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 世の中のニュースへの意見や、サムライの仕事はどういうものかなど、自分の興味あるものについて書いてるよん。

 こんな税理士の話、その後

2017-05-26 |  サムライあれこれ、

 前回ここに書いた、あれやこれやと無頓着な税理士の話。

 さらにその後、その会社に訪問した時に俺は労務の書類などにハンコなどをもらうも、やはり目下話題沸騰中のその税理士の話になる(笑)。

 社長もくたびれてて(笑)あきれてて、奥さんもたまらず俺に「さすがにあの人には・・、」と、キレイで穏やかなその人をもって言わしめるほど、というのが、さらにうかがえる一連の話であった(笑)。
 「私らシロウトなのに・・」と言いつつも、それでも「いくらなんでも」とまで言わせるその税理士の仕事ぶりのようで、「もう今期の決算を待たずに税理士を替えるようにせなあかん」と。

 で、だ、俺はグチの聞き役として、あくまでも税務やら扱う書類や対応やらのことで話を聞いてはいたんだが、俺が関係することで、来月の、年に1回の労働保険の手続きもあるんで、従業員の給料の情報についても軽く聞いてみた。
 社長たちのグチはグチで傾聴するけど(笑)、俺は俺で仕事せなあかんもんで。
 すると、奥さんがあれやこれやと持ってきてコピーもしてくれ、直近の給料の明細なども俺に見せてくれた。

 その給料明細を作ってるのがその税理士らしく、ソフトを使ってか、一応はキレイな明細で渡してきてた。
 従業員も数人いて、会社としては保険料やらなんやら細かいとこはわからんから、その税理士から提示されたその明細でそのまま支払ってきてるそう。

 ・・だがしかし、俺もわかる分野で間違いに気づく。
 その「保険料の額」だ。
 なんか違う、と、現行の保険料額の表を見ると、明らかに、どの人のも、微妙に違う。

 社長も奥さんもそこはわからん、なもんでそのまんま従業員にも給料を払い人件費やら計算してきてるそう。

 だが、控除する保険料が明らかに違う。
 ・・で、俺も手元に保険料額表を持ってたんで見てみると、そこそこの差額がある。
 「コレ、何年前のだ?・・」と思うくらい。
 保険料は年々変わる。それがまったく反映されてない保険料の額がその直近の明細に載ってる。
 
 で、急きょ、「ネット、見られます?」と俺から聞いて、パソコンがある部屋だったから過去の保険料額表をサイトで見てみる・・。
 と、去年のでも違う。
 おととしのを見ると・・、うん、この平成29年の明細を、おととしの27年の保険料額で引いて作成してた・・(笑)。
 俺、思わず、「えええー・・」と口に出た(笑)。
 そういう明細、初めて見た(笑)。

 なんでだ?(笑)
 保険料はずっと固定で変わらんと思ってるのか?・・
 等級すら違うであろう人もいる。
 どういうことだ?・・

 それでいて、その税理士がこれまた算定基礎もやって出してるらしい。
 ってことは、保険料が、誰がどう変わるかも把握できるはず、それでも、率どころか等級まで変わっても控除してるのは2年前のまんま、という・・。
 算定基礎をやってる意味もない。
 どういうことだ?(笑)

 となると、明らかに「会社が負担してるぶんが多い」ことになる。
 役所(国)は、当然、現行の率で会社の口座から保険料を引き落としてくるのに、従業員負担分として天引きしてるのは2年前の今より安い額なんだから。
 1ヶ月あたりの差額は知れてるとはいえ、それが24ヶ月分以上ということにはなる・・。給料がそこそこ高い人もいれば、小さな率の変動でもその差額は大きくもなる。
 
 で、だ。
 社長も奥さんも、そういうことまでわからずこれまで支給してきてたから、俺がそういうのを‟見つけてしまい”(笑)、指摘したことで、ただただポカンとしてる。
 で、ふたりとも「ど、どういうこと?・・」となる(笑)。
 まあ、そらそうだ。
 俺だってそう思う(笑)。

 それでいて、雇用保険料は、現行の率で計算されててよくわからん(笑)。そこは合ってた。
 それは残業代も込みの額で毎月変わるからそこは意識して現行の率で反映させて出してたのかもしれん。
 しかし、社会保険料も、半年に1回くらいはちょこちょこ変わるんだよな、それがもう2年以上そのまんまというのはいただけない・・。
 それでも、自分たちが専門にやる所得税などは当然合ってるんだろうし。

