Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

お金がない!(ベローナ)

2006-02-14 12:14:13 | イタリア
今日も暖かくなる・・という前宣伝。暖かくなると花粉症が・・
今朝びっくりしたこと。それは昨日使ったはずの切符が出てきた・・私昨日どうやって改札口出たんだ??それも朝!自動改札に切符を突っ込んだ記憶はあるんだけどな??不思議?いったい何を突っ込んだんだ???朝から!

今日は古ーーい話で恐縮だが、両替のことで思い出したので・・書いておこう。

まだ欧州にユーロなんてものが存在しなかった頃の話・・kおばちゃんも若かった!頃の話。
この時はまだ体力があったのでベルリンから欧州に入って、プラハ、ウイーンを回ってベニスから日本に帰る予定を組んだ。移動はすべて列車。ベルリンでプラハ経由のブラチスラバ行きの切符を買い、ブラチスラバからウイーンは船にしてウイーンから夜行寝台でベニスに入る・・という予定だった。

ウイーンからの夜行は予定していた列車が満席で、仕方なく1本前の寝台夜行にしたので、ベニスに到着する時間が早朝の予定になってしまった。まあ、仕方が無いか・・とその列車に乗り込んだ。
列車はベニスまでは順調に運行されていたので、到着が朝の6時くらいだったような記憶が・・とにかく早すぎる。乗車して判ったのだがその列車はミラノ行きだった。そこで連れと、どうせならミラノまで行ってみようか・・ということでそのまま乗り続けた。しかしなんせイタリア時間・・だんだん列車は遅れて行きこのまま乗ってミラノに行っても、ただ、行って帰ってくるだけになってしまう!ということで、急遽途中のベローナで降りる事にした。・・いい加減なものである。

ベローナに到着して困った事に気がついた。この町は予定なんかしてないから「知識」がない。でもまず最初に済ませればいけないことは『両替』(リラはまったく持っていなかった)である。当時持っていたガイドブックをその場で斜め読み・・駅に両替所がある・・と書いてあったので早速済まそうと思い探すと「お休み」!えーーー!そんな。どうしよう!銀行が開くにはまだ時間が早いし・・これじゃお茶さえ飲めやしない。
大きな荷物預かりは「引き取るとき支払えば良い」ということだったのでとりあえず身軽にはなった。

確か駅前はどうってことがない地域、観光スポットまで少々離れていた。バスに乗るにも「お金がない!」。困った!
でも、そこでじっとしていてもしょうがない・・とりあえずタクシーにのって事情を話そう・・ということでタクシー乗り場に行った。

駅のタクシー乗り場では配車を手配していたおっさんは英語で会話ができる人だったので、とりあえず事情を説明してどこか両替できるところに連れてって・・と頼んだ。配車された車の運ちゃんは英語は得意ではなかったが、配車係から説明されていたので我々の意図はわかってもらえていたが、彼が予定していた場所(多分銀行)へ行ったらやはり閉まっていた。ああ、どうしよう。

まあ、後から考えたら彼も私たちが両替できなければタクシー代が徴収できないんだから一生懸命考えてくれたんだろうけど・・次の場所に連れて行ってくれた。
それが、この写真のホテル、ドゥーエトーリホテル・バリオーニDue Torri Hotel Baglioniである。この写真はHPより頂いてきた。

タクシーを待たせておいて、中に入ってびっくり・・お城だわこれは・・!
とにかくフロントで事情を話して両替を頼んでみる。両替の担当者は「もちろん喜んで・・」と受けてくれた。だが、レートが判らない・・日本円の弱さを又知る羽目に・・でも、そこはプロ!新聞のレートの欄から割り出して両替をしてくれた。ああ、やれやれ・・これで生きた心地がしてきた。
タクシー代を清算してほっとしたらお腹がすいてきたから人間不思議!
ちょうどレストランがまだ朝食を提供している時間だったので「今日ぐらいは優雅にね!」ということで、そこのレストランで頂く事にした。ボーイさんの態度ともどもとっても素敵なところだった。
陶器のコレクションルームなんかもあったりして・・後で調べたらスカラ家のお屋敷でした。

お金があっても、通用する「お金が無い!」と本とに心細い。それから成田で両替出来るものはしておこう・・と決心した次第であった。
でも、ユーロって本と便利だわ!
コメント (3)
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