アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

民主主義ってなんだ?

2022-07-12 10:48:07 | つれづれ

このブログにおいて、政治的なネタについて取り上げるのはらしくないと思いつつ、取り上げることとする。

 

 いつもながら、最初に断っておく。小生は、安倍氏の殺害について言語道断だと思っているし、安倍氏を評価する方も批判する方もいらっしゃることは理解する。

 また、特定の政党を熱狂的に支持しているわけでもなく、自分の考える政策に近い人を毎回選んでいるつもりだ。それは与党でも野党でも同じ評価だ。

 

 今回の表題については、事件当初「この行為は民主主義の破壊」だとか「民主主義への挑戦だ」と連呼されるのがどうよという、ある方の意見に対し、次のような書き込みを見つけたところに端を発している。

 いわく「共産党の委員長が民主主義っていうのおかしいだろ」と。

 

 今までおぼろげに感じていた、この国の思想教育というか、マスコミも含めたプロパガンダの威力を認識した瞬間というべきか。

 つまり、「共産主義は民主主義の反対語だ」という刷り込みである。そう、共産主義の反対語は資本主義であり、民主主義の反対語は専制主義である。

 

 ところが、我々も含めこの国に育つと、共産主義国家は民主主義ではないと刷り込まれ、DNAに「共産=悪」としみこんでいく

 現に共産主義国家の多くに、いわゆる民主主義とはいえない国が多いことは否定しないが、すくなくとも日本共産党は護憲の立場である以上、民主主義を支持しているのは当然だ。

 

 前回の衆院選の際、与党候補者が立憲民主党と共産党の連携を称して、「この国を立憲共産党にしていいのか」と訴えているのを聞いた。

 ウソではないとしても、聞く側には「民主主義でなくなりますよ」というニュアンスに聞こえるような話し方だった。

 

 改めて「民主主義とは」ということを一言で表現した有名な言葉を紹介する。「私はあなたの意見には反対だが、あなたが意見をいう権利は命をかけて守る」というもの。

 これについても、日本人の多くは「民主主義とは多数決のことだ」と思っていないだろうか。今回の選挙戦において、ある大臣の「政府は野党のいうことはひとつも聞かない」発言が問題になったが、彼は釈明こそすれ、撤回はしなかった。つまり本音だと・・・

 

 この言葉の意味することは、民主主義とはという話と真逆の主張であり、これを民主主義とは言えないと考える。

 もちろん、与党を支持する人にとっては、与党議員の行動こそが民意だということになるだろうし、それも否定するものではない。

 

 さて、書き続けるとキリがないのでこの辺にしておくが、トップ写真は某市役所に設置された安倍氏の弔問記帳所。

 細かいことを気にしすぎかも知れないが、「民主主義を擁護し安倍晋三元首相を悼む」という表現がすんなりお腹に落ちない小生である。

 

 また、事件翌日の新聞各紙・・・見出しはすべて一字一句おなじだ。これもなんとも気持ち悪い・・・たまたまにしては・・・と。

 今、テレビなどでは、安倍氏礼賛のオンパレードだ。もちろんそう思う人が多くいることも否定はしない。だが、違う評価をするマスコミがあってもいいはずで、「多くの国民がそう思っているのだから、それに従うのは当然」的な空気がイヤだと感じる小生である。

 

 参考までにドイツのある記事を貼っておく。しつこく断っておくが、小生はこの記事に賛成とか反対とか言っているのではない。

 いろんな意見があってしかるべきと言いたいのだ。それこそが自由で健全な社会だと・・・

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2 コメント

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大変な難題に躊躇しながら参加を!! (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2022-07-13 21:07:41
拝啓 お師匠様にはこの度大変な難題を提示いただき参加させて頂く中で最大の難問として、とりあえず自分の浅はかな意見として書かせて頂きます。
*「意外 日本人の大半は、日本の民主主義とは戦後初めて開始された事を知らなかった?」
 なるほど確かにいきなり「ド幕末を迎え混乱の中明治維新が始まり、ド田舎出身の新政府の小役人たちの合言葉は=富国強兵&脱亜入欧米」まぁこれは当時「周到な作戦により開国させた諸外国が欧米」であり何でも手本は欧米だった事。しかし民衆から沸き起こる自由民権運動や民本主義、此処から更に「第一回帝国議会や普通選挙実施まで、更に10数年の時間を費やし、やっと始まったと思われた普通選挙も男子のみの税金沢山払っている一部富裕層のみ」と言う、いわば「シナ北朝並以下の似非民主主義」でした。やがて日清日ロ、ファーストウォーグローバルからセコンドウォーグローバルでの徹底敗戦後に「言わば後の属国本国米国からの強制平和憲法」の元、一応それなりの「歪ながら民主主義が誕生してやっと70年程度」では、その道先進国の欧米からはまだまだ赤子程度と言えるのが日本です。

