日々是好日記

仙台市のお隣富谷市在住「草香」のありさまです。

初心忘れるべからず!?

2010年05月20日 | 本や音楽や映画のこと
運転指南書の話です。(今回はちょっと長いです)

「はしるまがるとまる」ポールフレール著。
私の運転に関する指南書です。
ポールフレールさん…私がここでご紹介するまでもないでしょう。
知らない方はこの名前でググッてみれば沢山の記事が出てくるでしょう。

内容は…極々基本的で当たり前なことなのですが、
元レーシングドライバーで自動車ジャーナリストを長年勤め、
日本の自動車開発に様々なアドヴァイスをくれたり、
愛車が一時期ホンダのCR-Xだったり…
なんとなく身近だけどスゴい経歴を持っている人が書いているだけあって、
(いや、その方の経歴を知っているからこそ)内容に無駄がなく、
いつ読んでも「そういえばそうだった…」が見つかります。

私がタクシードライバーを始めたときにとても助かったことがあります。
「AT車の左足ブレーキ」です。
車の免許は3ペダルのマニュアルで取得したので、アクセルとブレーキは右足で操作していました。
しかし、今は自家用車も営業車もAT(CVT)で、左足は使いません。
これだと右足ばかりが疲れるんですよね…で、空いている左足でのブレーキ操作を思いついたのですが、
車両のマニュアルを見ると、「ブレーキは右足で踏みましょう」と書いてあるし…
どうしたものか?と迷った頃に手にしたのがこの本です。
そこでは「AT車の左足ブレーキ」が推奨されていました。
その理由も至って簡単で、「左足が空いているから」と「反応速度が早いから」
右足で踏んでいるアクセルを放してブレーキを踏むのと、
右足はアクセルを放すだけ、ブレーキは左足で踏むのとでは、
後者の方がわずかに反応速度が早いのだそうです。
この記事に背中を押されて実践してみることにしました。

もちろん最初はぎくしゃくするので、自家用車で練習しました。
徐々に慣れてきて、一ヶ月くらいでなんとか格好がつきはじめました。
三ヶ月くらいで営業車でも使えるようになり、
半年くらいでほぼ全面的に「左足ブレーキ」化しました。路面凍結でも問題ありません。
ドライバーを始めた当初は、休日に眠っていると右足がつったりしていたのですが、
今はまったくそんなことはありません。
左足ブレーキを始めた一時期、左足がつったことはありましたが、今は大丈夫です。
私の場合、右足左足共に共通しているのは、
「力を込めて踏むことで行うコントロール」(これは簡単)よりも、
徐々につま先をあげて「(踏んだペダルが戻ってくる力を)いなしてコントロールする」ことが
スムーズな運転に欠かせません。
自分の体のコントロールで「力を入れる」のと「力を抜く」のがあるのと同じなのかもしれません。
(力を抜く方が難しいんですよね~)
これにハンドリング3パターン
(送りハンドル。クロスハンドル。これらの組み合わせと、駐車場で使う片手でグルグル)。
車の制御はほぼこれらだけで行っています。(これらは私からの出力ですね)
もちろん正確な現状把握と予測があってこそのこれらの操作なので、
可能な限り広い視野、音、シートやペダルとかハンドルなどから伝わってくるフィーリング(触覚)を
しっかりキャッチし、判断する事が重要です。(これらは私への入力ですね)

いつ読んでも運転に関して何かしら忘れていたことを思い出させてくれる本です。
忘れっぽい私には必要なものなのかもしれません。

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