有田焼で白磁・青磁を作っています。
佳秀窯日記



連日 猛暑が続いております

みなさま おかわりございませんでしょうか?

個展前の最終の窯焚きを 

お陰様で 無事に 終えることができました

 

 

毎日 滴る汗と 格闘しておりましたけど

面白い形の 花器や 鉢 盃 お花入れ など

きれいに上がっておりました

それを見て 汗なのか 涙なのか 

わかりませんが いっぱい溢れてきて

うれしく 有難い 窯上げになりました

 

 

夫が この道に入って はや50年になるそうです

わたしが見てきたのは 半分ちょっとくらい

冬の寒い日 ろくろの前で夢中になって制作していたら

ストーブの火で 着ているジャンパーの背中が燃えていて

あわてて 義母が 火を消してた などなど・・・

前に・・と 笑いながら義母が 話してくれたものです

 

 

きびしいこの世界で このように 長く 続けてこられましたのは

周りの人たちの 心からの 協力や

いつも温かく 見守り 励まし 応援していただく

皆様のお陰なのだと つくづく 有難く

感謝の気持ちでいっぱいなのです

 

今回も 一生懸命 制作に 打ち込んでおりました

暑い中での個展で 恐縮ですが

是非 会場に お出かけいただき

涼しい会場で ゆっくり 作品をご高覧頂けましたら

幸いに存じます

 

日程は 下記のとおりです

 

~涼風をはこぶ 白磁・青磁~

作陶50周年 佳秀窯 西山正 作陶展

◎ 会期 7月24日(水)~29日(月)

  午前10時~午後8時

  最終日 午後5時終了

 

◎ 会場 福岡三越4階 岩田屋三越美術画廊

 

※入場無料

ご来場をお待ちしております

 

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.com

 



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今日は お盆の中日

夫の両親は 毎日のように 工房に来ては

仕事を手伝ってくれていました

ある日 冗談のような 本気のような 

案外 真面目な顔をして 

「おい サトちゃん 俺がいなくなったら

お墓に 美味しいお酒をあげてくれよ」と 言いました

 

「伝えたよ」と 半ば 一方的ではあったけど 

義父と私との約束事でした

 

 

昨日から こちら北九州は 梅雨末期の集中豪雨

あいにくの雨で お墓参りどころではなく

 

 

義父母が並んで写っている 

遺影の前の 小さな盃に 

地酒をそそいで 手を合わせます

 

あちらから 「おい 少ない もうちょっと ついでくれ」と

聞こえてきそうだけど 

飲みすぎると 足を取られるからね もう少しね

でも これくらいにしとくよ

 

 

それにね あのね じいちゃん

福岡三越での個展が近づいているのよ

じいちゃんが知っての通り

案の定というか やっぱり

個展前 最終の窯入れが まだなのです

 

今年は

じいちゃんと ばあちゃんが

温かく見守って 育ててくれた 

息子の作陶も

50年の節目を迎えるようです

 

こうして 続けてこれたのも

二人のお陰です

ありがたく 感謝しています

 

今 息子は

少しでも 気に入った よい作品を

たくさんの人に 見てもらいたくて

ぎりぎりまで つくり続けています

 

カレンダーとにらめっこして

頑張っているところです

 

 

梅雨が明けて 落ち着いたら

お酒をもって お墓参り 行きますからね

 

 

窯がきれいに上がり

個展が無事に開催されますように

守っていてくださいね

 

佳秀窯HP ↓

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少し前の夜半 窯の方から にゃん にゃん と

小さな猫の鳴き声が 聞こえたような気がしました

家人に 「ねぇ 猫の鳴き声 聞こえなかった?」と聞くと

誰も 「聞いてないよ」と 言うので

丁度 一年前の 今頃だっただろうか

我が家の近くに 迷い込んだ子猫を拾って

大騒動したのを思い出しながら

良かった・・聞き間違えで

まさか 今年も・・・ということはないだろう

 

