泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

NO MUSIC, NO LIFE. NO MUSIC, NO WHISKY.

2009年11月14日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
冷たい風がときおり吹くようになったこの季節、街の居酒屋では「角ハイボール」旋風も一段落したかのように思われます。ハイボールが与えてくれる清涼感が恋しくなるのは夏の気候であり、今の気候にはあまりしっくりこない印象があります。角ハイボールのプロモーションを成功させたサントリーは、これからの季節にどのようなプロモーションを投入するのか。その答えが出ました。

NO MUSIC, NO LIFE. NO MUSIC, NO WHISKY

サントリーとタワーレコードのコラボレーションによる「ウイスキー×音楽」をテーマにした企画。まさに「音楽なければ、ウイスキーじゃない」。寒くなってインドアになりがちな夜に、個性あふれるアーティストの音楽を聴きながら、シングルモルトを楽しんでみては?という提案です。

アーティストとシングルモルトの組み合わせは、以下のとおり。

山崎まさよし × 山崎
Port of Notes × 白州
坂本龍一 × ザ・マッカラン
斉藤和義 × ボウモア
The Ska Flames大川毅&Oi-SKALLMATESワタル・バスター × グレンフィデック
EGO-WRAPPIN’ × ラフロイグ

各々のアーティストが自身で指名した銘柄なら、もの凄い嗅覚というか、自分の素性をよく分析している芸術家だなぁと思いますが、仮に「企画」としてアーティストとシングルモルトの個性を組み合わせているのだとしたら、すばらしい企画人です。まさに秀逸なマリアージュです。

タワーレコードと言えば、もともとアメリカのレコード専門店ですが、私のようなアラフォー世代にとっては輸入レコードの老舗として学生時代から散々お世話になったショップのひとつです。すでにアメリカでは廃業になってしまって、日本では完全にアメリカ法人から独立した法人として経営されているのも知られるところです。タイトルにある「NO MUSIC, NO LIFE」はタワーレコードのキャッチコピーで、通販サイト@TOWER.JPを運営しているその会社の社名は、その頭文字から株式会社NMNLとなっていたりします。

サントリーとのコラボレーションでは、NO MUSIC, NO WHISKYと変化球になっているわけですが、確かに音楽とシングルモルトというのは、非常に相性がいい。泡盛なら、仲間でワイワイ語り合いながら飲むのが似合います。ハイボールも同様。一方、シングルモルトというのは、みんなでワイワイ飲む酒にしては、少々、酒自体が語りすぎる気がします。内にこもると書くとちょっと語弊があるかもしれませんが、どちらかと言うと、私などは自分に向き合うときの酒になっています。音楽ならBGMとして「流す」のではなく「聴く」という行為に似ているというか。過去にミュージシャンとウイスキーという組み合わせの広告もあったかと記憶していますが、それぞれの個性と個性をぶつけた企画は、なかなか新しいのではないかと思います。

さて、泡盛だったら、何とコラボレーションするのが相応しいでしょうかね。
懐かしい写真がつまったアルバムをめくりながら、古酒をちびちびと飲んだりするのをイメージしてみたのですが、そうなると何だろう、やっぱり古くからの友人や仲間の顔が浮かんできますね。泡盛には、孤独が似合わないのかもしれませんね。

NO MUSIC, NO LIFE. NO MUSIC, NO WHISKY @サントリー

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