視覚障害者きうっちの自立への道

視覚障害者きうっち(S52年生)が気の向くままに日々の生活をツラツラとつづるブログ

大容量ファイルをネットを介して他の人へ渡す方法

2011-11-03 18:00:00 | その他
 知り合いに曲のファイル(MP3形式など)を複数送りたいんだけど、ファイルのサイズが大きすぎてメールではちょっと送れない-。そんな風な経験をしたことのある人は結構いると思います。
遠方に友人・知人が多いような人はなおさらでしょう。近くの知り合いであればUSBメモリなどの外部メモリで直接手渡しすればいいのですが、その知り合いが遠くにいる方だとそれも中々難しいです。
今回、この記事で紹介する方法はまさにそのお悩みを、スッキリと解決する方法。
今回紹介する方法では、1つのファイルにつき250Mまで、複数のファイルに分ければ最大4GBまで
ネット回線を介して相手に送ることができる方法です。まぁ概略だけ説明すると、無料アップローダ、いわゆるレンタルサーバを使って
相手にファイルを渡すという方法。やり方は意外なほど簡単かつお手軽、なおかつ自分のような視覚障碍者でも全然無理なくできる方法。
この方法を知っていれば、容量の大きいファイルの受け渡しが飛躍的に楽になると思いますよ。以下にその方法を記していきます。

■作業を始める前に用意しておくもの
 まず、この作業を始める前に必要となる物をご紹介。と、いっても実は実質必用になるのは一つだけなんですけどね(苦笑)。

1.相手に渡したいファイル
2.高速回線でインターネットに繋ぐことができる環境のPC
3.PCの環境で使えるメール
4.無料アップローダ、firestorage(以下ファイアストレージ)のブックマーク(お気に入り)登録

 …とまぁ、一応4つ挙げてはみましたが、本当に新しく用意する必要があるものは1つだけです。
まず1。これは当たり前といえば当たり前ですね(苦笑)。ただ、このアップローダ、ファイアストレージにはフォルダをアップロード(以下UP)することはできません。
なので自分のPC内にあるフォルダをUPしたい場合(例えば音楽CDのアルバムを丸々1枚など)は、そのフォルダを一度自分のPC内で圧縮処理し、.zip形式などのファイルにしてから、今回の作業を始めましょう。
また、ファイルやフォルダの圧縮の方法としては、割と最近のWindowsが載せられたPCであれば
圧縮したいファイル(フォルダ)にカーソルを合わせて、そこで右クリック(アプリケーションキー)を押し、
送る→圧縮
で簡単に圧縮処理(.zip形式に圧縮)をすることができます。一応、念のため。

 次に2について。ネットを介してファイルの受け渡しをしようと思った場合、基本的にファイルのサイズが大きくなればなるほど
高速回線、いわゆるブロードバンド(BB)である必要が出てきます。一応、やってやれないことはないですが
ストレスを感じないで作業をしようと思ったら、やはりBB回線は必須です。また、携帯電話からは、一部機種の場合ファイルのUPは難しいかな…。

 次に3について。この方法で他の人にファイルを渡そうとした場合、渡したいファイルを無料アップローダにUPした場所(すなわちURL)をその相手に教えなければなりません。
そのための手段としてはメールが一番適しているでしょう。ケーータイのメールでも完全にダメというわけではないですが、特にファイルの受け取り側は、メールを受け取った後の負担を考えるとPCのメールがベストだと思います。

 最後に4について。ここでいう『ファイアストレージ』とは、いわゆる無料で利用できるアップローダのことで
今回、この作業をする際にはこのサイトに無料会員登録をしてログオンしておく必要があります。また、この作業を何度もする際、このサイトを何度も利用することになるので、ここのトップページはあらかじめブックマーク登録をしておいた方がいいでしょう。
また、この記事では使用するアップローダのサンプルとして『ファイアストレージ』を一応挙げてはいますが、もちろん他のアップローダを利用しても全然構いません。

■無料アップローダにアクセスして無料登録し、ログイン
では、ここからは本格的な作業の説明。まず上で挙げているアップローダ『ファイアストレージ』にアクセスします。
次に、そのファイアストレージにアクセスできたら、タブを10回程度押して『無料会員登録』にカーソルを持っていき、Enterキーを押します。

