はい、合田さんのターンですよ。
この二人の交差を見る限り、二人は周囲が考えているほど密接ではなかったということであり、合田はいまさらながらに困惑した。自分たちはいつ、どこで、二人が仲良しの親友だと思い込んだのだろうか。
合田さん並びに警察の眼から見た二人・・・朱美ちゃんと真弓ちゃんは「親友」だと思い込んでいた。
だけどね、しょっちゅう引っ付いているのが「親友」とは、限らないものよ。
小中学校の頃かな、私にも、一定の距離はあったと思うけれど、ある種の「共感覚」とでもいうのかな、そんな共有の感覚を抱いていた友達が一人二人はおりましたよ。
ちょっとしたことで感覚が一致したり、考え方が繋がっていたり、黙っていても話さなくても分かっていたり。
朱美ちゃんと真弓ちゃんも、そんな雰囲気じゃなかったのかな・・・?
週に一度の水彩画教室と、吉祥寺周辺での徘徊と不良行為でつながった二人の少女は、ほんとうはどんな関係で、互いに相手をどう思っていたのだろうか。合田は、自分たちが基本中の基本を見誤っていたことに愕然となる。
男女の感覚の違い、というよりは、大人の男と未成年の少女の感覚の違い、なのかもしれませんね。
警察にとっても「都合のいいように」「思い込んで」 物事を見てしまうんでしょう。
そしてここが、生きている人間が捜査するにあたっての、限界点なのかもしれない。
死者については、生きている人間の言動でしか、判断が出来ないから。
『拝啓
(中略)
敬具
平成二十九年四月吉日
合田雄一郎
長谷川徹様
侍史 』
出た! 合田さんの必殺技・お手紙攻撃。
思わず 「侍史」の意味 を調べましたよ。
今の時代、メールやLINEでのやり取りが主流になってますが、合田さんは安定してますね。素晴らしい。
メールで思い出したが、私が経験したひどいエピソードを一つ。
取引先に電話して、○○さんが席を外していたため、代わりに電話応対してくれた●●さんに「戻られたら電話をお願いします」と伝えたのよ。●●さんも「分かりました」と。
だけど、いつまで経っても電話がかかってこない。
約1時間後。もう一度○○さんに電話した。
そうしたら「電話がかかってきたなんて、知らん」と言うのよ。
「ええ!? ●●さんに電話をお願いしますって、伝えたんですけど・・・」
「●●? ああ、ちょっと待って・・・ごめん、社内メールで「電話がありました」って入ってるわ」
・・・ な ん じ ゃ 、そ ら 。
ちょっとメモして、○○さんの机に置いた方が、早いんじゃないのか! ○○さんも、いくら仕事でパソコンを使っていても、分刻みでメールチェックできるわけもなかろうが。
「何度注意しても、メモに書いたり、口頭で言うほうがめんどくさいらしくて、メールやLINEで用事を済ますねん。 仕事を休む知らせも、電話をかけてくるんじゃなくて、メールやLINEを使ってくるヤツもおる」・・・とは、○さんの話。
ホンマに呆れましたわ。
ちょっと会おうか。多忙な相手を慮って、合田は翌日自分から小金井へ足を運び、夕刻の乗降客が引きも切らない武蔵小金井駅構内のスターバックスで、出先から戻る途中のかつての同僚の不満を聞く。
ひゃああ、新たな地どり場所が! 既に立ち寄った方もいらっしゃいますか?
しかし私はコーヒーが飲めないので、スタバには一生、縁がないわ・・・。
それでなくても「紙コップで飲む」というのが、何か抵抗がある。紙コップ特有の匂いというものも感じて、美味しく感じない。だから会社でも、よっほどの場合で無い限り、マグカップで緑茶、ほうじ茶、紅茶を飲んでます。
杉並の自宅マンションに帰り、郵便受けに入っていた特命班の長谷川からの返信を開く。
『冷血』では東京都と千葉県の境目に住んでおりましたが、現在は杉並にお住まい。
合田さん! 加納さんに合鍵は渡してるんだろうねえ~!? 渡してなきゃ怒るよ。
警察大学校へ行くために、西武多摩川線を利用しているのは早々に判明しているのですが、加納さんのマンションと警察大学校へ通うルートが、ある程度絞られるんですね?
