森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

拒絶! 東松山の曽根さんからのメール

2009-07-04 03:24:49 | これでいいのか金沢・日本そして世界
 共生共学が世界の時流というとき、こんな恥さらしの対応がまかり通ることは許されない。東松山市のあの曽根さんからメールが送られてきました。多くの方に知って頂きたい。下市町教育委員会には、抗議します。

 ー以下転載ー

 今年の春、奈良県下市町で車いすの谷口明花さんが、地元中学校の入学を拒否された
ことを朝日新聞が報じていました(添付「車いす少女『学校行きたい』」参照)。

その後、谷口さんは奈良地裁に入学を認める裁判を起こし、地裁が下市町教育委員会
に対して、入学を認める仮処分決定をしたことが先週報道され、喜んでいました。と
ころが、谷口さんの弁護士の友人の青木佳史弁護士から、下市町長らが、これを不服
として即時抗告したというメールが本日送られてきました。発信者の青木弁護士とは
面識がありませんが、どこかで東松山市での取り組みをお知りになってのことだと思
います。

メールは転送自由ということでしたので、そのまま転送いたします。どのような方法
が良いのか分かりませんが、谷口さんを応援したいものです。



曽根



-----Original Message-----

From: 青木佳史 [mailto:k3802@skyblue.ocn.ne.jp]

Sent: Friday, July 03, 2009 8:17 AM

To: "Undisclosed-Recipient:;"@smtp.skyblue.ocn.ne.jp

Subject: 【緊急】 下市町 明花さん中学入学拒否事件 仮の義務づけ即時抗告へ
の一斉抗議ファックスのお願い



みなさん (重複の方、申し訳ありません)   -転送大歓迎-



奈良県の下市町で、信じられない事態が続いています。



この4月に、身体に障害があるというだけで、公立中学への入学を拒否する、とい
う、いつの時代のことか目を疑う事件がおきました。

谷口明花さんは、ご両親とともに、当たり前の願いをかなえるため、やむをえず、入
学を求める仮の義務づけ訴訟を起こし、さる6月26日、奈良地裁は、明花さんが、多
くの仲間とともに中学で学ぶ意味を全面的にくみ取ったすばらしい決定を下しまし
た。



http://www.asahi.com/national/update/0626/OSK200906260046.html



http://mainichi.jp/area/nara/news/20090627ddlk29040672000c.html



http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20090627kk03.htm



その内容に、全国の方々が胸をなでおろし、奈良県知事も、全面的に賛同する旨のコ
メントを出したほどでした。



ところが、あろうことか、本日(7月2日)、下市町長と顧問弁護士(川崎?記氏 
FAX0742-22-9101)は、これを不服として即時抗告をしました。



http://www.asahi.com/national/update/0702/OSK200907020072.html



驚くほかありません。



この決定で、明白な断罪を示されたにもかかわらず、明花さんのかけがえのない中学
校生活の一日一日の大切さを踏みにじり、己の意地だけのために、このような愚行に
出た町長とそれを許した顧問弁護士に、私たち一人一人の思いを、今すぐ届けたいと
思います。



全国のみなさん

今すぐ、添付した抗議ファックスを参考にしていただき、町長、町議会、町教育委員
会などに対し、直ちに、明花さんを正式入学させるよう、そして、この無駄な争いを
直ちにやめるよう、ファックスやメールでの要請をお願いいたします。



明日から、明花さんは、「仮に」 中学への登校をはじめます。

裁判のことを考えず、友人や教師に囲まれた充実した日々を過ごしてもらいたい。

一刻の猶予もありません。



まずはご自分でファックスかメールを。



下市町長 東 奈良男 メールアドレス

home@town.shimoichi.nara.jp



そして、全国の様々なつながりのある方に、転送いただきますようお願いします。



この呼びかけは、谷口明花さんの弁護団である弁護士 兒玉修一さん、弁護士  西
木秀和さんの要請で、友人である弁護士 青木佳史の責任でお願いするものです。



どうか、よろしくお願いします。



〒556-0013

大阪市浪速区戎本町1丁目9番19号酒井家ビル1号館5階

きづがわ共同法律事務所

(Tel 06-6633-7621 Fax 06-6633-0494)

弁護士 青  木  佳  史

k3802@skyblue.ocn.ne.jp





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11 コメント

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Unknown (1300)
2009-07-05 01:55:01
議員ならちゃんと調査してから行動に移したほうがいいと思います。
あなたがここの市の議員ならこのこのために市の予算から年間2000万を出すということですね?すばらしいご意見です。
 金沢市の有権者の皆様にもメールにてあなたの意見は通知したいと思います。
返信する
現状を知ってますか (taxpayer)
2009-07-06 08:18:47
コメントがゼロですが、ご自分と違う意見は削除されてるそうですね。
これもすぐ消されるのでしょうが。

