リテックラボの相談レポートと事例集

ホームページを開催して2年。
電話や面談での相談内容を日記としてレポートにまとめました。事例としてもご活用ください

弁護士事務所に行き、勉強になったこと。

2008年07月09日 | Weblog
最近、立て続けに弁護士さんに相談に行っています。

ほとんどが「自己破産」の相談や、「任意整理」の問題です。

先日は、「本人」申請で自己破産を申し立てしようと思っていた人、仮にMさん(としておきますが、)の相談でした。

本人申請の場合、「約3万円」の費用でできると言う事なので、本当にお金のない人は、勉強して自分で申し立てをすることで、弁護士さんや司法書士さんに頼むよりも費用がかかりません。(普通は、破産費用・・大体20万円~31万円前後)

ただし、自分で申し立てする場合、裁判所に何回も足を運んだり、たくさんの書類をそろえる、などの手間と時間が必要です。・・でも、一番大事なことは・・それは本人に「財産」がない事です。

財産がある場合、債権者に配当しなければならないので、「管財人」が必要になります。そうなると「管財人」の費用も必要になるし、免責申し立てと決定の「同時廃止」ができないため、時間がかかります。

前出のMさんのケース。
本人は「財産がない」ということで、全ての書類を取り揃え、記入すべきところに書き込みを終えました。

でも、やはり、自分でやるにはいろいろ心配事があると言う事で、一度相談をお願いしたい・・と言うことで、弁護士事務所に相談(30分)に・・。


いろいろ、書類に眼を通し、今までのいきさつを確認した先生ですが、
ある一点にきずきました。

「総額700万円の」借金のなかに「連帯保証債務]が・あったのですが・・。

弁「これは・・・?」

Mさん「会社の借り入れの連帯保証債務」です。
「これは、不動産が会社の借金担保に入っていますね。名義がご主人と2分の一づつになっていますね。この不動産は?」

Mさん「すでに売却して借り入れの返済に充てました。」

弁「では、売却金額の2分の一は貴方の財産になりますね。貴方は会社にその売却金額の2分の一のをいただく事ができます。つまり、求償権が存在します。あなたには財産があることになりますので、これは管財事件になり、管財人が必要になりますよ。」

この言葉にMさんの顔色が変わったのは言うまでもありません。

                           (続く・・)






最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (流星)
2008-07-09 19:11:56
そうですか。

でも、求償権に実効性が無い(会社が破綻状態)ならば、個人で手続きできそうなものですが。

裁判所で聞くのが手っ取り早いですね。
返信する

コメントを投稿