 すると無料会員登録をするための画面にブラウザが切り替わります。そこでタブキーを10回程度押すと、会員登録する際に必要なメールアドレスを入力する欄があります。
ここに入力するメールアドレスは、今後この『ファイアストレージ』で作業するために必要な情報(ログインするために必要なパスワード等)が自分に送られてくる時の連絡先なので
ここに入力するメールアドレスは、PCのものの方が後々都合がいいと思います。

 そしてタブキーを2回程度押すと、この『ファイアストレージ』の規約に同意するかどうかをチェックするためのチェックボックスがあります。
ここにチェックを入れないと、この先の作業に進めないので、スペースキーを使ってチェックを入れます。

 そしてタブキーを2回程度押してカーソルを『無料登録する』のプッシュボタンに合わせ、Enterキーを押します。
これで無料アップローダ『ファイアストレージ』に自分のメールアドレスを無料登録することができました。
この後、1、2分程度すると、登録したメールアドレス宛に
firestorage 登録のお知らせ
という題名のメールが届いているはずです。そのメールにユーザーID(上で登録したメールアドレス)とパスワードが記されています。
この2つは今後、この『ファイアストレージ』を利用するために必要なものなので、どこかにメモしておきましょう。

 そしてこの受信したメールに記してある、ユーザーID(メールアドレス)とパスワードを使って
『ファイアストレージ』にログオンします。お気に入り登録しておいた『ファイアストレージ』のトップページに再びアクセスをし、タブキーを10回程度押し『ログイン』のボタンにカーソルを合わせてEnterキーを押します。
すると、さっき登録したユーザーID(メールアドレス)とパスワードを入力するエディットボックスが現れます。
ここにユーザーID(メールアドレス)とパスワードを入力し、すぐ下にある『ログインする』のボタンを押してEnterキーを押します。

 これで『ファイアストレージ』にログインすることができました。ただ、上手くログインできたかどうかを確認するのは、視覚障碍者的には実はちとコツが必要なんですわ。
その方法の1つとしては、こんな方法があります。自分がこの『ファイアストレージ』に上手くログオンできた、と思ったら再度、お気に入り登録しておいた『ファイアストレージ』のトップページにアクセスしてみてください。
ここで上手くログオンできていれば、タブキーを10回程度押した所に『メンバー管理画面』と『ログアウト』というリンクがあるはずです。
これがブラウザに表示されていれば『ファイアストレージ』に上手くログオンできている、ということになります。

■渡したいファイルを無料アップローダにUPする
 無料アップローダ『ファイアストレージ』へのログオンをすることができたら、いよいよ該当ファイルのアップロード作業をします。
まず上で少し触れている『メンバー管理画面』のリンクでEnterキーを押します。
すると、画面が切り替わるのでタブキーを20回程度押します。すると『会員メニュー』というリンクを見つけることができると思います。
さらにそのすぐ下に『アップロード』というリンクがあるので、そこでEnterキーを押してください。

 すると画面が切り替わります。ここでは、アップロードするファイルをどのような設定でUPするのか?-。という設定をします。
まずタブキーを45回程度押してください。すると、ファイルを『ファイアストレージ』にUPしておく期間を指定するコンボボックスが出てくるので
ここでその期間を選択してください。期間は大きく分けて次の3つ。

1.『保存期間7日間』から『保存期間1時間』までの時間限定でその後はファイアストレージ側で自動的にファイルを削除してくれる形式
2.『ダウンロード5回』から『ダウンロード500回』までのように、指定した回数ダウンロードされるまで、ファイルをUPしておく形式(その後は1.と同じく自動的に削除される)
3.特にUPする期間を指定しない形式

 一応、ここではどれを選んでもいいことにはなってはいますが、慣れない内は
時間が経てば『ファイアストレージ』側で勝手にファイルを削除してくれる1.の形式で、ファイルをUPしておいた方がいいでしょう。
これならファイルをUPした後、例えば要らなくなったUP済みのファイルを自分の手でわざわざ削除したりだとか(いわゆるゴミ掃除)する必要もないですしね。

 次にタブキーを5回程度押すと『アップロード終了時に効果音でお知らせ』というチェックボックスが出てきます。
ここにチェックを入れておくと、ファイルをUPし終わった際に『ポーン』という効果音が鳴って、ファイルのアップロードが終わったことを音で知らせてくれます。
これもチェックを入れておいた方がいいでしょう。

