蝋梅の香る季節です。
あの甘い香りを嗅ぐ時期はほんの一時。時期を逃せば来年まで香りを味わう機会はありません。
家康の母、於大にまつわる、ここ於大公園を初めて訪ねました。
目当ての蝋梅は少し高台にありました。辺りに良い香りを漂わせています。
香りを持ち帰れないのが残念。嗅覚にしっかり香りを留めおきます。(^o^)
満開の木もあれば、まだ蕾が多い木もあります。
青空に黄色が映えます。蝋梅が主役か青空が主役か?・・・両者共主役です。自然界には脇役は存在しませんね。一つ一つすべてが主役です。
写真を見てるだけでも香って来るようです。嗅いだ時の記憶が蘇るのでしょう。
隣にボケの花が一輪。「蝋梅が終われば、次の出番は私です」・・・と訴えているよう。
梅の花もまだ一輪だけ。「もう少し経てば素敵なステージを披露しますよ」と。
しだれ梅も開花の時を窺がっているようです。
青い空と白い雲、やや強い風の中での散策でしたが、かえってそれが清々しい気分です。
梅見の丘と名が付けられています。 時期になれば、さぞかし綺麗でしょうね。
平日のせいか園内の人けは少なく、自分だけの世界に浸っているような心地よい気分です。
葉に字が書けるというタラヨウの赤い実が目を惹きました。
三椏(みつまた)にも出会いました。
そう言えば、三椏を初めて知ったのは、湖東三山、近江の最古刹、百済寺だったと記憶します。かれこれ20年くらい前のことです。
キンと引き締まった、冬の冷たい空気の中での三椏の群落の様子を今でもはっきり憶えています。
華やかな色合いではない、一際厳かな古刹の雰囲気にさりげなくよりそう佇まいが心に残りました。
JR東海の「そうだ、京都行こう」のキャッチコピーならぬ、
「そうだ、もう一度百濟寺に行こう」・・・そんな気持ちになりました。
ピンボケになってしまったマユミ。
マユミにも思い出があります。
初めて見たのは、上高地梓川沿いでした。一目惚れして園芸店で見つけ飛びついて買ってきたのはいいのですが、それはマユミでなくツリ花だった、という失敗をしました。
こちらはカマツカ。初めての出会いなので今は当然思い出はありませんが、次回どこかで見た時は、ここのカマツカを思いだすでしょう。
枝ばかりなので、何の木?かと・・・ハクウンボクと表示がありました。
ウワミズザクラ
ユズリハ
蝋梅を目当てに行きましたが、広い公園内でいろんな樹木にも出会うことが出来ました。
季節柄、幹と枝だけで何の木か特定しにくい樹木もありますが、その少ない特徴から樹木を観察するという、高難度の挑戦ができるチャンスを与えられた、ということですね。(^o^)