経営支援情報

企業の利益創出支援および持続経営戦略

第57回 多良江仙さんという人 

2006-10-11 07:54:03 | Weblog
 多良江仙(たらこうせん)さんは、私と同じ年である。
小学校も、中学校もずっと一緒。
今でもずっと付き合っているが、とても面白い人だ。
私にないものをいっぱい持っていて、とてもうらやましい人だ。

 カラオケも好きだし、短歌や作詞もする。
唄も文章も決してうまいとは思わないが、自分では大変悦に入っていて、あちこちで唄いまくり、また、短歌や詩などの投稿もしているらしい。

 いろいろな集まりにはよく首を出し、あちこちへ出歩くことがたまらないらしく、同い年の仲間らと人生を大いに楽しんでいる。
私をいつも誘ってくれ、楽しませて貰っているが、一緒にいるだけで本当に和み、癒しを感じる。

 流行りのNPO法人、日本エルダー協会を作って、その名の通り、年寄り連中らと、2ヶ月に一度は、豊橋、浜松、静岡、熱海を順繰りに回って、社会奉仕だと言っては、楽しい飲み会を開いている。
僕も誘われて、毎回、付き合っているが、仕事を完全に忘れさせてくれ、この年(64歳)になってもたまりにたまるストレスを発散させてくれる。

 私も仕事から早く解放されて、多良江仙さんのように悠々自適で、毎日、楽しい時間を過ごしたが、なかなかそうは行かないのが残念だ。
若い頃から、仕事人間として、育てられた私は、どちらと言えば仕事人間で、なかなか仕事からの脱皮が出来ない。

 多良さんも、ちゃんとした仕事を持っていて、仕事のほうも忙しくこなしているようだが、余程、時間つくりがうまいのだろう。
限られた人生。持てる時間はみんな同じ。
私ももっと時間のやりくり上手になりたいものだ。
仕事も遊びも・・。

 中村英勝(keiei@keisou.com 携帯090-8260-0536)

次回から、多良さんが作った詩をこのブログで少しづつ紹介しましょう。




 
 


 

第56回 退職理由の90%は上司の責任・会社の責任

2006-10-11 07:52:17 | Weblog
ある土壌分析会社のパート社員の悩み。
『先輩の女性社員がとても冷たく当たるので、会社を辞めようと思っています』
『どんな風に冷たいんですか』
『最近、急にものを言わなくなったんです』
『ねぜ、そうなったか心当たりはありますか』
『実は今までは、男性の方が分析依頼をする時に、いつもその女性の机においてい き、それをその人が割り振っていたのですが、いつの日からか、男性の人たち  は、“これ頼むね”と言って、私の机の上に置いていくようになったんです』
『それで今度は、あなたが他の人に割り振るようになったのですか』
『いや、割り振ることなんかしていませんが、机の上にいっぱいあるので、他の人 へ“お願いします”と渡すようになったのですが・・』
『いや、それは立派な指示ですね』
『指示してはいませんが、毎日置いてあるので、仕方なく、他の人に渡しているの ですが・・』
『ああ、それで、先輩が今まで自分がしていたことが、あなたに取られて、面白く
 なくなったのですね』
『多分、そうだと思います』
『上司に相談しましたか』
『男性が個々に分析試料を置いていくのですが、特別上司はいません』
『しかし、責任者とかいるでしょう』
『いや、ここは営業所ですので、肩書きのある人はいないんです』
『営業であれば、所長とかいるはずですが・・』
『いや、いません。みんな○○さんと名前で呼び合っていますので・・』

 ある土壌分析の会社でパートタイマーとして働いている知人の奥さんの話。
この奥さんは65歳過ぎ。
意地悪くするようになった女性は、60歳で、奥さんより10年以上も働いているベテラン。
奥さんは、入社は遅いが、過去に経験があり、かなり器用で仕事の質もよく、手際よくこなすらしい。

 どんな職場にも、多少の人間関係のトラブルはつきものだが、その多くの原因は、上司の責任。会社の責任。
仕事だけをみて、人を人間として見ていないところに原因がある。
人間はロボットではない。
感情を持っている。

 仕事だけを追い求めて、人の思いや感情を気づかない会社はいずれ崩壊する。
多くの会社が費用をかけて採用しているが、その採用苦労を忘れて、まったくくだらない、幼稚な不手際で、多くの人材を失ってはいないだろうか。

 中村英勝(keiei@keisou.com 携帯090-8626-0536)

第55 役職手当 

2006-10-04 19:48:23 | Weblog
社長A『今度、役職手当を見直そうと思うんですが、部長、課長らはいくらぐらい    がいいですかね』
社長B『今度、鈴木を係長にしたいんですが、課長との差はどのくらいがいいです    か?』
社長C『他社の役職手当はどのくらいですかね』

 よくある質問である。
手当ての中でも、一番、あいまいな手当てである。
その理由のひとつとして、同じ地位で、部下を数人しか持たない管理者と、部下が50人もいる管理者とでは、その労力は、格段の違いであるが、手当額はどこの会社も同じである。

