傾斜土槽法「花水土」
四電技術コンサルタントの生地さんから改造の必要性について教えてもらっていたので、「花水土」の改造をした。
ただし、私は何でも自分で考えたとおりに一度はやってみないと気がすまないので・・・。
まずは、側溝にしたのと同じ発想。網目状のパイプを三列埋め込んで間仕切り。(写真では上部の1本しか見えていない)
ご覧の通り、水が土の下に潜ってしまい濾過できていない。
側溝はとても緩やかな傾斜なのでダム状態をうまく作りだせるが、「花水土」の容器は傾斜角度が大きいから網目と容器の底についている2センチぐらいの段との隙間を一気に水がすり抜けてしまう。
はい、柳の下に2匹目のどじょうはいませんでした。残念!
お次は、生地さんに教えてもらった方法をアレンジして、容器の間仕切りを作った。
高さ6cmのプラスチック板(100均で4枚セットの下敷き購入)のサイドの上部を1・5センチ正三角形に切る。(写真左)これは、左右交互に一つずつ。つまり、一個の槽では三個の段が付いているので3個の切込みを交互に入れることになる。(左・右・左or右・左・右) 生地さんには2cmの正三角形と言われていたが、私は天邪鬼で我が強い。とにかく自分の思った通りにやらなきゃ気がすまない!
代わりに、下部にパンチで8箇所穴を空けた。(写真右)
何故そうしたかって?
このままだと下部に停留水が残りやすく、嫌気発酵→悪臭の原因になるのではないか?
と考えたからである。
水をじょじょにでも完全に流れきらせようとしたら、小さな穴をいくつか下部の方につければいいのでは? 問題は、8個の穴がダム形成の妨げにならないかってこと。
もしもこの8つの穴から水がどんどん流れていってちっともダム状態にならなかったら・・・その時ゃ穴をコーキングで埋めればいいのよ、とまあ軽いノリで考えてやってみたら・・・結果オーライでした。
でも、プラスチックの板をコーキング材で容器にとめるとき、両サイドにはコーキング材をつけないようにすれば、その隙間から上手く水が流れ出ていくのではと後から思った。
だが、これは台所で一回にどれだけの水を使うか、家庭によって変わってくるだろう。
私も今後は生活しながらの改良ということになる。
容器の段差の上にプラスチック板をとめる。この時、接着剤の種類に注意。容器は発泡スチロール製なので、溶けてしまうことがある。私は生地さんに教えてもらった通りコーキング材でとめた。
この発泡スチロールは一般的なそれとは異なり、かなりの強度で出来ている。野球ボールを思いっきりぶつけてもびくともしないらしい。実際、ホントに堅い代物である。
又、土を入れたものを十段積んでもへいちゃらだそうな。
生地さんの家の「花水土」は、三段積みの10年選手らしい。
でも、このままではいかにも発泡スチロールって感じなので、模様付きのおしゃれな外観になるようペンキでも塗ろうと思っている。
私が入れた「花水土」の1段辺りの土の量は以下の通り。
①鹿沼土(大粒)14リットル入り2袋
②軽石(中粒)10リットル入り1袋
これを混ぜ合わせて入れた。
私は、軽石よりも溶岩の方がいいのではと思っているが、今はそれが手に入らない。
今度母の墓参りで富士山に行くまではこれでやっていく。
生地さんによれば、空気を含めば含むほどいいとのことで、スポンジの切り刻んだものを混ぜるのもいいとのことである。
ようするにバクテリアが繁殖しやすい条件にすればいいわけだ。
さて、実際に生活するようになったら、台所からのごみかすや油分を求めてミミズやバクテリアが住み始めるだろう。ミミズを狙って蛙や蛇もやってくるかもしれない。
どんなお客さんがお出ましになるか楽しみだ。