レトロ

忘れてはいけない物は レトロな色合いで僕たちをみつめている

車を止めて

2015年01月19日 | ひとり言
いつの間にか助手席で眠った君
結構長い道のりを走ってきたから 疲れたのだろう
車のナビが景色の綺麗なポイントというので 車を止めてそっと外に出た
息白し 背伸びしてみる 東雲に ・・・
行き先のない旅 毎日が完結の旅 
有り難い事にこの国は 道がつながっていて 殆ど舗装してある
ただどこも似ている・・・
どこそこの町 どこぞの村 北と南の街路樹の違いはあっても似ている
いま ここに立って眺めている景色も 何度か見たような気がする
所詮ナビに教えられたビューポイントではそんなものかもしれない
ここまで来ていうのも おかしいけれど
どこまで走っても どんなに急いでも 望む場所には行き着かないのかもしれない
まるで必死に漕ぎ急ぐ白モルモットのように・・・
そろそろ寒くなって 車に戻ることにして
眠りにつく君を起こそうと 助手席を見つめる
「そうだったね」
走りすぎて 置き去りにして来た君
居てくれて当たり前だった君の残像に 今日も顔を強ばらせている




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