果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

雨上がりのみかん園と3年という年月

2022年05月28日 08時20分42秒 | 日記・エッセイ・コラム

明け方にかけての大雨は仕事を始める時間になって、
爽やかな西風が吹いてきて気持ちを和らげてくれた。
みかん園を見に行くと、脇にあるクロガネモチの木の周りを、
巣立ったばかりのツバメが採餌行動をとっている。
クロガネモチの花が風に舞わされて見上げる顔に当たるが、
ツバメの鮮やかな切り返しに気にならず。
みかんの木の脇には、だれが掘ったのかミドリガメの卵が破壊されている、
すべて中身は食べられていて、食べ方のうまさに感心する。
みかんの肥大期の今、
恵みの若葉雨と雨上がりの爽やかさに一句詠みたくなる朝となった。

巣立鳥西風に乗り羽を切り 橘風

早いもので実習生のボンちゃんが3年の月日を
お金には換えることが出来ない経験に変えて帰国することになる。
毎日が予測の付かない作業ばかりの河合果樹園で本当によく頑張ってくれた。
日本の文化に触れて、来日したときより顔も生き生きとして、
帰ったらきっと周りの人たちはその変化に驚くだろう。
日曜日には他の実習生とカンボジア料理を振る舞ってくれるそうだ。
こちらも週明けには日本での想い出作りに泊まりで行くことになっている。
お互いの気持ちの行き来が、目に見えない感謝へと繋がる瞬間だ。
日本の農業はどの方向に向かうのか心配だが、
ひとつ言えるのは豊かになりすぎた問題と
政治が農業をむしばむ現実をどう紐解くか。
謎は深まるばかりかも知れない。

河合果樹園

無農薬レモンの実(5月27日撮影)

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香りの瓶詰めと女性起業家

2022年05月17日 20時58分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

すっきりしない天候が続く。
明日からは暑い日が続という。
なんとか定期作業は目鼻のつくところまで進んだ。
あと気になっているのは自然栽培園のレモンたち。
木々に囲まれた環境は生育を抑制状態にしているため、
まだ蕾のレモンが多くアルファ波を増やす絶好のカプセルの中にいるかのように感じる。
この香、瓶に詰めておくことが出来たら、
未来のどこかでプルースト現象が現れるだろう。
周りの木々に止まる季節の鳥たちのさえづりもいい。
伸びきった草を見て、今年一回目の草刈りを想像する。
実の止まりを見ての剪定は来週あたりになるのか?
こんな時季に当てはめるのは初めてなので、
あらん限りの簞笥を覗いて最適解を探すこととしよう。
もう少しの辛抱である。

昨日、ホテルアークリッシュ豊橋3Fガーデンで久しぶりの初恋会議を行った。
今回のゲストは起業を控えて準備中の女性。
ちとせグループCEOの藤田朋宏氏の講演会終了後、
声をかけていただいたご縁です。
彼女の仕事への疑問からそれを紐解くためのチャレンジは、
東三河フードバレーにも続はずだ。
河合果樹園のレモンの香りが歌う料理に味蕾を刺激されながら、
参加者が頭をひねって今後の流れを予測する。
経済は生き物だ言われるように、
この会議でその生き物所以のところを考えることはチーム地産地消といえるかも。
ぶれないベクトルで成功へ向かっていってほしいと思う。
※初恋会議は地域の食に興味のある方であれば、誰でも参加可能です。

河合果樹園

 

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大型連休と薫風の中の自分

2022年05月05日 14時07分37秒 | 日記・エッセイ・コラム

大型連休に入り、露地みかんの開花が始まってしまったので、
管理作業と頼まれていた諸行事を熟しながら薫風にしたっている。

摘蕾作業をアクセル全開でやらないと、来年は花が咲かないので慌てている。
4月30日にはBSテレビ東京「一柳良雄が問う日本の未来」の1回目の放送があり、あちこちから連絡をもらった。
東三河フードバレーという事業に向かっての第一歩が全国放送で、
現実に動きだしたと言うことで気持ちの引き締まる思いに駆られる。
5月7土曜日には2回目の放送があり、エニシングさんとワフィトさんが取り上げられる予定。
是非見ていただきたいと思う。

5月1日にはアイスタイルデザインさんが手がける滴朝市で講演を、
地産地消をテーマに無農薬レモンを交えて1時間ほど。
終わってからは実際に出店している方から地産地消の実践として買い支え。
今度は地産地消を阻む要因を掘り下げてみたい。
それとこちらには顔を出せなかったけど、
道の駅とよはしと愛大生とのコラボ「22時のジュース」の発売開始発表があった。
それは河合果樹園の青島みかん果汁と無農薬ベルガモット果汁をミックスしたご褒美ジュース。
さてどれだけ学生たちが大化けするか楽しみである。

3日は春の薫風がヒトツバダゴ(ナンジャモンジャ)の花を揺らす陽射しの愛知大学で、
愛知大学地域政策学部農環境コース「研究法」の講義を20名ほどの学生さんに。
加速度的なスピードで進む世の中では、学びの授業は実践と結果を求める時代。
伝わったかどうかは6月の河合果樹園での現地授業で、学生たちの目の中に移る景色で決まる。
テロメアを削って連綿と農の世界を紡いで行きたい。

今日は大切な先輩にお別れを言わなければならなくなった。
一緒に過ごした瞬間が脳裏に浮かんでくる。
最後にあった某所での顔がしっかりと浮かんでいる。
そわそわとどうも落ち着かず・・・。

7日はワフィトさんの無農薬レモンの花の撮影と、午後は名古屋まで。
こんな調子で連休は日常とあまり変わらず過ぎて行くのだが、
みかん山の金銀花が遠目にも綺麗に映って見えるのが気に掛かる。
一句詠んであまい世界にしたるのも、
つい先日還暦になった自分の体には合っているのかも知れない。

河合果樹園

屋上農園の説明をする管理人

滴朝市での講演

豊橋百儂人ブース

おしゃれ農女ブース

 

ヒトツバダゴ

 

研究法の講義

 

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