットを、『SendTo』フォルダの中へ貼り付け(Ctrl+v)ましょう。

■実際に『送る』コマンドを使ってみよう
 実は、これまでの手順で右クリック内にある『送る』コマンドを使うための準備は整いました。
では、ここからは実際に『送る』コマンドを使用する際の手順を示していこうと思います。
ここでは、『送る』の中に登録しておいた『Wave editor』のexeファイルと、そのWave editorで編集したい任意のMP3形式のファイルを例にして、その手順を説明していきます。

 まず、フリーソフト『Wave editor』で編集したいMP3形式のファイルの上にカーソルを持っていき、右クリック(アプリケーションキー)を押します。
すると、右クリックのコマンドリストが表示されるので、その中から
『送る』コマンドを選択し、Enterキー、または十字キーの→を押します。

 すると、現在『送る』コマンドに登録されているコマンドのリストが表示されるので
その中から
『editor.exe - ショートカット』を選択しEnterキーを押します。

 すると、画面上に『Wave editor』が編集したい任意のMP3形式のファイルを読み込んだ状態で起ち上がります。
ちなみにこの『Wave editor』というフリーソフト、以前このブログの記事で紹介した時は
まずアプリケーションを開いておいて、それからメニューバーの中にある『Open』というコマンドを利用して編集したいMP3やWaveファイルを開く、という方法を紹介していたのですが
正直この『Wave editor』に関しては、『送る』コマンドを利用して編集したいファイルを開いた方が楽かもしれないですね。
このあたりは、両方のやり方で試してみるといいと思います。
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