 

そう思っていたら

数日前に 隣家に住む本家の義姉さんが 

「いる~?」と やってきて

「あのね 昨晩 近くで一晩中 ミャン ミャン 猫の鳴き声が聞こえてきて

眠れなかったのよ 気づかなかった?」

幸いと言ってはなんだけど 我が家には 聞こえてこなかった

 

動物好きで 犬や猫を飼って 可愛がっている 義姉さんは

動物に愛情があり 気になるらしい

 

「お父さんが 探すなよ 見るなよ 飼うのは絶対ダメ と

繰り返し 言うのよ」と 言っています

ネットで 可愛い 猫や ワンちゃんたちの 動画を見ていると

「かわいいな~」と つい見入ってしまうけれど

動物を飼うことがどんなに大変か 想像は出来るような気がする

 

義兄の気持ちも 義姉の気持ちも わかる

義兄は 「おそらく誰かが子猫を捨てに来てるよ 

子猫が ひとりで 国道を超えて渡ることは無理だし 

一匹だけというのはありえないからね」という

 

だれが こんな 毎年 同じところに 子猫を捨てに来るのだろうか?

 

そして 先日 ふたたび 義姉さんがやってきて

「見たよ 見た! 冷房の室外機の後ろから

ヒョイと 出てきて サッと逃げていったよ」と

 

義姉さんは 水をすくう様に 手のひらを小さく合わせて

「これくらいの 小さな子猫で グレトラ柄だった」と

 

あわわわあ~~! 義姉さんは もう その気になっている

「あのね うちの中では お父さんが反対するから

倉庫を片付けて スペースつくって 箱の中で飼おうかと思っているの」と

嬉しそうに 言います

 

 

子猫が生まれて 飼えなくなった人が

あちこちに 置いていくのだろうけれど

こんな 国道の車の多い場所に どんな気持ちで捨てていくのだろう

 

それにしても 動物愛にあふれる 義姉さんが

スゴイと思えてならない

 

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朝 部屋の空気の入れ替えに 窓を開けると

雨に濡れた木々は 色鮮やかで

わずかに入ってくる 早朝の風は

「赤べこさん」の首を 小さく 揺らしています

 

「赤べこさん」は わたしが 何を言っても

何をしても

いつも そう! そう! と 

共感し うなずいてくれます

けっして 首を横に振ることはありません

 

わたしを肯定し 許してくれる唯一の存在

「赤べこさん」なのです

 

 

先日 幼馴染のE子から 電話が入りました

普段お互いに忙しくて 時折 メールをやり取りするくらいなので

「元気? あのね 時間ある?」とE子

どうかしたのかな・・・

「大丈夫よ なに?」と わたし

 

最近 町の大型スーパーの駐車場の片隅に プレハブの建物が建っていて

建物の横には 人がいっぱい並んでいるなあ 

なんだろう? とは思っていたけのですが

 

それが E子が通っている 電子椅子とかで 

「座っているだけで 体の不調を直してくれるのよ

わたしも 逆流性胃炎や ひざの痛みが治ったの」という

「人を集めないと他に移動して 治療を受けられなくなるから

知り合いに来てもらっているのよ 無料よ」と

なんだか 切羽詰まった E子

大切な友人が 困っている

「1時間くらいで済むから お願い!」と 言われ

行ってみることに

 

 

前の人が終わるまで 建物の長い列に並んで待ちます

やっと 中に入ると 狭い部屋の隅々まで パイプ椅子が並べられていて

椅子には 電気の流れを表示する計器がついているようです

 

黒板の前で説明する スタッフの笑いを交えた説明を

黙って椅子に座って 聞くだけの1時間ほど

つまり 椅子の効果は 血圧の降下

癌の値の減少 痛みの減少 など 資料を交えて説明するのを

聞かなければならないのです

 

「初めての人?」と 問われ

手を挙げなければならなくて

「はい こちらのアプリを携帯に入れてください」と 資料を渡され

スタッフの人が回って来るので

隣のE子に

「あのね わたし携帯持ってきてない」と 言おうとして

E子の腕に触ったら

ビリビリビリッ 全身に電気が流れる

E子 「さわっちゃ駄目!!」と あわてる

 

アワワワ・・・ これ 電気椅子? なんだ

わたしは 血の気が引くようだった

 

もう その辺から 来たことを後悔している

いや もっと 前から 後悔していた

 

 

「E子 無料というけど 何か 機械を買わされることない?

