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"Suspend'n R" ただ今、レアレアオールジャンル飛び入りdayにてアドリブセッション楽しんでます!

このアイディアに拍手... Duncan pick up P-Rails SHPR-1

2009-02-22 02:22:04 | music side guitar
面白いPUを見つけたので購入しました。
セイモア・ダンカンのP-Rails。
HumサイズP-90のバリエーションと言えば良いですか。
最近各社から出ている、シングルのP-90をハムサイズにしたのではなく、
通常のP-90にシングルPUを合体!!。
こうすることでP-90音色を損なわず、フェンダー系シングルのサウンドも出せ、そして二つのコイルを繋ぐことで、ハンバッキングまでもできてしまうという、まさにおいしいとこ総取りのPUなのです!!、...理論的には(笑)。

実は今使っているエドワーズのSG、これにはダンカンの59とJBが載ってるんですけど、こいつをP-90に載せ変えたかったんですよ。
でもハムのザグリが入ってるので、そのまま単純にハム・サイズのP-90にするかと思ったのですが、PUにピンとくるものがない。

ダンカンのPhat CatとリンディのP-92はともに見た目良いんですが金属カバーのサウンドからカリンと締まった硬質なサウンドが出そうでちょっと。あとリンディは高い...!。
ギブソンのP-94はその特徴的な見た目に最初少し抵抗もあったんですが、それもある意味面白いかなって思ったものの、音がやっぱりP-90と違うって聞いたことあるのでもう一つ踏み切れない。
ディマジオのバーチャルP-90は見た目まんまハンバッカーなので今回の場合は却下。でもこれがまんまP-90のサウンド再現されてるならば、これはこれで面白いと思いますけどね。
リオ・グランデのハム・サイズP-90はプラカバーで見た目もシンプル、なかなかいい感じだったんですがあまり出回ってなく、評判が入ってこないためちょっと迷うところ...。

そんな時に現れたこのP-Rails SHPR-1。
もう、こいつを見つけたときには、速攻で購入意思を固めましたよ(笑)。

デザインは二つのコイルサイズが均等でないので、少し見た目のバランスが悪い感じがしますが、やや間延び感があるものの、パッと見には通常のP-90のブラックカバーに見えなくもありません。
もう一つのシングル側のマグネットにバータイプを採用したのがすばらしい。
そのおかげでギターに載せてみた場合、コイルが非対称ながらデザインが落ち着き、じっと見ないとこれがダブルコイルとは見抜けにくくなってます。
スペース的にバーということもあったんでしょうけど、このスペースでポールピースをねじ込んでたら、相当違和感バリバリの見た目となってたでしょう。でも音を考えると通常のポールピースの方が、シングルを楽に再現しやすくなるんでしょうけど...。

ダンカンのHPに、このP-Railsのデモ画像が載ってるんですけど、こいつを聞いてみると、まさにP-90はP-90、シングルはストラトのシングルサウンド、ハムはパワーあふれるハンバッカーサウンドを出してるんですよ。
これにはちょっと「うおっ」と思わせられるんですけど、やっぱりこういうデモ画像ってややひいき目に見ないといけないじゃないですか(笑)。
実際、自分のギターで自分のセッティングで弾いた場合、まんまこのままの音が再現できるなんてこっちも思っちゃいないわけで。
それでもやっぱり今までにないスタイルのピックアップなんで、実験のつもりで買ったんですけどね。