 んで、俺から一応、保険料の流れやら仕組みを話すも、んー、さかのぼってはどうこうしにくくもあり、従業員から、引くのが足りないぶんを今さら24ヶ月分ももらうわけにもいかず、そこは会社が差額を負担してきた、ということにするしかあるまい。
 社長も、「そこは、会社があかんかった、ってことやな・・、しゃーない・・、ま、会社が悪いというよりソイツ(その税理士(笑))があかんかったんやけどな」と、潔く割り切る。

 それで俺に、「給料の計算ってできる?」ときた(笑)。
 まあ、その税理士よりマシにはできようけど(笑)、顧問料をあげてもらい(笑)、一応やってみることにした。
 そこの社長も、給料ソフトとかが好きなようで(笑)、自分でやってみたくもあるようでもあり(笑)、サイトでそういう市販のソフトのとこを俺に見せて、「こういうの、高いんかな?」とかって俺に聞いてきたりもする(笑)。
 なんか新しいもん好きのような人でもある。
 ま、俺は社長がソフトを使うまでのそのつなぎの期間だけでも計算してもいい、いずれにしても今よりはまっとうに、適正に出せるはずだ(笑)。

 ・・いやあ、しかし、それにしても、そういうのが、俺でもわかることであったりする。
 それでさらに社長や奥さんの、その税理士に対する信頼、というか、もう信頼はゼロなんだが(笑)、印象がより一層悪くなる。

 そこで、「もうあかんな、もう替えよう」と社長が一言。

 さすがに、俺が指摘したことでそれがダメ押しとなり(笑)、そういう「税理士を替える」という結論で確定、となった。
 「うん、もう替えるよ、早いうちに」と。
 従業員に払う給料とかカネとか、毎月のそういうとこでそういう致命的なことがあれば、より一層そうなる。
 本来カネとか数字に強いはずの税理士がそうなら、そらそうなる。
 それ以外にも前回書いたような不手際やらカネのことやらもあるんだから。

 ・・んー、残念。
 その税理士も気の毒ではあるけど、しょうがない・・。
 でもなんでだろう、できんとかわからんことはあろうけど、それにしてもしかし、保険料については、そんなんで毎月毎月ずーっとやってきてて今に至るまで気づかんって、どういうやり方だったんだろう・・。
 そういうことをヘタにやるとこうなるいい例だ。
 だから俺も逆の立場で慣れんことはやらんわけで。
 たとえカネになろうとも、特に専門外とかよく知らんことをやったらこうなるもんだ。
 それを、他の士業から指摘されたり、会社に知られることこそ、恥ずかしい。
 
 それでその社長、やはり、さらに俺に「いい税理士知らん?」ときた(笑)。
 俺としてもアタマん中で‟検索”して、あれこれと候補の税理士の人について社長に聞く、「どういう税理士がいいですか?」と。
 おカタイのもダメだし、税務調査でうまいことやってくれるのも期待したいし(笑)、別に年齢とかは気にせんけど、融通がきく方いい、とか。
 そんなんで、俺に「そこの会社に合うであろう税理士に声をかけてみる」というミッションも増えた(笑)。

 ま、社長も奥さんも俺にはぶっちゃけてくれ、一応でも俺を気に入ってくれ(笑)、そういう保険料の誤差を指摘したことで多少でも俺の評価があがり(笑)、「やはり専門家に頼まんとなあ、アイツ(その税理士(笑))は専門家ぢゃないよな・・」と社長も吹っ切れたようなかんじだった(笑)。
 でも、なんにせよ、誰がつこうと、会社にとってよりよく、負担なく、ストレスではなく安心を与えての俺らの仕事でもある。
 俺も調子に乗ってたらそのシビアな社長に怒られもするし切られもする。

 社長も俺に飲みに行こうと再三言ってくれはするけど、その日も飲むことなく(笑)、3時間(!)ほどの打ち合わせを終えて帰ってきた。
 それでも、変に充実というか、その打ち合わせでよろしくなかったところを整備するとこも見えてきて、俺ができるとこでよりよくしていける余地も大いにありそうで、それがわかっただけでもよかった。

 うん、これまで税理士のトンチンカンな対応で疲弊してるかわいそうなその社長と奥さんのためにがんばろう、安心と信頼を与えられるように。

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