Kashiyama Rod

Bamboo Fly Rod Maker

ラッピング

2018-04-14 17:52:13 | その他
ラッピングのパターンについて少々。
ラピングのパターンは気に入ってるのが大体3~4種類くらいありまして、

・グリーン系ライトオリーブ
これはストロー、フレイムどちらにも合います。
フレイムの場合はフットや竹地を透かすやり方、ストローは下地を透けさせず色止めするほうがより高級感が出ます。
透かす場合はオイル系の乾きが物凄く遅いヴァーニッシュでコーティングをします。
乾燥が遅ければ遅いほど綺麗に透けてきます。
次の重ね塗りが出来るレベルまで乾燥するのに大体3日、これを糸目が消えるまで何度も重ね塗ります。
時間が掛かりますが、このヴァーニッシュで仕上げるとラッピングの縁が盛り上がって平面の真ん中がへこみ、より平面が平坦に見える。
さらにヴァーニッシュのほんのわずかな飴色も乗って来ることによって味がでます。
エポキシだと逆で平面が山のように盛り上がって縁が薄くなります。

色止めする場合は最初に速乾のシェラック系ニスを塗りますが、細いスレッドはムラになるので面倒でもダブルラップします。
写真のストローロッドは色止めしていますが100番の細いスレッド使用してますのでダブルラップです。
これをシングルのまま色止めしてもムラになるだけです。
手間が掛かりますがこれをやらないと美しい仕上がりにはなりません。
1回目のシェラックの後、オイルヴァーニッシュで何度も時間をかけて重ね塗りしていきます。



次に
・ブラウンベースのペイン風
このパターンはギラムとかいろんなメーカーがやってると思うんですが、ハウエルズとかもそれっぽいですね。
これは縁のゴールドをいかに透けさせず綺麗に色を出すかだけですね。
写真はこのパターンに飾り巻きを追加した作例です。


・レッドラップ
レナードのハントのような感じも好きなので。
レッドラップは基本フレイム限定で渋めの赤。綺麗に透けさせるのが肝心です。