大丈夫?」と 帰り際E子に そっと 聞いてみる

 

「大丈夫よ 無料の治療だけしか受けないから」と きっぱり

 

こんなに たくさんの人が 来ているということは

何かしら 効果がみられるかもわからないけれど

最期まで 「なぜ 無料なのだろう」

不思議でならない

 

 

昔から 「無料ほど高いものはない」と 言われるけど

「E子は 大丈夫かな?」と 赤べこさんに聞いてみる

 

「うんうん! 大丈夫!」と

うなずいている

 

世の中は わからないことが多い・・・

 

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ここのところ 一気に 気温が上がり 

真夏のような暑さになってきました

けれど

時折 涼しい風が すっと 窓から 吹き込んできて

連日 大きな壺づくりが続く 緊張の工房を 

そっと やわらげてくれています

 

 

今朝 右腕に少し違和感を感じて いつもの 

整骨院の先生のところへ 行ってきました

待合室に座っていたら

時々お会いする ある若い陶芸家の先生が

「こんにちは」と 私に挨拶をしてくださって

「奥さんも 何か仕事をお手伝いされているんですか?」と聞かれました

「えっ?」

とっさのことだったので 

頭の中が ポカンとなって 「水ぶきを・・」と 言おうとして

他所の奥様は 絵を描いたり 彫を入れたり 

色付けをされる方もいらっしゃると 聞いているので

「水ぶき」とは 言えなくて・・

「あっ わたし 手より 口を動かすのが多いと思います」

という言葉が ついて出ていました

 

「アハハハ・・」 その先生も 周りの方も

みんなが笑っています

ふふふ 

自分でも可笑しくて 一緒に 笑ってしまいました

 

 

夫の制作以外のことを 色々と やっているのかな~

思えば どちらの奥様も されていることなのだろうし

何?て 答えるのだろう

 

 

友人の梨を育てるY子さんも 今は 収穫前の 一番忙しい時期で

「いつもの嬉野茶買っといてね」と頼まれて 用意しておいたけど

「当分動けないから 送って」と 先日メールが届きました

 

イチゴを育てるE子さんも イチゴが終わったら

「田植えも忙しいけど

屋根が雨漏りしてて 家を新築することになったの」と 

またまた こちらも 忙しそう

 

この友人たちに 会えるのは 梨の収穫期が終わって 

我が家の個展を終え

秋の稲刈り前の ほんの ちょっとの隙間になるかも・・・

 

 

みんな それぞれに 忙しい

会えなくても 「わかってる」と 通じ合えているのは

有難い存在です

 

けれど 会った時も

ああしてる こうしてる 

なんて 当たり前の日常で

みんな 忙しさを愚痴らないし

日常の感じたことや 面白かったことなど

大きな口を開けて アハハハ

笑いあって 分かれるのです

 

こんな 二人に挟まれていると

時折 愚痴を言いそうな自分が

情けなく思えてきます

 

 

自営を続ける

大変さも 忙しさも 辛さも 喜びも

そして 仕事が一段落した後の ホッとする

一瞬の達成感も

言葉には うまく表せないけれど

お互いに感じているのです

 

さて 私も 来月の福岡での個展に向け

忙しくなりそうです

 

頑張らないと!!

 

佳秀窯HP ↓

 https://www.nishiyama-tadashi.com

 

 



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