腫瘤などが大きくなり、気血の運行や五臓の働きの改善だけでは対処できない時に、その昔華佗は腫瘤を取り出すという事を考えました。
外科的方法です。
その為『麻ふつ散』という麻酔薬を使ったといわれています。
また日本においては華岡青洲が『通疝散』という麻酔薬を作って、妻で試した話は有吉佐和子著『華岡青洲の妻』の中にもでてきます。
医学は中医でも西洋医学でも人が健康に暮らすためにあります。
但、私個人の考えとしては、先ず生活習慣と食を治す。
次に食に近い漢方を使ってなおす。
さらに、力のある漢方を使う
さらに西洋医学の助けを借りる・・・と考えています。
以上の事は 足し算です。
漢方薬を使ったからといって 生活習慣や食生活の改善をしないでいいわけではありません。
病気の段階や中医学的どのくらい健康でない状態にあるのかによってもどの段階の治療が必要かはちがってきます。
ウイルスなどの外邪の侵襲をうける場合は病気は急激といえますが、脳梗塞や心筋梗塞は突然みまわれたようにみえますが、身体の中でオケツは進んでいるわけです。
最近、心筋梗塞や脳梗塞など循環器系の疾患にとって脂質代謝異常や糖尿病の人のリスクが高いといわれています。
動脈硬化は1日にしてなるものではありません。
中医学的にみるとオケツは、機能的変化から器質的変化に進んでいっていると考えられると思います。