 次にタブキーを2回程度押すと、ダウンロードする際に入れるパスワードを指定する欄が現れます。
ここは別に指定しなくてもいいのですが、アップロードしたファイルのセキュリティのことを考えると、一応指定しておいた方がいいと思います。

 最後にタブキーを5回程度押すと、アップロードするファイルを指定するダイアログボックスを呼び出すためのプッシュボタンがあるので、ここでEnterキーを押してください(Enterキーを押しても何も起きない場合はスペースキーを押してください)。
アップロードするファイルを指定するダイアログボックスが現れたら、そのファイルを指定してください。
するとファイルの『ファイアストレージ』へのアップロードが始まります。ファイルのアップロードにかかる時間は使用しているネット回線速度と、UPしているファイルの大きさによるところが大きいのですが
光回線使用の場合、5M程度のファイルであればアップロードにかかる時間は30秒程度。一応、これを目安にしてみてください。

 なお、上で少し触れている『アップロード終了時に効果音でお知らせ』にチェックを入れておけば、ファイルの『ファイアストレージ』へのUPが完了した際には
『ポーン』という効果音が鳴るので、やはり慣れない内はこれにチェックを入れておいた方がいいですね。

■ファイルをUPした場所を相手にメールで知らせる
 相手に渡したいファイルのUPが無事終わったら、最後にその『ファイルをUPした場所』を渡したい相手に教えて作業は完了です。
ファイルを渡したい相手に教える情報としては

1.UPしたいファイルを指定するダイアログボックスを呼び出すプッシュボタンから、タブキーを3回程度押して出てくるURL
2.指定していればダウンロードパスワード

をメールの本文に書いて、渡したい相手に知らせましょう。

 ちなみに、UPしたファイルのダウンロードの仕方は
1.のURLをブラウザに打ち込んで、そのページを呼び出します。
そしてタブキーを20回程度押してください。ダウンロードパスワードを指定していれば
そのパスワードを入れる欄が出てきます。パスワードを入れたら、そのすぐ下に『送信する』のボタンがあるので、そこでEnterキーを押してください。

 すると画面が切り替わって、UPしたファイルのダウンロードリンクがあるページが表示されます。
ここで再びタブキーを20回程度押してください。UPしたファイル名そのままのリンクがあるはずです。
そこでアプリケーションキー(右クリック)を押して『対象をファイルにして保存』を選んでEnterキーを押してください。
ファイルをダウンロードするためのダイアログボックスが現れます。ファイル名、ダウンロードする場所などを選んでダウンロード処理をしてください。
これでダウンロードは完了です。

■UPしたファイルを手動で削除する方法
 ここまでは『ファイアストレージ』にファイルをUPする方法を中心に説明をしてきました。
でも、そのUPしたファイルを手動で削除したい、という場合も当然あると思います。
ここではその方法を説明していきます。

 まずトップページの『メンバー管理画面』のリンクでEnterキーを押してください。
すると画面が切り替わるので、タブキーを20回程度押すと『ファイル一覧』というリンクがあるので、そこでEnterキーを押してください。

 すると画面が切り替わります。ここでは自分が現時点で『ファイアストレージ』にUPしているファイルの一覧が表示されています。
音声読み上げソフトの案内で操作している人には少し分かりにくいかもしれませんが、上からタブキーを45回程度押したあたりから、自分がUPしたファイルの一覧が表示されています。

 この時『テスト.txt』というファイルを『ファイアストレージ』にUPしていたとします。
するとそのあたりに『テスト.txt』という名前のリンクが2つあるはずなので、上の『テスト.txt』にカーソルを合わせてEnterキーを押しましょう。

 すると、UPしたファイルの設定を変更する画面が表示されます。この画面の上からタブキーを50回程度押した場所に
UPしたファイルの削除をするかしないかを指定するチェックボックスがあります(音声ではたぶん『復活はできません』という風に案内されていると思います)。
ここにチェックを入れてから、すぐ下にある『送信/保存する』のボタンを押してください。

 これで指定したファイルが削除されました。再び『メンバー管理画面』の『ファイル一覧』から、先ほど削除処理をしたはずのファイルが
『ファイアストレージ』から削除されていることを確認しておきましょう。
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