『老人福祉業界』の市況 ~ 帝国データバンク調査より

2014-03-17 23:27:29 | 日記
去る2月10日の帝国データバンク発表によると、「企業再生支援機構や中小企業金融円滑化法によって、一定の倒産抑制効果が現れていた医療機関、老人福祉業界だが、2012年以降増加に転じる動きが高まりつつある」とのこと。詳細は、帝国データバンク資料を参照されたい。

『老人福祉業界』という言葉はあまり目にしないのだが、福祉サービスと言えども産業の一つであるということだ。上記の資料によると、老人福祉業界に関しては、次のような動向となっている。


・老人福祉事業者の倒産は前年比58.6%増46件、00年以降最多。
・00年介護保険法施行、介護関連事業に参入する企業が相次ぎ競争激化。
・06年改正介護保険法施行、介護報酬引下げ、施設サービス居住費用・食費が保険給付対象から除外。
・近年さらに競争激化による経営悪化、低賃金に伴う人手不足や労働環境悪化など雇用問題の深刻化。

介護サービス産業は、介護保険という公的資金を動力源の大宗としている。当然、介護保険財政の動向に左右される。今後当面は介護需要が増加していくことが見込まれる中では、費用対効果の高い介護保険事業となるような制度改革が必須となる。これは、介護産業界側の努力だけではどうしようもない。介護行財政側が主体的に制度改革を進めていくしかない。

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