現代社会・技術の評論・雑感

時論的に諸問題に持論を展開します

「事実」尊重の精神を(1)

2006-08-29 | 政治的なこと 
 去る7月20日の日経新聞に、靖国神社参拝に関する「天皇のご発言」(富田メモ)が出ましたが、それ以降思想界は騒然としています。  富田メモの主要部分は次の通りです。 「私は 或る時に、A級が合祀(ごうし)され その上 松岡、白取までもが。 (中略)  だから 私 あれ以来参拝していない それが私の心だ」  私は「富田メモ」の記事は読売新聞他1紙で見ました。  メモとその解説を読んでの感想は . . . 本文を読む

プール事故で感じたこと(2)

2006-08-22 | 技術・技術者的なこと
 前回(15日)、私はプール事故に関連して、「ふじみ野市は、そもそも危険性の高い流水プールを持つべきではなかったのではないか」と指摘しました。  その理由は、そのプールは、ふじみ野市にとって実力以上の施設であるということです。  さて、こういった発想ですが、あまり見られないものかも知れません。  ところが、世の中、組織の実力以上のものを持ったためにトラブルを起こしているケースは案外多いです。 . . . 本文を読む

プール事故で感じたこと(1)

2006-08-15 | 技術・技術者的なこと
 埼玉県ふじみ野市のプール事故に関連して感じたことを2回にわけて述べてみます。  7月31日、ふじみ野市営の流水プールで、小学2年生の戸丸瑛梨香さん(7歳)が吸水口に吸い込まれて死亡しました。  原因は、吸水口のフタ(直径約60センチ)が外れていたためです。  この事故に関する一連の報道を見ていると、管理する側(ふじみ野市、プール運営管理の受託会社及びその下請会社)の無責任振りは、あきれるばか . . . 本文を読む

関係の中の対立

2006-08-08 | 物の見方・考え方
 「関係の中の対立」と聞いても、殆どの方は意味が分からないと思います。  意味は、大きな組織の中の人物は一様でなく、色々な考えの人がいて、対立しあっているといったところです。  「関係」は組織よりは広い概念ですが、ほぼ同じと考えておけば十分でしょう。  「関係の中の対立」は、「大きな組織を一つの物(傾向)として決めつけ過ぎるのは良くない」といった意味です。  決めつけ過ぎると、事実がよく見えず間 . . . 本文を読む