児童虐待:相談件数は10万件突破、全児童の0.8%

2016-08-04 16:38:14 | 日記
 児童虐待とは、保護者による「児童(18歳未満の者)」に対する次のような行為を指す。

①身体的虐待:殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する等
②性的虐待:子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする等
③ネグレクト:家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない等
④心理的虐待:言葉による脅し、無視、兄弟姉妹間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(DV)、兄弟姉妹に虐待行為を行う等


 厚生労働省が本日発表した「平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)」によると、平成27年度中に全国208ヶ所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は103,260件(速報値)で、過去最多の件数となった〔資料1〕。

 このうち、児童相談所での虐待相談の内容別件数の推移について、平成27年度では、心理的虐待の割合が最も多く、次いで身体的虐待の割合が多くなった〔資料2〕。

 また、児童相談所での虐待相談の経路別件数の推移について、平成27年度では、児童相談所に寄せられた虐待相談の相談経路は、警察等、近隣知人、家族、学校からの通告が多くなっている。

 「児童(18歳未満の者)」は、総務省統計局資料によると、平成26年現在で12,740千人。この数値をベースとすれば、平成27年度において児童相談所が児童虐待相談として対応したのは193,260件なので、児童全体の0.812%が児童虐待相談をした計算となる。



〔資料1:児童虐待相談対応件数の推移〕

(出所:平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)


〔資料2:児童相談所での虐待相談の内容別件数の推移〕

(出所:平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)


〔資料3:児童相談所での虐待相談の経路別件数の推移〕

(出所:平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)

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