この中学校の構造をご存知ですよね。
山の斜面に建つ階段だらけの校舎。自分で体を支えられない、これから体重の増える思春期の少女を、おんぶして階段を昇降する。
それがどれほど危険なことか、判らないのですか。
エレベータをつけることがどれほど金がかかり、この町がどれだけ経済逼迫しているか、ご存知ですよね。
無限に金があるなら、全部バリアフリー工事すればいいことですが、この町でそれをやれば、他の子供にかける教育費がなくなるのです。

もし教師が手を滑らせて階段から落としたら。教師自身が体を壊したら。生徒に手伝わせて、車いすが逆走したら。
その危険性が大きいから、町教委が「安全が保証できない」と言っているのです。
安請け合いするより、はるかに誠実な態度だと思います。
ちっとも「信じられない」とも「いつの時代か」とも思いません。
ちゃんと平地にある中学を提案しているのです。

片方だけの一方的な意見を聞き、感情を煽り、役所に一斉攻撃をかけろとけしかける…業務妨害ではないですか。いやしくもプロの市議のやることですか。
返信する
「合理的配慮」は万人のため (森 かずとし)
2009-07-07 00:56:17
 はじめに断っておきますが、私は違う意見だからと削除致しません。誹謗中傷、攻撃の類のネット荒らしには毅然と対処するだけです。私自身の貴重な時間を無益に浪費はできませんから。私の管理するブログサイトである以上、当然のことです。また、taxpayerと名乗るお方、以前も礼を失するコメント寄稿者があなたと同じようなせりふで削除への牽制をなさっていましたよ。

 それはともかく、コメントに書かれた「この子のために莫大なお金をかけること」云々の表現があります。あなたは、この発言が真意なら、これが障害者差別であることを理解しなければなりません。世界の最新の潮流を表現した国連の「障害者の権利条約」をお読み下さい。(ただし、日本政府の仮訳には、理念の正確な訳出に問題があると指摘されていることを念頭に)この中に、「合理的配慮」を欠くことは差別にあたるとの趣旨が謳われています。「合理的配慮」を具現化するために必要な予算措置を講じるのです。そのために県、県教委が支援すると言っているのです。仮に個別の教委に財政の制約があるならば、県、国が財政支援を行って条件整備を行うのが、当たり前です。どこまで整備できるかは、それらの条件と照らし合わせて可能な水準に納めることもやむを得ないことはあるでしょう。この点について、県、県教委、保護者間で合意があるようです。これを裁判所は適性に判断したものと思います。まさに世界水準の司法判断と評価します。
 明花さんの地域の中学校への進学は、地域の避難所、生涯学習拠点としての同校のバリアフリーを進展させ、子どもたちに、障害という違いを持った地域の仲間との共育ちの得がたい機会を生み出すことなどにおいて、大きな教育的効果をもたらすものでもあります。共に学ぶ子どもたちの長い成長の基礎をつくることができるという点ではたいへんな費用対効果を生むものと考えましょう。教育とはそういうものです。

 
返信する
生きたお金の使い方を (私もtaxpayer)
2009-07-07 05:08:00
私も税金を払っています。一言言わせてもらいます。今腹の立っている税金の無駄使いは、軍事予算それも何千億円も支払って納品されないアメリカの兵器、不当に高く価格交渉もされないで買っているアメリカの兵器、納期遅れでもまったく文句を言わない防衛省。これに比べたら一学校のバリアフリーは何ほどのものでしょう。何千億かかるというのでしょう。taxpayerさんちょっと税金の使い道に目を向けてください。 
福祉や教育がどんどん切り捨てられているのは何もお金がないからばかりじゃなくお金の使い方が間違っているからです。
返信する
上下水道が欲しい (ペニントン)
2009-07-07 06:12:20
この学校の階段は、螺旋階段で、スロープが付けられません。エレベーターを付けるのにも、築40年以上経過しており、先に耐震補強を行わなければ、取り付けることも出来ません。奈良県の荒井知事は、「講師の派遣などで県が財政的に支援できることは検討したい」と会見で述べるに留まっており、施設の改築に財政支出するのかはっきりしません。
下市町の財政状況は、地方債残高:60億円歳入:38億3,500万(うち地方税収15.4%)総人口:7,089人(うち15歳未満:705人)平均年齢:50.98歳、経常収支比率:99.3% という状態で、上下水道が未だ未整備です。県や国からの財政的な支援が得られるか分かっていないのに、バリアフリーを行えというのは、下市町のような財政規模の町にとってはつらいのではないでしょうか。谷口さんや介助員の安全を保障できる環境が整えることができないから、今回下市町は抗告したと思うのですが、これは許されないことですかね。
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回答ありがとうございます (taxpayer)
2009-07-07 08:24:12
誠実に回答いただいてありがとうございます。
無視されると思いましたから、ちょっと驚きました。