そんな訳で購入したP-Railsを取り付けるんですが、こいつがややこしい。
通常のPUならば外した配線と同じように取り替えれば良いのですが、こいつの場合、二つのコイルを切り替えなければいけませんので、スイッチを増設しなければなりません。
でもギターの見栄えを変えたくないですから、スイッチはポッドと一体になった"プッシュ・プッシュ"タイプのスイッチポッドを選択。(付属の取り説にはプッシュ・プル式で説明されてます)
一応配線図は付いていたので、その通りに接続すれば問題ないんですが、これがなかなかに複雑。まぁやりなれてる人には簡単ことなんでしょうが、いまいち配線とか理解しきれてない自分にとっては少し苦労しました。
元々の配線がどう来てて、どれとどれを繋ぎ変えてマウントするのかが理解するのがややこしくてめんどくさい!!。
スイッチもポット一体だしスペースが狭いところにハンダ付けをしなければならないので一苦労。
ポット径も若干違ったのでボディの穴を広げたりと...、これ、配線が苦手な人は素直にお店に取付を依頼した方がいいかもしれませんねー...。

なんとか取付が終わったP-rails。
早速鳴らしてみると...ちゃんと鳴る(笑)。素人がPU交換した際にノイズの嵐になったりとかよくありますからねぇ。
コイルの切り替えも問題なく配線できてる様です。
ここでノイズやちゃんと鳴らんとかなったら、もう一度接続し直す気にならないこと確実でしたよ(笑)。
とりあえず成功した様です。

で、肝心の音色。
まずメインであるP-90。なかなか全体的にパワフルで特に中域に押しがあり高域もブライトで抜けのよいP-90サウンドが楽しめます。
やや暴れが少なくタイトな印象もありますが、これはこれで良いと思います。
次はシングル。
トレブリーで繊細な、シングルコイル独特なトーンが出ます。若干独特のふくよかな甘さが足りない感もありますが、それでもなかなか良い線イってると思いますよ。
最後にハムバッカー。
いわゆる強く太い、ハムな音が出てきます。正直、味があるか?といわれると微妙なんですけど、粒立ちのよい素直なサウンドはハイパワーで歪みまくるPUよりは使いやすいんではないでしょうか?。
言い方は悪いんですけど、いわゆる安いハムバッカー的な素っ気なさを少し感じたりしますね。
かといってペケンペケンではなく、ハム独特な太くやや高域に詰まったカッシリした感じがありつつ、潰れが少なく各弦の分離が良い、全体的にタイトな印象です。
普段シングルメインで使ってる自分としては、使いやすいPUとも言えるんですが、それやったら別にハムを使う理由がないとも言えます(笑)。
あとおまけにフェイズサウンドも出すことができますよ。

取り付けたギターのカラーもあるんですが、全体的にはトレブルが良く出てかっちりした、タイトな印象があるPUです。
特にリア側にその傾向が強く、シングルで鳴らすと耳が痛いくらい高域のレスボンスが良いです。
ハンバッカーでもややその傾向があり、低音がブンっと出るようなサウンドが好みの方にはやや物足りないかもしれませんね。
逆に低音がうるさくてレスポールが苦手な私のような人間には、このP-RailsをLPに載せるというのも面白い選択なのかも知れません。

しかしフロント側のサウンドは、その特性が逆に良くって、甘くてふくよかでもこもることないサウンドが楽しめます。特にシングル・P-90で鳴らすとかなり良いバランスの音色を鳴らしてくれて、ちょっとしびれますよ。

正直リア側だけならば、こんなもんかというだけの評価だったんですが、フロント側のサウンドがなかなかに良く。さらにやはり使い勝手が相当良いものですから、これは結構手放せないものがありますね。
確かにドンピシャなサウンドではないんですが、ライブやなんかのお手伝いとかで、一本しか持っていけない場合、今後迷わずこのP-railsを載せたSGを持っていくでしょう。極端な話、アンプがあればペダルすらも要らないくらいな勢いです(笑)。
それくらい自分に取って必要なサウンドが、"ある程度"この一本でまかなえてしまう、そんなギターとなりました。
このP-Rail、P-90好きなら、ちょっと試してみる価値あると思いますよ、…配線をどうするかさえ乗り越えられれば(笑)。

今後はこのPU載せた LP、ストラト、テレなんかが欲しくなってきますね。
けっこう邪道なのかもしれませんが...(笑)。


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