*「では、民主主義の驀進を阻む日本的要素とは一体何なのか?」
 おそらくはまず間違い無く「村八分を頂点とする日本独自の世間様」と言われる魑魅魍魎に取りつかれ、個よりも集を取らざるを得ない日本人特有の金縛りがあるからと推測されます。つまり「戦後21世紀も此処まで来て、未だ日本人は個人よりも集団を重んじ周囲との協調路線を歩きたがる=勝ち馬に乗りたがる思考が根強いです。おそらくは
「古来から徹底的に叩き込まれた村意識=どういう訳か村には何の権限も無ぇ分際で何かとやたら仕切りたがる爺婆がいて、その爺婆は天皇陛下並みの権限を持っていたりするから物凄くド始末が悪い。
ここらからおきてに従わない者たちを徹底的に区別差別する「村八分=追い払い」等が生まれその根源にあるのが「世間様と言う魑魅魍魎」です。この世間様ってぇのは「英語には訳せず思考も無く、そもそも日本にしかない極めて非具体的な強迫観念」の集合体であり、おそらくは「村意識から生まれた為に、極めてド狭い周囲の眼」ともいえる得体のしれぬ魑魅魍魎が世間様です。つまり此処から「世間様か怖いから、個人の思考よりも周囲の集団と同調シンクロ主義」が、実は日本の本当に意味での民主主義国家への移行成長を妨げている根本と推測されます。

*「此処から、上記の本分記事に在るオールマスゴミ屋のオール右向け右記事のシンクロ現象が読み取れる」
 つまりおそらくは「通称5大新聞とか言われる物たちの他、赤旗や聖教新聞などもシンクロしているでしょう。つまり「TV界におけるTV東京の様な、本当に他者他局とほとんど同調シンクロしない独自路線」がとれないのですね。つまり「自社自局の思考よりも周囲に合わせるのが得策、利口、軋轢無し」の安全運転です。まぁしかし大手の「ブン屋にしろ電気紙芝居屋にしろ、企業が寄り集まった所詮は一介の株式会社、、、お国のお墨付きで利益獲る会社としては、本国米国のマスゴミ屋と同じ様な反骨精神は到底持てないし期待も出来ませんね。

*「自分も勘違いしていた民主主義の基本は=あくまで多数決が基本だと、、、、」
 今回「ハッ!!」と驚かされたのがお師匠様からの「民主主義の基本は多数決では無い」とのご指摘、これには本当に驚き真剣に悩み苦しみました。
自分は小学校から「多数決こそ民主主義の基本」と教わり、お師匠様の言われる「自分はお前の意見には反対だが、お前の意見表明する権利は守る」と言うのは物凄く重い言葉であり、到底自分の低脳程度ではまとまった思考も文章ももはや書けません。
此処には「何よりも、責任と行動が伴った言動は何物よりも自由でなければならない」と現時点では解釈いたしております。当然これには制約もあり「言論の自由と言っても、言葉の選び方や程度には限度リミットもあり、一度出た言葉には責任が伴う」事を日本人はあまりに忘れている。此処からまぁ「民主主義を擁護し安部某をどうたらこうたら」等と言う薄っぺらいフレーズしか思い当たらないのが「ド田舎のお役所」なのですよお師匠様。
これは「気持ち悪い」と言うよりももっと単純明快で「例え心中の本音は違っても、世間様がそうおっしゃるのだからそう書いときゃ良いだんべぇ」と。
この程度の発想しか出来ないから日本の民主主義なのですよ。日本の大都会も結局「村」なのです。

*「そもそも安部某程度の者の葬儀でこれほど騒ぐ事こそおかしい 異常 問題と思わねばいけない」
 自分に言わせれば「功罪相半ばってぇよりも罪の方が遥かに大きく、不思議なのは本国米国のトランプだか花札? 南朝の某、ロシアの瘋珍、等などが立派だなんだと騒ぐ割には、、、、結局「北方領土や竹島は相変わらずだし尖閣諸島も塩漬け、北朝拉致問題も全然進展無し」ってぇ一体何が立派だったのか安部某は、、、結局「西のペテン師東の詐欺師なんてぇ揶揄された小泉だか大泉だかは、何だ神田言っても北朝から数人連れ帰った動かぬ事実(まぁ平蔵だか平助と仕組んだ遊星民営化?の大罪を隠し通すだけのインパクトはあった) は決して消えない。
おそらく安部某は「憲法9条を変えたいそれだけ」しかドタマに無かったからこそ何も出来なかった。
このまま何も無くても結局何も出来なかったのは明白です。今回は長くなるので此処で止めますが、今回のお師匠様のお話は誠に立派であり素晴らしいものであり、此処に参加させて頂けました事を心より感謝し、誇りに思うものであります。 敬具
いつもながらありがとうございます (桂)
2022-07-14 13:24:45
大石様いつもありがとうございます。
 民主主義とは・・・という問いに対しては、かなり多くの日本人が本質を誤解しているように感じます。あえて誤解を避けずに書けば、几帳所のそれは、彼が民主主義の象徴のように書かれているのが気持ち悪いと感じた次第。
 大石さまおっしゃるように、海外には絶対に理解できない「世間体」という日本の空気感。これはおそらく日本を長く支配する影の力ですよね。田舎育ちの小生、今でもその空気に支配されております。
 そんな中で、さっそく国葬にすべきという声も出てきました。いよいよ気持ち悪いなあと。

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