私もここの町民ではありませんから、町民の本音がどうなのかわかりません。

市議をなさっていれば、色々在ること無いこと言われて、不快な思いをされた経験がありませんか。マスコミは人目を引くためには、一方を思い切り悪者にしたり、美談仕立てにしたりするのです。
読む方は「事実はどうなのか」と、冷静に読まなければなりません。

それを「勉強の機会を奪われた健気な少女」と「悪辣な代官」という印象を流し、テンプレ化した文をばんばん送って攻撃しよう、なんて煽るのが「弁護士のやることか」と疑問に思ったのです。
橋下知事が「懲戒請求を送ろう」と一般人を煽って、気安く送った人が「逆訴訟もある」と言われて青ざめた話があります。
本当の事情を知らない部外者が、気安くやるべき事ではないのです。

バリアフリーに関しては、私も腰を痛めたときなど、EVが駅にあれば助かります。障害者が住み易い町は一般人にも住み易いのは判ります。

ただ、どこも苦しい財政、どこに使えば効果的か、ということは考えるべきでは。
この場合、他の中学か養護に行けば遥かに安く済むのです。「小学校の友人と一緒に」という理由が、一人に何億も余計に使わせる理由になるのか。転校する子、私立に行く子は?

元々小さなパイを分配するのに、一人が「私は半分いただきたい」というのが、その理由で通じるでしょうか。公平に痛み分けという視点からは、かなり疑問です。素人の下手な介護は、二次被害の危険もあります。

この少女以外にも苦しい生活を強いられてて、ニュースにもならず声も出せない住人がたくさんいるはずです。その人たちの僅かなパイを奪うかもしれないのです。

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問題の根元を見極めながら、足下の問題に最善を (森 かずとし)
2009-07-08 09:50:32
 真摯なご意見を頂き感謝します。私は現在もかつての教員時代も、差別や抑圧の問題を当事者の立場から考察することの大切さを教えられてきました。就学指導の問題も、本人の「利益」という名目で、本人の意に反する進路を強要することが行われてきました。私自身、障害のある子や保護者とのつきあいを通じ、健常であることから無自覚的に尊大な姿勢に陥りがちになることを反省させられてきました。どの子も、生まれ育った地域で学び、仲間と集い、成長していきたいと願います。そのことをどうかなえていくのかがまさに政治であり、行政であります。その責任を横に置いて、本人に我慢を強いることは不作為です。これを障害者の権利条約が世界基準として明記しているのです。
 さて、これは大原則です。具体的なケースにおいては、財政力も含めどこまで可能かを追求し、限界点では折り合う必要が出てきます。その折り合い方は、協議しかありません。進学を希望する本人や保護者はそのことを度外視して要求を行っているわけではないと思います。町行政は、県、国、NPO、ボランティア団体等あらゆる機関やネットワークに働きかけ、可能な条件整備をして迎え入れる姿勢が必要なのです。

 どこの学校にもバリアのない学校はありません。会談のない建物は存在しません。しかし、それ以上に高いのは内面のバリアです。最善の努力をはばむ一番のバリアは、「共に生きること」の価値に対する認識の弱さであることが多いのです。関わってきた弁護士さんほか支援者の方々も、ここに問題を感じられたのではないかと推測しています。

