仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

和田アキ子という方の文学論?「火花」について!

2015年07月19日 | 愚か者

和田アキ子という歌手がいて、今はMCのほうがメインの「げいノー人」がいる。

この方の上から目線の物言いは、拙のような年寄りから見ると本当にイタイ!

 この方一般教養がそれほどないのではないだろうか?クイズ番組での回答をみていると、「お莫迦」芸人の線をいっているのかなと思う次第だ。

 その方が今回又吉氏の「火花」について「何も感じない」と感想をテレビで言ったとか。また同様に古舘というアナウンサーも似たような軽口をたたいたようだ。

 古館氏の指摘は文学好きならとうの昔に皆わかっていることであろうから、改めていうほどのことではない。芥川賞=純文学、直木賞ー大衆文学という区分に今では厳密なものなどあろうはずがない。もしあれば、それは読者が決めることであるべきだ。(文藝春秋社の商売という側面は否定しがたい)

 さて、そこで和田某という若輩者の「何も感じなかった」という発言。和田の意見を前向きにとらえれば「純文学」としては「何も感じない」ということかもしれない。それはまさに現在の文学状況を指しているともいえるだろう。

 しかし、その後のコメントみるとこの方は文学として認めていないのだろうというようにしか思えない。読書好きだからとかいっているらしいが、読書好きはそれこそ多くいるであろう。「太宰治から・・・・・」と太宰が始めに出てくるようではさほどの読書好きとはいえまい。稲垣足穂とか埴谷雄高とかいったら少しは読書好きと認めてもよかったのだが。

 最後に「あんまり文学がわからないのかもしれない」とか言っているので、その通りです、といっておこう。「読書家」と明かしたという記事の書き方も笑止ではないか?

 最後に文学も芸術であるから好き嫌いがあってもいいが、自分とって価値がある無しをテレビという公器であまり言わない方がいい。その物言い次第では「・・・」にしか見えないから。

 芥川賞作家は次の作品が勝負である。又吉氏のその後が大事なのである。

 

 

 

 

和田アキ子、又吉作品に首傾げ「何も感じなかった」

日刊スポーツ 7月19日(日)17時42分配信

 第153回芥川賞(日本文学振興会主催)を受賞したお笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)の第1作「火花」について、歌手の和田アキ子(65)が「みなさん『純文学を感じた』というが、何も感じなかった」と首をかしげた。


 和田は19日放送のTBS系「アッコにおまかせ!」に生出演。番組内で又吉が芥川賞を受賞した話題に及び、又吉に対する祝福のコメントなどが紹介された。また、芥川賞の選考委員である小説家の山田詠美氏(56)が受賞理由について「又吉くんの作品は、小説を仕上げるまでのいろいろな人生体験とか焦燥感とか人生的なコストが一行一行にきっちりかかっている」と絶賛したコメントも紹介された。

 すると和田は「火花」について、「みなさん、よくおっしゃるのが『純文学の匂いがする』とか『文章に純文学を感じた』というが、何も感じなかった」と首を傾げた。それに対し、出演者らは苦笑いしていたが、タレントの勝俣州和(50)が「これ(火花)を読む前にいろいろな小説を読んだ方がいいんじゃないですか。太宰とか」と多くの本を読むことを促した。

 和田は「太宰治からいろいろな小説は読んでいますよ。本好きな方だけど・・・」と自身が読書家であることを明かした。そのうえで自身を「あんまり文学がわからないのかもしれない」と自虐し、「火花」に純文学を感じなかったことに困惑の表情を浮かべた。

 


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