 ある中堅企業の幹部社員教育で、
『あなたに毎月、支給されている部長手当は、何に使っているか』と聞くと、
すべてと言ってよいくらい、
『生活費です』という答えが返ってき、いつも一同、大笑い。
確かにそれに間違いあるまい。

 会社側も、大企業でも、その目的を聞くと、あいまいな答えしかない。
『いやあ、以前から支給していることですから・・』
ある会社では、部下が一人もいない“課長”にも、部下を持つ課長と同じような“課長手当”がついており驚いた。

 当然ながらその手当ての目的は明確にしなければならない。
その手当額を示す時に、その目的を説明すること、及び目的を達せなかったら、その手当てを減額又は削除することを明確にすることが大切である。
この点をしっかり明示していないために、ダメ管理職者がはびこる原因にもなるのではないか。

 私は管理者の手当ての基本的目的として3つをあげている。
1.部下を扱う労力に対するもの
2.教える労力にたいするもの
3.職場の改善の労力に対するもの
 階層があがると、外的要因も加わり、この3つだけでは収まらないこともあるが、基本的にはどの階層にもこの3つは当てはまる。

 部門の業績を上げるには、部下をうまく扱い、活かすことが重要であり、
仕事もどんどん教え、権限を委譲出来るようにし、自らはさらに上を目指した自己啓発が必要である。
担当する職場の改善は、どのような職場でもたくさんあるはずであり、その改善も推進しなければならない。

 部下の扱い方は下手で、部下を与えると直ぐ会社を辞めるような管理者は不要であり、部下に教えもせず、一人で抱えて仕事をしている管理者も不要。ましてや改善音痴の管理者は不要である。
こういう管理者がいると、部下は悲劇である。
会社にとっても大きな損失である。

 ある一定期間、これらの現象を記録観察し、目的を果たしていない管理者は、その手当てを減額するか、削除すべきである。
勿論、部下数や職場のもろもろの環境の違いによる差をつけるべきである。

 今はすでに定年になってのんびり暮らしている、元同じ会社にいた友人が、
『管理部の時は、部下が8名だったが、製造部に異動したら、いきなり300名近い部下が出来た。以前は生活が楽だったが、異動後は大変だった。毎日のように何々カンパをお願いしますと言ってくるし、部下の家族の冠婚葬祭も多いし、家内は嘆いていたよ。』

 彼は部下思いで、部下の信頼も厚く、最後は取締役まで上りつめた人物だが、果たして、多くの管理者は、その手当を部下にどのように還元しているだろうか。
会社側もその責任権限の重さを真剣に考え、評価しているだろうか。

 管理者はトップの分身というが、分身に程遠い人物は、最初から管理職にしないのが得策だが・・。

 中村英勝(keiei@keisou.com 携帯 090-8626-0536)





 

第54回 中年幹部社員の歌・・誰か曲をつけてくれませんか?

2006-10-04 18:52:32 | Weblog
 サラリーマンの多くは、せめて部長ぐらいまではなりたい。出来なくても課長ぐらいはなりたいと思っていないだろうか。
年齢で言えば、よくて30代後半、遅くとも40代までにはなりたいのではなかろうか。だめなら50代でもいいからと期待や夢を抱いてはいないだろうか。

 私も30代半ばまでは、サラリーマンだったが、そういう時期も少なからずあったが、最下級の役職でその会社を辞めてしまった。
事業を始めるようになってから、その会社に留まっていたら、どのくらいになっていただろうかと思ったことがある。遠い昔のことであるが・・。

 多くの会社の中年、中堅社員は、上司と部下の間に挟まって、いろいろな悩みを抱えていると思う。
“社内営業力”のある人間は、見事に泳ぎまわって、楽しく仕事をしているかも知れないが、泳ぎが下手なまじめ人間は、家で、居酒屋で愚痴をこぼしてはいないだろうか。

 しかし、人生一度。やれば出来る!
尊敬する人の話だと、人間が人間らしい良い活躍が出来るのは、65歳からだそうだ。65歳から85歳の20年間が最も輝くらしい。
とすると、私はこれからが本当の仕事が出来ることになる。
嬉しいものだ。

昔、作ったまずい詩を紹介しよう。

  やるぞ中年男の唄

1.いやな上司にゃ 愛想を浮かべ
  嫌な仕事も こころよく
  明るく元気に 取り組んで
  上を目指してやってきた
  くたばらないぞ これからだ
  人生一度 がんばろう
  まだまだやるぞ 中年男

2.会社の仕事は 誰にも負けぬ
  仕事一途に 生きてきた
  早く正しく 成果をあげて
  アホな役員 蹴落として
  登りつめるぞ 頂に
  人生一度 がんばろう
  まだまだやるぞ 中年男

3.仕事 仕事に 追い詰め追われ
  女房子供にゃ 苦労かけ
  すまぬすまぬで 年をとり
  ここまできたが、これからは
  楽しい我が家 取り戻し
  人生一度 がんばろう
  まだまだやるぞ 中年男

 だれでも同じ時間を持っている。
その時間の使い方は勝手だろうが、中年らが世の中を支えているんだという大いなる自負を持ってがんばろう。

やれば出来る!やらないと出来ない!

 中村英勝(keiei@keisou.com 携帯090-8626-0536)