『介護を受けたい場所』と『最期を迎えたい場所』 ~ どちらも「自宅」が最多

2014-04-12 21:16:35 | 日記
平成25年版高齢社会白書では、『介護を受けたい場所』と『最期を迎えたい場所』に関する調査結果が掲載されている。

「日常生活を送る上で介護が必要になった場合に、どこで介護を受けたいか」については、「自宅で介護してほしい」(男性42.2%、女性30.2%)、「介護老人福祉施設に入所したい」(男性18.3%、女性19.1%)、「病院などの医療機関に入院したい」(男性16.7%、女性23.1%)、「介護老人保健施設を利用したい」(男性11.3%、女性11.2%)の順。

「治る見込みがない病気になった場合、どこで最期を迎えたいか」については、「自宅」54.6%、「病院などの医療施設」27.7%。全体を見ると、下の資料の通り。

厚生労働省によると、日本は平均寿命も健康寿命も世界でトップクラスだそうだ。高齢社会のトップランナーである。社会保障費用の増大をいかに凌いでいくかが中長期的な最大の政治課題であり、少しでも費用対効果の高い医療・介護サービス供給体制に移行していく必要がある。

しかし、実際の財政状況を冷静に俯瞰すれば、社会保障サービスの効率化だけでは、その持続可能性を追求することは到底できないだろう。それは、政治家の誰も明言しないが、多くの国民は既にわかっているのではないだろうか。

今後ますます医療・介護ニーズは高まっていく。だから、医療・介護給付の削減に本気で取り組んでいく必要がある。その削減の速度が、医療・介護サービス市場の拡大の速度と同じになったとして、現在と同じ程度の医療・介護サービス市場規模は小さくなることは考えられない。



<資料>

(出所:平成25年版高齢社会白書

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