東京の地理と交通手段がさっぱり分からないので、何卒ご教授ください。
この二人の交差を見る限り、二人は周囲が考えているほど密接ではなかったということであり、合田はいまさらながらに困惑した。自分たちはいつ、どこで、二人が仲良しの親友だと思い込んだのだろうか。
合田さん並びに警察の眼から見た二人・・・朱美ちゃんと真弓ちゃんは「親友」だと思い込んでいた。
だけどね、しょっちゅう引っ付いているのが「親友」とは、限らないものよ。
小中学校の頃かな、私にも、一定の距離はあったと思うけれど、ある種の「共感覚」とでもいうのかな、そんな共有の感覚を抱いていた友達が一人二人はおりましたよ。
ちょっとしたことで感覚が一致したり、考え方が繋がっていたり、黙っていても話さなくても分かっていたり。
朱美ちゃんと真弓ちゃんも、そんな雰囲気じゃなかったのかな・・・?
週に一度の水彩画教室と、吉祥寺周辺での徘徊と不良行為でつながった二人の少女は、ほんとうはどんな関係で、互いに相手をどう思っていたのだろうか。合田は、自分たちが基本中の基本を見誤っていたことに愕然となる。
男女の感覚の違い、というよりは、大人の男と未成年の少女の感覚の違い、なのかもしれませんね。
警察にとっても「都合のいいように」「思い込んで」 物事を見てしまうんでしょう。
そしてここが、生きている人間が捜査するにあたっての、限界点なのかもしれない。
死者については、生きている人間の言動でしか、判断が出来ないから。
『拝啓
(中略)
敬具
平成二十九年四月吉日
合田雄一郎
長谷川徹様
侍史 』
出た! 合田さんの必殺技・お手紙攻撃。
思わず 「侍史」の意味 を調べましたよ。
今の時代、メールやLINEでのやり取りが主流になってますが、合田さんは安定してますね。素晴らしい。
メールで思い出したが、私が経験したひどいエピソードを一つ。
取引先に電話して、○○さんが席を外していたため、代わりに電話応対してくれた●●さんに「戻られたら電話をお願いします」と伝えたのよ。●●さんも「分かりました」と。
だけど、いつまで経っても電話がかかってこない。
約1時間後。もう一度○○さんに電話した。
そうしたら「電話がかかってきたなんて、知らん」と言うのよ。
「ええ!? ●●さんに電話をお願いしますって、伝えたんですけど・・・」
「●●? ああ、ちょっと待って・・・ごめん、社内メールで「電話がありました」って入ってるわ」
・・・ な ん じ ゃ 、そ ら 。
ちょっとメモして、○○さんの机に置いた方が、早いんじゃないのか! ○○さんも、いくら仕事でパソコンを使っていても、分刻みでメールチェックできるわけもなかろうが。
「何度注意しても、メモに書いたり、口頭で言うほうがめんどくさいらしくて、メールやLINEで用事を済ますねん。 仕事を休む知らせも、電話をかけてくるんじゃなくて、メールやLINEを使ってくるヤツもおる」・・・とは、○さんの話。
ホンマに呆れましたわ。
ちょっと会おうか。多忙な相手を慮って、合田は翌日自分から小金井へ足を運び、夕刻の乗降客が引きも切らない武蔵小金井駅構内のスターバックスで、出先から戻る途中のかつての同僚の不満を聞く。
ひゃああ、新たな地どり場所が! 既に立ち寄った方もいらっしゃいますか?
しかし私はコーヒーが飲めないので、スタバには一生、縁がないわ・・・。
それでなくても「紙コップで飲む」というのが、何か抵抗がある。紙コップ特有の匂いというものも感じて、美味しく感じない。だから会社でも、よっほどの場合で無い限り、マグカップで緑茶、ほうじ茶、紅茶を飲んでます。
杉並の自宅マンションに帰り、郵便受けに入っていた特命班の長谷川からの返信を開く。
『冷血』では東京都と千葉県の境目に住んでおりましたが、現在は杉並にお住まい。
合田さん! 加納さんに合鍵は渡してるんだろうねえ~!? 渡してなきゃ怒るよ。
警察大学校へ行くために、西武多摩川線を利用しているのは早々に判明しているのですが、加納さんのマンションと警察大学校へ通うルートが、ある程度絞られるんですね?
東京の地理と交通手段がさっぱり分からないので、何卒ご教授ください。