太陽が輝くかぎり

日々の出来事を綴ります

フレーム問題

2017年06月12日 21時54分55秒 | 日記
汎用的なAIを作るのは課題がある。
その一つがフレーム問題である。

ここにロボットがいます。
名前をロボット一号といいます。
近くには部屋があり、部屋の中にはロボットのバッテリーがあります。
バッテリーの上には時限爆弾があります。
ロボット一号にバッテリーをとってくるように指示します。
ロボット一号はバッテリーと時限爆弾を部屋の外に出して爆発してしまいました。

次にロボット二号を作成します。
今度はバッテリーに関する副次的なことを考えるように教えます。
ロボット2号はバッテリーを取りに行きましたが、しばらくすると時限爆弾が爆発してしまいました。
なぜならば、副次的なこと(ありとあらゆること)を考えるうちに時間がたってしまい時限爆弾が爆発してしまったのです。
副次的というのは、例えば天気が晴れだったらとか気温が上がったらとか壁の色が変わっていたとか関係のないことを無限に考えてしまったのです。

次にロボット三号を作成します。
今度はバッテリーの上に時限爆弾が乗っていた場合のことを教えます。
ロボット三号は部屋から出てこずに爆発してしまいました。
なぜならば、ロボット三号はありとあらゆることを考えてバッテリーと時限爆弾かどうか判断していたのです。

これをフレーム問題といいます。
つまり、ロボットは対象の箇所とそれ以外を判断できないのです。
今回の例でいうと、「バッテリーを取り出す」ということを判別できなかったのです。
すべての事象の中から今考えるべきことを切り出すということができない。
これがフレーム問題です。