昨年12月19日の朝日新聞に、生命保険会社の利益構造に関する記事が載っていました。
朝日記事によれば、生保の利益は次の三つに分けられ、業界の利益総計も公表されています。
〇費差益……予想の事業運営コストと実際の経費との差によって生じる利益。
〇利差益……契約者に約束した予定利回りと実際の運用収益の差によって生じる利益。
〇死差益……契約時に想定していた死亡率より実際の死亡率が低いために、保険金支払額が少なくなって生じる利益。
2004年度の国内39生保の利益合計は、
〇費差益は6,384億円の利益、〇利差益は8,744億円の損失、〇死差益は2兆8,144億円の利益、となっています。しかし、各社別は公表されていない。
上の朝日記事によれば、生保各社が、大きな利益源になっている死差益を公表していないのは、「保険料の取りすぎ」批判をおそれているからだ、としています。大儲けのカラクリを知られると、料金を下げなければならないということでしょう。
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