森かずとしのワイワイ談話室

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佐藤栄佐久さん、前日にも大いに語る 前日記者会見

2012-07-27 22:45:55 | 反原発・脱原発
 午後、佐藤栄佐久さんが、金沢にやってきた。これを聞きつけた、丁度、志賀原発2号機の一次ストレステストに付随して現地調査に参加していた原子炉設計者の後藤政志さんが、午前中の金沢での記者会見を終えて、金沢駅で待ちかまえていた。佐藤栄佐久さんとぜひ挨拶がしたいというたっての希望だった。佐藤さんも後藤さんも、今闘われている山口県知事選挙で、脱原発政策の候補の応援に馳せ参じている。1000人のボランティアが選挙戦を支えているという。各地様々な戦線で脱原発に向けて闘いが果敢に行われているのだ。
 
 会場の教育会館で、前日の記者会見(録画映像①録画映像②)に臨んだ。地元紙二社と毎日新聞社が取材に来てくれた。また、Uストリームのネット生中継も行われた。志賀原発直下の活断層問題に揺れる石川県で、佐藤栄佐久が語ることは、地方自治体の責務と可能性についてだ。何よりも、政治の存在価値は、住民の生存と暮らしを守ることにあるという信念が、民主主義を形式に終わらせず、それを脅かそうとする中央権力には、厳しく対峙する。この知事時代の経験が、留まることなくあふれ出す。
 道州制への強固な反対とプルサーマルの不許可、県内原発の前停止が、結局はえん罪の要因と振り返られているが、今持って闘志満々で法廷で闘っている。景観条例にこめた文化的景観への独自の価値認識、大手商業資本と対決を辞さなかった「まちづくり条例」。佐藤栄佐久負の遺産と揶揄されたが、これによって、地元の生活と切り離せない商店街は、10年でも20年でも生き伸びさせることは出来ていると先見の明を自負してもいる。
 知事の権限は強い。本気で不条理と闘う気さえあれば、5~6人の力のある県職員を育成できれば、勝負が出来る。欧州評議員会議で採択されたスラヴィジチ宣言には、基礎自治体こそ、情報と決定権が与えられねばならない。原発政策は、この原則に真っ向から対立する。今こそ、哲学と多様性ある価値観を持って、新しい日本を創造しなければ、このまま劣化が続いて沈んでいくだろう。そうした危機感が政府にも原子力ムラには、あまりに希薄だと嘆いている。原子力規制委員会の人事をめぐる厚顔無恥な動向こそその象徴に他ならない。
 県民の側にたつならば、断層隠しの真実を明らかにする独自の検証をやるべきではないか。昨日の申し入れ事項止まったく重なった。石川県の自治体としてのありようにも佐藤さんは言及せざるを得ないのだ。

 佐藤さんの言葉は、こうして止まらない。予定を大きく超えて、1時間余りのプレ講演会になってしまった。(笑)佐藤栄佐久さんは、語りきれないほどの思いを持って、市民の来場を待っている。是非、香林坊の教育会館にお越し頂きたい。
 私は、明日、ボートの練習から帰って、エムザ前から最後の講演会呼びかけの街頭宣伝に立つ。

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