A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

病床で詠む七首

2015-05-04 05:40:35 | つれづれ
入院生活も終わりに近づいた。

手術も無事終わり、痛みも沈静化し、入院生活に余裕ができると同時に、退屈が募ってきた。
このため、久しく試みていなかった短歌を詠んでみた。

短歌には、その種類の中に「病床詠(病床で詠んだ短歌)」というものがある。
入院というあり余る時間と束縛された環境、さらには病という立場を振り返った時に、ふと自分の心情を書き留めておきたくなるから、病床詠という独立した種類があるのも無理のないことのように思える。

さて、それでは以下に七首を。


骨折りて
足を開いて鋲を打つ
大工仕事のような手術よ


医者はただ包帯巻きて
神それを治す理(ことわり)
ヒポクラテスの


病院が遠く見舞いが大変と
電話口にて妻がつぶやく


日々ごとに天気予報に疎くなる
かごの鳥なる我なればこそ


晴れ渡る皐月の空のその蒼さ
独り窓辺で見るは哀しき


病床に置いた文庫も読み終わり
明日はどうして日なが過ごすか


青空の元へと続くアスファルト
走りだしたいライダーの俺

以上。お粗末さまでした。

骨折して入院している

2015-05-04 05:14:50 | つれづれ
唐突であるが、骨折して入院している。

4月上旬のとある雨の朝、玄関で足を滑らせ転んだ。
ただ転んだだけなら間抜けな笑い話なのだが、左足首を内側にして、そこに体重以上の衝撃を思いっ切りかけたような状態になった。

激痛で10分以上玄関でのたうち回った後、様子を見て車で会社にでかけた。
しかし足の痛みは治まらず、早退して病院に行きレントゲンを撮ったところ「折れています」と診断されたのだった。

結果は左足関節外果骨折。足首の回転を支える部位のため、いい加減に放置して骨がくっつくのを待つわけにはいかず、手術をすることとなった。
手術の術式は、観血的整復固定術。
要は「血ぃ見るけど足を切り開いて骨を元の形に整えて固定するよ」ということだ。

地元の病院では手術までに時間がかかるということと、麻酔医が常駐していない為、担当医の勧めもあって都内の病院に転院して手術をすることとなった。

結果、手術は滞りなく終わり、排尿と痛み止めを注入するための管が体から抜かれ、痛み止めを飲むこともなくなり、リハビリが開始され、添え木と包帯が取れ、現在に至る。

現在、足の傷口は塞がり、普通にシャワー浴びることもできるようになったのだが、まだ左足に荷重をかけることができないため、病院内では松葉杖と車椅子で生活している。

連休明けで術後3週間。足に荷重をかけるリハビリが開始されるタイミングをもって退院。
以後は、地元の病院でリハビリを続けつつ会社に出勤する予定である。

決然と

2015-03-24 22:37:46 | つれづれ
何ということではなく、
誰ということではなく、
ただ、自分の心のためにそれが必要だということだ。
回り道に見えても決して無駄ではない。
ただ自分のためだけに、それを為す。

青空の下へ

2015-02-08 07:56:19 | つれづれ
自転車に乗ってコーヒーを飲みに来ている。

2階の窓から自分の自転車を見降ろすと、傾いたハンドルに取り付けたバックミラーが雲を映している。
淡い太陽の光に照らされて自転車の影がアスファルトに滲んだように伸びている。

薄曇りの日曜日。
だが僕が目にした方向には色が薄い青空が広がっている。

行こう青空の下へ。バックミラーに映った雲を振り切って。
まだ日曜日は始まったばかりだ。

めまいのように

2014-11-23 17:46:53 | つれづれ
ふと思った。
もし引力がなくなったなら、僕はこの青い空に落ちて行くんだろうな……と。