『森林インストラクター』 かっちゃんの山歩き

人生のターニングポイントで一念発起!アラ50デビューの森林インストラクターのブログです。

森の花「ミズバショウ(水芭蕉)」

2013年05月07日 | 森の樹・花
2013年5月7日
「ミズバショウ(水芭蕉)」は主に中部以北の本州および北海道に分布する、どちらかというと寒い地方を好むサトイモ科の植物ですが、兵庫県の山間部にも群生地があるそうです。
初めてミズバショウって植物があるのを知ったのは、子供の頃に聞いた『♪夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空・・・』の唱歌「夏の思い出」の歌詞だったので、しばらくミズバショウが咲くのは夏だと思っていました。
だけど、この辺では4月の中旬頃に咲く春の花で、実際に尾瀬で咲くのも5月末頃とのことです。
ミズバショウの白い花に見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変形したもので、中の緑の円柱部分に小さく付く本当の花を保護する役割をしています。
なお、「仏炎苞」と呼ばれるのは、仏像の背面の炎の形に似ているのでこう呼ばれるようになりました。
同じサトイモ科で、切花や観葉植物の「スパティフィラム」「カラー」「アンスリウム」なども仏炎苞で咲くのが知られています。
花が終わった後、葉がすごく伸びるらしく(一説によると1m近く)、それがバナナの仲間で大きな葉を持つバショウ(芭蕉)に似ていることから、湿地に生えるバショウ=ミズバショウ(水芭蕉)と呼ばれるようになったのです。
また、芭蕉といえば奥の細道で有名な「松尾芭蕉」と水芭蕉は関連があるのかと思っていたけど、水芭蕉ではなく、松尾芭蕉の家の庭に生えていた本家の”芭蕉”の方からとった俳号とのことでした。


この辺りでミズバショウは決して珍しくないのですが、歩いていて自生しているのを見付けると何か得した気分にさせてくれます。



緑の円柱部分に小さく付いているのが「花」、このような小さな花が多く集まる部分を「花序(かじょ)」と言いいます。



良く見ると花粉らしきものがこぼれています。

葉がどれくらい伸びるのかは今後観察してアップしますね。


参照 「スパティフィラム」

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山バカ夫婦)
2013-05-08 09:32:20
去年、サトイモ科のザゼンソウを見に行きましたが、
(山梨の小倉山)管理されていて、ちっとした庭先の
ようでした。
そちらには珍しくない・・ところなんてあるんですね。
尾瀬に行って見るくらいで・・・でも尾瀬も公園みたいで
味気ないですよ。
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こんばんは (かっちゃん)
2013-05-08 20:15:42
ザゼンソウは名前だけ聞いたことはあるけど実際見たことはないかも知れません。
この辺りにも生えているのでしょうか
調べてみると「臭い植物」とか・・・一度臭い嗅いでみたいですね
尾瀬も一度行って見たい所だったけど、そんな感じなんですかね。
情報ありがとうございました。
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