 地方の財源不足をどう解決するか、これこそ地方分権論議の中心課題です。国が囲い込んでいる税収を地方に厚く配分させること、国家財政を平和的・民生分野(社会保障分野)にさらにシフトさせること、累進制を緩和し、高額所得者や大企業の税負担を軽減して税収を削減させてきた新自由主義から転換した税制改革などなど、どれも谷口さんの進学問題の背景にある政治改革課題です。多くの皆さんと課題意識を共有したいと思っています。
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限界はどのあたりか (ペニントン)
2009-07-08 23:20:57
森議員は、38億3,500万円の歳入(経常収支比率:99.3%)を、どこまで学校のバリアフリー化に使えるとお考えですか?エレベーターを取り付けるには、耐震補強を行う必要がありますし、エレベーターより安上がりな階段のスロープ化は、校舎内の階段が、らせん状階段であるためスロープ化は、無理だと思います。教育委員会は、生徒や介助者に対して安全を保障する責任があり、事故が起きた際には、保障等を行わなければなりません。
現在は、階段の上り下りを教師が担いで行っているようですが、階段の勾配もきつい為、事故が起きても不思議ではありません。介助を受ける側、行う側にとって安全な環境が整えることは必要なことでありますから、バリアフリーがすでに行われている学校への入学して頂いたほうがいいのではないでしょうか。
仮に、町側が、校舎の改修を行った場合、町の皆さんに一人当たり、1万円~2万円程度の負担増をお願いをしなければならなくなるかもしれません。こんなことが起きたら、心のバリアフリーどころではなくなるのではないでしょうか。抗議の呼びかけ人の弁護士さんたちと、この子が安全に通えるように校舎の改修費用のカンパとか行ったほうが建設的かなと思います。口は出すけど、金は出さないでは、たちが悪い。
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一人の課題は皆の課題 (森 かずとし)
2009-07-09 10:09:18
 財政問題はどこも頭の痛い問題ではあります。車いすの子が入学することで、この学校施設が持っていたいくつかの問題が表面化したと言うことだと思います。耐震補強が施されず、階段も危険度の高いまま放置されてきたこと自体が実は問題の根元です。通っているすべての子どもたちにとっても安全の問題があるということです。
 よその自治体の財政問題の詳しいところはもちろん分かりませんが、どの地域に生まれ育った住民(子ども)であっても、平等な条件が保障されなければなりません。地方交付税制度や国庫負担金制度はそのためにつくられています。
 当該中学校の耐震補強計画がどうなっていたのか、あるいは建て替え計画はどうなっているのか。そのための財源確保の責任は行政側にあるのです。国の責任も補助率として引き上げられています。一人の子どもの願いに応えることは、皆さんの福利にもつながっていくことを、ご理解下さい。財政問題を理由として、差別ともなりかねない側に加担しないでください。
南米ブラジルのポルトアレグレ市(金沢市の姉妹都市)は、住民参加型予算制度で有名です。一つ紹介したいのは、各地域ごとに子どもたちを含め地域の話し合いがもたれ、地域の課題を予算化し、他地域の予算案と協議を繰り返しながら市長に予算案を提案する仕組みです。注目したいのは、その際に他地域からの提案であっても、自分たちの地域課題より優先すべき者だと判断したら、それを優先する合意を地域が行うというやり方です。ここには、高い市民意識と公共性に対する連帯が見てとれます。住民としてどこに価値を見いだし、その優先順位を受け入れていくのか、これが問われていくのだと思います。一人の子の願いに応えることが地域全体の福利の向上につながる、この意識を地域住民共有の優先順位と出来るような世論形成にご協力下さい。
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みんな、ある意味障害者では (taxpayer)
2009-07-09 22:11:28
そろそろ最後にしたいと思いますが…

>健常であることから無自覚的に尊大な姿勢に陥りがちになることを反省させられてきました。

最初にお断りしますが、私は数年前に欠損条項改革に関わったのです。ポルトアレグレのフォーラム憲章も知っています。基本的には森様と同じ立ち位置にいると思います。

ただ最近、健常者と障害者を二分できないのでは、と思い始めたのです。
殆どの人が「この不況下でも稼げる能力」に欠けた、ある意味障害者なのではないか。私も手足は動いても、欠損だらけの人間です。
全く仕事にありつけない人が生活保護を申請しても、「健常者だから」と門前払いを食らい、餓死した人もいるのです。それこそ「いつの時代か」と思います。

「便所の落書き」であれ、なぜ世間が谷口親子にここまで怒りをぶつけているのか。
健常者でも希望の職業に就けてる人が何人いるのか。能力があるのに、親がリストラされて進学できない子もいます。健常者でも食うだけで必死で、多くのことを諦めて生きています。

一方で車椅子という見えやすい障碍を印籠に、「希望の学校に入れてください。バリフリ工事もしてください。みんなで介助もしてください」と、一人に何千万も使うことをためらいなく要求している。この親は付き添いも送迎も申し出てない。階段を見て「大丈夫です」とは、だれが大丈夫なのでしょうか。

"障害者であることから無自覚的に尊大な姿勢に陥っている"ことはないでしょうか。


「障害者と共生する社会」と言っていた私が「ちょっと待てよ」と思い始めたのは、今の若者の現状に気づいたからです。もしかして「健常者」のほうが、はるかに悲惨な生活を強いられてるのかもしれない。そのイラつきの極端な発散例が、秋葉原や大阪の事件でしょう。もちろん許せませんが。


>一人の子の願いに応えることが地域全体の福利の向上につながる

この子が平地にある隣の中学に行けば、浮いた予算をこの地域全体の福利に使えると思う人も多いでしょう。優先順位をどうつけるか、の価値観の違いです。
頭から「言語道断だから、みんなでファクス攻撃を」とは言えないと思います。
ファクス用紙だって町民の税金なんですよ。
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